ささや句会 第28回 2016年10月20日木曜日
- 2016年 11月 9日
- カルチャー
- 公子
結ふ食 楽屋(ささや)にて
評者 新海あぐり
ゲバ棒の似合ふ覆面案山子かな 新海泰子
・佐久にはヘルメットを被った案山子もいたか。ユーモラスだが、ゲバ棒は死語?
一瞬の火花車窓の曼珠沙華 奥野 皐
・新幹線からの車窓の景色。感動と驚きが伝わってくる動体視力に感服。
ハロウィーン眼窩の闇を愛しめり 新海あぐり
・愛しめりが全体を甘くしているかも。
秋麗手古舞の行く蔵の街 川瀬範子
・できている句。手古舞は本来、山車を警護した鳶職のことだそうです。
秋の夜の湿布しみ込む背骨かな 津島佳子
・秋の夜長、背骨を怪我してしまった様子が浮かぶ。
〈記事出典コード〉サイトちきゅう座http://www.chikyuza.net/
〔culture0353:161109〕
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