武器輸出に関する記事掲載と新刊のご案内
- 2016年 10月 19日
- 交流の広場
- 杉原浩司
本日10月19日の東京新聞の朝刊1面「戦える国に変質~言わねばならな
いこと」に、「軍産学複合、許すのか」と題した私の以下の文章が掲載さ
れています。
<記事の写真はこちらから>
http://kosugihara.exblog.jp/23299171/
「国会で稲田知美防衛相と安倍晋三首相が「南スーダンで『衝突』はある
が『戦闘』はない」と言い張ったのには驚いた。「戦闘」と認めれば「内
戦」となり、自衛隊を派遣する前提が崩れるからだろう。言葉のごまかし
で、憲法九条が禁ずる海外での武力行使に道を開く(駆け付け警護などの)
戦闘任務を押しつけようとしている。そんな政治を許してはいけない。
命に関わる重大事を、言葉をすり替えて市民に説明する姿勢は、武器輸
出三原則の撤廃時にも見られた。武器を『防衛装備』に、輸出を「移転」
に言い換えて武器輸出を原則禁止から原則解禁へ百八十度転換した。
今や、パレスチナの人々を殺傷してきたイスラエルと、無人偵察機を共
同研究することを選択肢の一つとして検討するところまで来ている。九月
には隣国のイエメンを無差別空爆するサウジアラビアと武器協力で合意した。
恐ろしいのは、単に「戦争できる国」ではなく「戦争を欲する国」にな
ることだ。日本版『軍産学複合体』の形成を許すのか。その矢面に立たさ
れるのは、軍需ではなく民生中心で生きてきたものづくり企業と労働者、
そして、軍事研究を退けてきた研究者たちだ。
「デュアルユース(軍民両用)」は言い訳にならない。問われているの
は『メード・イン・ジャパン』の武器や技術が、世界の人々を殺傷するこ
とに公然と組み込まれることを認めるかどうかだ。
まだ間に合う。市民は企業が『死の商人』にならないことを願っている。
平和憲法を掲げる日本の政府と市民の役割は、世界の武器取引をやめさせ
ることだ。」
限られた文量でしたが、一生懸命書きました。貴重な機会をいただいた
ことに感謝します。本当に今は、日本版「軍産学複合体」への道を食い止
めることができるラストチャンスだと思っています。このささやかな文章
が、より多くの方の目に留まることを願っています。ぜひ本紙をお買い求
めください。また、周りの方にもお知らせいただけると嬉しいです。
そして、記事のプロフィール欄にも書きましたが、池内了さん、古賀茂
明さん、望月衣塑子さんとの以下の共著もぜひご一読ください。
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【新刊『武器輸出大国ニッポンでいいのか』好評発売中!】
気がつくと1ヶ月近くが経ってしまいましたが、さる9月23日、あけび書
房から新刊『武器輸出大国ニッポンでいいのか』が発売されました。
池内了さん、古賀茂明さん、望月衣塑子さん、私の共著です。4人は2月
7日の武器輸出反対ネットワーク(NAJAT)発足集会の発言者。研究者、元
官僚、ジャーナリスト、市民活動家というそれぞれのポジションから、
「死の商人国家」への仲間入りをめざす日本に警鐘を鳴らしています。
偶然ですが、この4人はほぼ10歳ずつ年が離れていて、世代的なバラン
スも良く、かなり絶妙なコラボレーションになったと自負しています。私
は、編集に協力し、まえがきとあとがきも執筆しました。
今、何が起きているのか。そして、武器輸出や軍学共同を本当に止める
ために何ができるのか。具体的なアクションのためのガイドブックにもな
っていると思います。ぜひご一読ください。そして、ツイッターやフェイ
スブック、ブログ、口コミなどで広めていただけると嬉しいです。図書館
へのリクエストもお願いします。
※大きめの書店にはあると思います。全国の書店にてお申し込みできます。
また、アマゾン等でも入手可能です。
あけび書房 新刊紹介
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目次はこちら
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まえがきに代えて―「メイドインジャパン」を平和産業の代名詞に
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あとがきに代えて―「武器輸出しない」国を選び直すこと
http://www.akebi.co.jp/html/tosyo/148bukiyusyutu-atogaki.html
著者紹介
http://www.akebi.co.jp/html/tosyo/148bukiyusyutu-mokuji.html
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※アマゾンには問題点もありますが、やむを得ない場合の手段として。
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