文革とは何だったのか――文化大革命50周年シンポジウム
- 2016年 10月 12日
- スタディルーム
- 石井知章
文革がいったいなんだったのかを問うということは、けっして過去のことがらではない。たとえば、数年前の重慶事件での薄熙来の政治手法とは、明らかに文革のそれを真似たものであったし、その政治勢力が排除されたように見え、新たに成立した習近平体制の政治手法にも、明らかにその影が見え隠れしている。日本でも一部の「進歩的」知識人が、中国の「新左派」などとともに、毛沢東思想の再評価を試みようとする動きがあったり、あるいは現体制を「帝国」という思想で正当化する傾向すら見られはじめている。こうした「文革」を生んだ「社会主義」社会とは、いったいなんだったのか、そして今、「市場経済社会主義」とは、本当に「社会主義」と呼べる社会なのか? もし、「社会主義」でないとすれば、これから中国はいったい、どのような「社会主義」の道を歩んでいくのか? こうしたことを、一日のシンポジウムを通して、深く考えていきたい。
「文革とは何だったのか――文化大革命50周年シンポジウム」
とき:2016年10月16日(日)10:00-17:00…
場所:明治大学駿河台校舎 グローバルフロント1階
グローバルホール
主催:明治大学現代中国研究所
(入場無料、事前予約不要)
(プログラム)
開会の挨拶:石井知章氏
基調講演 :徐友漁氏(10:00〜11:30)
演題:文革とは何だったのか
講演2 :矢吹晋氏(11:30〜12:30)
演題:中国現代史のなかの文革
昼食(12:30〜13:30)
講演3 :宋永毅氏(13:30〜14:30)
演題:広西チワン族自治区極秘檔案に見る
文革大虐殺と性犯罪
総括コメント(14:30〜15:00) 土屋昌明氏
休憩(15:00〜15:20)
総論 :徐友漁氏(15:20〜15:50)
質疑応答(15:50〜16:50)
閉会の言葉:鈴木賢氏
<登壇者プロフィール>
徐友漁氏 :米国ニュースクール大学客員研究員、
元中国社会科学院哲学研究所研究員
矢吹晋氏 :横浜市立大学名誉教授、21世紀中国総研
ディレクター
宋永毅氏 :カリフォルニア大学ロサンゼルス校教授
土屋昌明氏:専修大学経済学部教授
鈴木賢氏 :明治大学法学部教授、現代中国研究所所長、
北海道大学名誉教授
石井知章氏:明治大学商学部教授、現代中国研究所
<通訳> 徐行氏 :東京大学東洋文化研究所助教
<司会> 及川淳子氏:桜美林大学グローバル・
コミュニケーション学群専任講師
〈記事出典コード〉サイトちきゅう座http://www.chikyuza.net/
〔study774:161012〕
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