【ご報告とご案内】「南スーダンから自衛隊撤退を」声明&11.15防衛装備庁技術シンポへのアクション
- 2016年 11月 14日
- 催し物案内
- 杉原浩司
共同声明募集と送付のご報告と、明日15日のアクションの改めてのご案内
です。ぜひご一読とご参加をお願いします。また、情報拡散へのご協力も
よろしくお願いします。
(1)【共同声明】 南スーダン派遣自衛隊をただちに撤退させるよう求めます
(2)【取材のご案内】11.15 防衛装備庁技術シンポ カウンターアクション
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<ご報告>
【共同声明】 南スーダン派遣自衛隊をただちに撤退させるよう求めます
私たちNAJATは、明日11月15日に、南スーダンに派遣される自衛隊への
「駆けつけ警護」「宿営地共同防衛」の新任務付与の閣議決定がなされよ
うとしていることに強い危機感を覚え、11月13日の夜から14日正午まで、
半日ほどの短期間ながら、以下の緊急声明への賛同を募集しました。その
結果、全国から26団体の賛同が寄せられました。
本日14日午後、共同声明に賛同団体一覧を付記して、首相官邸ホームペ
ージのご意見フォーム、e-Govの内閣官房、内閣府、防衛省、外務省あて
にメールで、また、防衛省、安倍首相国会事務所、稲田防衛相国会事務所
あてにファックスでそれぞれ送付しました。また、メディアへのプレスリ
リースも行いました。
先ほど放映されたNHKの19時のニュースでは、NHKの世論調査で「新任務
付与」に「反対」が42%、「賛成」が18%とダブルスコア以上の差がつい
ていました。明日15日の拙速な閣議決定が世論に反することも明らかです。
安倍政権は閣議決定を中止すべきです。ぜひ声を届けてください。
防衛省 (FAX)03-5261-8018
安倍晋三首相 国会事務所 (FAX)03-3508-3602
稲田朋美防衛相 国会事務所 (FAX)03-3508-3835
首相官邸 ご意見募集
https://www.kantei.go.jp/jp/forms/goiken_ssl.html
e-Gov(各府省への政策に関する意見・要望)
https://www.e-gov.go.jp/policy/servlet/Propose
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【共同声明】
南スーダン派遣自衛隊をただちに撤退させるよう求めます
2016年11月14日
安倍内閣は、11月15日に、南スーダンに派遣される陸上自衛隊部隊に
「駆けつけ警護」「宿営地共同防衛」の任務を与える閣議決定を予定して
います。私たち、国際協力活動や平和活動などを続ける日本のNGO、市民
団体は、この危険な政策に真っ向から反対します。政府は、全土が戦場に
なろうとしている南スーダンから、ただちに自衛隊の全部隊を撤退させる
べきです。
2011年7月、南スーダンがスーダンから分離独立し、翌年、日本政府は
国連PKOの一環として、現地に陸上自衛隊を派遣、道路等のインフラ整備
を開始しました。南スーダンでは国際的な支援のもとで、平和のうちに新
しい国づくりが進むことが期待されました。
しかし、2012年4月には、石油資源の配分などをめぐって、南北スーダ
ン間の国境紛争が始まり、2013年12月には、南スーダンでサルバ・キール
大統領派とリエク・マシャール副大統領派の間で大規模な武力衝突が起こ
りました。2015年8月にようやく和平協定が成立し、これに基づいて2016
年4月に大統領派、副大統領派、その他の政治勢力が参加する暫定国民統
一政府が形成されました。しかしそれもつかの間、7月に首都ジュバで正
副大統領派の間で大規模な戦闘が発生、副大統領は護衛の部隊とともに首
都を脱出しました。この間、大統領派部隊の一部が国連施設などを襲撃、
海外NGOの女性をレイプし、70人以上の民間人を殺害したにもかかわらず、
警護を要請されたPKO部隊は出動しませんでした。
以上のように過去数年来、南スーダン情勢は悪化の一途を辿っているに
もかかわらず、日本政府は自衛隊の現地派遣期間の更新を続け、7月の大
規模戦闘再燃から間もない10月25日には、派遣を来年3月まで延長するこ
とを決定しました。
最近同国を訪問した、稲田朋美防衛大臣や柴山昌彦首相補佐官によると、
現在、ジュバは「比較的平穏」とされます。しかし、南スーダン全土をみ
れば、内戦状態が近く収束する見通しはなく、首都やその周辺に戦闘が及
ばない保証はないと考えるべきでしょう。
「正規軍同士の戦闘ではないから武力紛争には当たらない」という趣旨
の安倍政権の説明は、詭弁というほかなく、無責任きわまりないものです。
そもそも、国同士の戦争であれ、内戦であれ、日本の自衛隊は国外での
戦闘を想定してつくられてはいないのです。憲法9条による「交戦権」の
否定、自衛隊法が定める専守防衛、PKO法などその他の関連法をみても、
自衛隊が海外で参戦することはできません。
本来なら、南スーダンが現在のような内戦状態となる前に、政府は、PKO
5原則に従って、自衛隊を撤退させておくべきでした。ところが、政府は、
逆に派遣期間を延長したばかりか、より危険な「駆けつけ警護」「宿営地
共同防衛」の任務を与えようとしています。自衛隊が「殺し、殺される」
危険性が現実のものになろうとしています。
これまで、私たち日本のNGOや市民が、海外で多くの人びとから信頼を
得ることができたのは、「戦争をしない国」から来たこと、自衛隊が、
「敵」を殺す一発の銃弾も撃ったことがなかったからです。それは誰の目
にも明らかなことです。日本が行うべきなのは、紛争当事者への武器輸出
をやめさせ、避難民などへの人道支援・民生支援を強化することではない
でしょうか。
南スーダン派遣の自衛隊が、日本の国際協力の実績を台無しにすること
を、心底恐れます。こうしたことが起こらないよう、私たちは、危険な新
任務の付与を中止するとともに、南スーダンに派遣されている日本の自衛
隊全部隊をただちに撤退させるよう、重ねて強く訴えます。
【呼びかけ】
武器輸出反対ネットワーク(NAJAT)
【賛同団体】
北大生・宮澤弘幸「スパイ冤罪事件」の真相を広める会、広島瀬戸内新聞、
ジャパン・ヨーロッパ・フォーラム、ピース・ニュース、ヨコスカ平和船団、
パトリオットミサイルはいらない!習志野基地行動実行委員会、NO!AWACS
の会、アジェンダ・プロジェクト、神奈川平和遺族会、日本山妙法寺、
平和をつくり出す宗教者ネット、基地のない沖縄をめざす宗教者の集い、
岩手からアジアを考える会、アル・ジスル−日本とパレスチナを結ぶ、
アクティブ・ミュージアム「女たちの戦争と平和資料館」(wam)、憲法9条
―世界へ未来へ 連絡会(9条連)、戦争はいやだ!市川市民の会、婦人民主
クラブ、郷土教育全国協議会、緑ふくしま、虹とみどりの会、戦争をしない
させない市民の会、緑の党グリーンズジャパン、全世界無民族性協会、
日本出版労働組合連合会原発問題委員会、脱原発の日実行委員会
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【ご案内】
<防衛装備庁技術シンポ カウンターアクション>
防衛装備庁は11月15日、16日に設立以降2回目となる技術シンポジウム
を開催します。武器の研究開発に関するシンポジウムや武器・技術展示が
行われ、一般公開されます。
同庁は8月31日、「20年先を見すえた」とする3つの文書を公表しました。
「防衛技術戦略」は大学・研究機関や中小企業を武器開発に組み込み、
「オールジャパン」体制を作ろうというものです。その付属文書である
「中長期技術見積もり」では今後の重点分野として、無人化、スマート化
(人工知能)・ネットワーク化、高出力エネルギー技術(レールガン開発
等)などをあげています。また「将来無人装備に関する研究開発ビジョン」
では、初めて「戦闘型無人機」の開発を表明しました。
こうした武器開発は、防衛省による軍事研究助成(今年度6億円から来
年度概算要求は110億円に!)などの軍学共同や武器輸出の動きに直結し
ています。
NAJATではシンポ初日の15日の開会直前に、会場前で抗議のアピールを
行います。ぜひご取材ください。
◆11月15日(火) 午前9時~9時50分
◆ホテルグランドヒル市ヶ谷前
(市ヶ谷駅前の「市ヶ谷橋」を渡り、靖国通りの横断歩道を渡って左に2分)
アクセス http://www.ghi.gr.jp/access/index.html
※横断幕やプラカードを掲げて、参加者にチラシを配布します。
問合せ・当日連絡先 090-6185-4407(杉原)
<防衛装備庁技術シンポジウム2016>
http://www.mod.go.jp/atla/research/ats2016/index.html
※明日15日は朝7時45分から、総がかり行動呼びかけの「自衛隊は南スー
ダンから撤退を!戦争法の発動と「新任務付与」に反対!殺すな!殺され
るな!官邸前緊急行動」が行われます。可能な方はハシゴでご参加下さい。
http://sogakari.com/?p=2287
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【呼びかけ】 武器輸出反対ネットワーク(NAJAT)
メール anti.arms.export@gmail.com
ブログ https://najat2016.wordpress.com/
ツイッター https://twitter.com/AntiArmsNAJAT ※フォローしてください!
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電話 090-6185-4407(杉原)
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