テント日誌11月21日…個人の権利無視、政・官・財の自己保存の権利のさばる
- 2016年 11月 23日
- 交流の広場
- 経産省前テントひろば
経産省前テントひろば1807日後 92日
個人の権利無視、政・官・財の自己保存の権利のさばる 11月19日(土)
遅れてしまった。PASMOのICチップが壊れて再発行の手続きをしてきたからだ。千代田線霞ヶ関駅を降りると跡地は工事中だった。歩道中央近くまでフェンスがせり出し、外側をカラーコーンと柵で封鎖しその中に警備員ふたりが立つ。相変わらず工事の表示は何もない。経産省前でIさんがひとりで待っていたので急いで事務所に向かう。既に11時50分だった。
店開きが終わると早速お巡りさんがふたり現れた。いつものように「こんにちは」と挨拶すると「今日は何人きますか」と聞くので「総掛かりがあるから普段より多いかもしれません」と答えると「寒くなるので体に気をつけてください」「ありがとうございます」といつものやり取り。まるでテント開設式みたいだが、これがないと落ち着かない。恒例のオープニングセレモニー。
Uさん、それと以前泊まりをしていた男性が総掛かりにいく前に座り込みに加わってくれた。Uさんと今までのテント越冬体験などの話をして楽しかった。Uさんからテントの男性では珍しく(皆さんごめんなさい)ずっと外で座っていたと言われたのは最高の褒め言葉だった。でもそれは褒めすぎでテントの中ではスケッチが出来なかったから外にいただけで、その他の理由は後付け。おかげでテントが撤去されても喪失感がゼロ。これもテントの力だね。
たぶん総掛かりがあるからだろう。跡地前でお巡りさんふたりが、郵政に近いところにひとりと私たちを間にしてずっと立っていた。入れ替わり交代するのでバナーを見たりしながら前を通り過ぎる。どんな感想をもったのかな。
Iさんが経産省前で僕を待つ間に正門脇の緑地の縁石に座っていたら経産省から警備員が出てきて追い払われたそうだ。郵政側の一番端に座っていてもまたやってきた。「経産省の敷地だからどいてください。でなければ通報します」と言うので「座っているだけなのに。ケチ」と仕方なくどいたそうだ。
それを聞いて言葉を探し始めた。「既得権」「治外法権」などが浮かんだがイマイチ。やっと本で読んだ「国家は個人ではない。仮想の人格であって自己保存の権利はない」というのを思い出す(確かルソー)。個人の権利を無視し個人を犠牲にして政・官・財が自己保存の権利を主張している日本。そうはいくかよ。
総掛かりが終わっても経産省を通る人は少ない。それでも数人が立ち寄って座ってくれた。希望のエリアで金曜日に一緒のMさんもやってきた。なんと土日も座り込んでいることを知らなかった。たぶん知らない人が多いかもしれない。16時すぎに片付けを始めるとお巡りさんがひとり近づいてきた。用件はわかっているので「今日はもう終わりです。お疲れ様でした」というと、笑顔が帰ってきた。今日は寒かったからね。Iさんが事務所まで一緒に行って片付けを手伝ってくださった。ありがとうございます。助かりました。(O・O)
・・・・・・・・・・・・
11月19日(土)の総がかり行動から (T・A)
今日天気が心配でしたが、集会中、2度ほどぽつりぽつりと来ただけであとは降らず、よかったです。今日はたんぽぽ舎と共同でテーブルを出すことになっていました。わたしは12時にたんぽぽ舎集合を国会図書館前集合と勘違いして、たんぽぽの方たちが来るまで国会図書館の永田町寄りのスペースで一人で待っていました。持参したテントリーフのチラシセットを配布しました。
最初のころは国会図書館に行く人がほとんどで、受け取ってくれる人はほんとに少なかったのですが、次第に総がかり行動の参加者が来るようになり、もらってくれる人もふえていきました。
2時の集会開始までチラシセットを頑張って配りました。うらんさんが苦労して作ってくださったテントリーフは好評で、わたしが持っていると自分からほしいと申し出てくれる人も何人もいました。皆さん、テントのことを心配してくださっているんだなぁと思わされ、うれしかったです。テントリーフの表紙にはテント撤去後のまだ「花壇」工事が始まる前の写真を使いましたが、行ってみたら、誰もいなかったと言う方もいて、今は正門前でやっているとお知らせしました。
このテントリーフは反原発・脱原発に関心はあっても、自分から行動に踏み出せない人を対象に、手にとりやすいようにつくってもらいました。これを見て、行動してみようと思う方が一人でも増えてほしいと思いました。総がかり行動の終わりまでに持参した500部のセットを配布することが出来ました。イロハネットのYoさんが配布を手伝ってくださり、助かりました。
福島のカレンダーも5部、売れました。馬場さんも途中から来て、手伝ってくれました。バッジは数種類をたんぽぽのテーブルに並べてもらいましたが、あまり売れませんでした(3個?)
総がかりが終わってから(3時半過ぎ)、星稜会館で行われていた脱原発を目ざす女たちの会の集会の会場にちらしセットの残りを受け取りに行きました。今日は天気のせいか、参加者が少なく約100名だったそうで、ちらしセットも100部以上、残っていました。黒田節子さんもカレンダーの販売のため、郡山から来ていました。売れ行きは順調だったようです。
いつもの問答を警官としながら,座り込んだ一日 11月20日(日)
師走の足音と軍靴の響きが聞こえてきそうな今日この頃、天気は良いが心は晴れない日が続く。
藤原さんから早めに来てくださいとの電話が入り、いつもより早く11時50分頃に事務所到着、既に藤原さんが座り込みツールの運び出しをやっていたので私も2階からパイプ椅子等の運び出しを行う。藤原さんの車にツールを積んで経産省本館の玄関前に行くと、いつもの車を止める場所に工事用のダンプが行列していてツールを降ろせない、仕方なしにかなり先の郵政のビル前に止めてツールを降ろして座り込みのセッティングにかかる。
10分程度でセッティング完了。
藤原さんは原子力市民会議があるので弁当を食べて行ってしまった。
太郎さんじゃないけど、今は一人状態が20分程になったが、いつも来てくれるSさんの顔を見てホッとする。2人から3~4人になって暖かいので「うとうと」としていたら人の気配がして、見るといつもの丸の内のお巡りさんが目前にいて、「道路に物を置かないで下さい」と言うので、「置いていませんよ」と言うと、こうゆうのと言いながら椅子とか旗を指すので、「これはしょうがないよ、抗議の為のものだから」と言うとそのまま去っていきました。2時ころ来たハシユキさんの差し入れパンや藤原さんのゆで卵を頂いたりして、時間はゆったりと流れる感じ、道行く人が頑張ってと1000円のカンパをしてくれて嬉しい。
最終的に12人ぐらいの人が座り込んでくれて、4時になったので撤収にかかり、事務所でのコーヒータイムを過ごして家路についた。
いつも思うことですが、道行く人がこの座り込みを何故やってくれないのか?原発に反対の人が絶対多数のはずなのにとの疑問を抱きつつ、それでも座り込みは続けなければと思っています。
原発は止めるというその日まで… (K)
雨で早や仕舞いする 11月21日(月)
11時半事務所着、40分出、50分経産省前に着く。12時にYさん、Mさんが到着し12時15分にセッティングが完了した。手順を決めてないのにお互いの持ち場を手際よくこなし時短できるのは気持ちいい。OBさんが“座り込みセット”で並ぶ。昨日、テント美術館が静岡の駿府城公園で「浜岡原発を許さない!11.20ひまわり集会」出展に参加し、クリーニングされたテントと美術画が色鮮やかに蘇ったそうでいたく喜んでいる。3,000人集まり、テント関連画像をスマホで見せてもらった。現地で一泊しこちらに直行したという。27日から丸木美術館に出展するので行ってみようと思った。
警察官が一人、「樹木と街頭に取り付けた幕を外して」と言ってくる。先週の国交省と同じで「通報」があったからという。道路法の件を話すといったんは帰ったが10分ほどして仲間の警官を連れてきた。外して、外さないとのやりとりの中で、パラソルの件を話すと「あれは経産省が嫌うから」と正直に答えてくれた。警官は「伝えましたから」と言い引き上げていった。
新しいテントパンフを渡そうと声がけするが今日は受け取りが悪く時間をかけて20部ほど配る。テント場所の工事経過を覗くと落ち葉が一面に散っているが先週からほとんど進行してない。年内どころか年度末までかかるのではないか。3時になるとガードマンは道路コーンの頭に夜間対策用の赤い点滅ライトを取り付けた。
交代の時間に引継ぎ担当者が来ず今日は後半も受け持つ。訪れたAさんに「クラウドファンディング」について話を聞く。Sさんが国会前の座り込みに続いて参加し「皆さん、原発は怖しい…」とつぶやく。3時半ごろ小雨が降り出してきた。天気予報では夜からの雨と伝えていたが、大分早まった。降りが強まり皆に相談し4時切り上げの了解を受ける。今日は10人が座り込んだ。幟と幕はびしょ濡れになったので事務所内で拡げて乾かす。明日はその分余計な時間がかかってしまうがご理解ください。(I・M)
・・・・・・・・・・・・・
静岡の集会の模様とテント美術館からのお願い 11月21日(月)
日曜日の静岡集会は、約3000人の参加者で、とても良い集会でした。
テントも完璧な形で設営してくださり、多くの方が見学されました。
皆さまには、テントの運搬やクリーニングなど、御協力くださり、本当にありがとうございました。今週土曜日は、丸木美術館でテントの設営です。参加予定の方は、Yさん、Sさん、Hさん、Tさん、Bさん、Oさん、Hさんです。静岡のIさんが、テントを丸木美術館まで直送してくださり、設営も手伝ってくださいます。反核反戦展実行委員会のIさん(男性)も手伝ってくださいます。11:30頃丸木美術館集合です。
HさんとHさんは、タクシーで向かわれるそうですので、もしタクシーに同乗&分乗されたい方はHきさん、Fさんにご連絡ください。
一応、市内循環バスの時刻に合わせて、待ち合わせ時間を設定しましたので、バスで来られるのが、一番安い(100円)ではあります。
バスの乗り場&時刻については、下記丸木美術館のホームページをご覧下さい。
http://www.aya.or.jp/~marukimsn/top/riyo.htm#access
電車参加者は、入館料&交通費1000円まで支給させていただきます。
車だしのSさんは、ガソリン&高速代の実費をお支払いします。
設営当日、会計のBさんも参加してくださるので、当日に各自清算されるのが一番簡単かと思いますが、Bさんいかがでしょうか?(Sさんのガソリン代の計算は後日とするか、みなし計算とするか、やり易い方式でお願いします)
ところで、以下の件をお願いいたします。
・・・・・・・・・・・
丸木美術館展示中、土日はスタッフ二名体制で、来場者にテントについての説明をしたいです。(イベント開催日は3名)
基本的には第2テントのメンバーで当番を担当しますが、人手不足の日もあります。
現在、以下の日にちのスタッフが足りません。
12月3日(土)2名
12月10日(土)1名、イベント開催日
12月11日(日)1名
12月17日(土)1名
12月18日(日)1名、イベント開催日
12月24日(土)2名
1月7日(土)2名
1月8日(日)1名
1月14日(土)テント解体6名、車1~2台
もし、第一テントの方々で、スタッフとして入れる方がいらっしゃれば、ぜひお知らせください。
スタッフの主な仕事は、テントの点検、来場者へテント&反原発美術館&テント跡地座り込みの説明、お茶だし、戸締まり、チラシの補充、片付けなどです。
スタッフとして行かれる方には、入館料&交通費1000円まで支給いたします。
二名体制ですので、休憩時間に丸木夫妻の原爆の図や、反核反戦展の展示などをご覧頂けます。
11時までに美術館到着、閉館時間まで、となります。(近くにコンビニや自販機がないので、自分で昼食などお持ちください。美術館の休憩所で食べられます)以上の件どうぞよろしくお願いいたします。
(早川由美子)
・・・・・・・・
いわき駅前金曜行動支援報告 11月18日(金)
今回は定例でない「いわき駅前金曜行動支援行動」である。事前のPR不足もあり、参加者は3人。私が金曜の座り込み当番であったので、11時に経産省前で相棒のTさんと待ち合わせをし、2人で事務所に車で向かった。詰め込めるだけのグッズを車に載せ経産省正門前に戻る。椅子7脚、旗竿6本、テーブル等を設置していると、制服警察官がやって来た。この車を移動してほしいとのこと。これからこの場所をデモが通るからここに車は置けませんと言う。私も待ち合わせをしているのですが、と食い下がったが「デモではしかたがないかな・・・・」と思い、素直に言うことを聞き農水省側の路上に移動した。
12時過ぎにメンバーが揃い、出発。今回は「いわき」なので常磐道に車を進める。首都高は若干渋滞気味であったが、それ以外は順調に進む。4時半過ぎにはいわき駅前に到着。駅前の駐車場に車を止め、幟旗やチラシを用意して駅前の広場へ向かう。駅前広場はJRいわき駅と駅前のデパート?を結ぶ2階の通路上にあり、かなり広い。行きかう人通りも多い。既に、Oさんともう1人の男性がいた。Oさんがプラカードを並べ準備をしていた。とてもカラフルなプラカードがいっぱいで、財務省上にプラカードを並べている人たちの雰囲気に似ている。もう1人の男性は、アンプを用意し、脱原発の音楽を流していた。私達も幟旗を手すりに結び付け準備をする。テントから行ったOさんはあの大型の傘を広げ準備万端である。
6時まではスタンディングデモである。プラカードを手に持って通行人に訴えたり、テントから運んだチラシを配ったりした。歌を歌ったりした。郡山に比べチラシの受け取りはよい。自分からチラシを受け取りに来るようなビジネスマンと見られる人もいた。用意したチラシはSさんが1人で撒ききってしまった。5時を過ぎると抗議行動に参加する人も徐々に増えてきて、6時近くには20名ほどの参加者で抗議行動ができた。
私たちが経産省前テントひろばからやってきたと話すと、いわきの人たちは感激をし、大変喜んでくれた。来てよかったと思った。6時を過ぎてからはマイクを持っての街宣行動が始まった。私もマイクを借り、テントひろばが出来たいきさつや5年間の活動やこの夏にテントが撤去されたことやテントはなくても座り込みは続けている事などを訴えた。「いわきでも今後も続けていかなくては」と固い決意を述べる人もいた。抗議行動後、駅前のビルの中のレストランで地元の若者たちと夕食を一緒に取り、簡単に交流会を持つ。私達高齢者だけでなく、若い人たちと結びつき、息の長い闘いをしていかなくてはならないだろうという事で意見が一致した。
ホテルのチェックインを済ませていなかったので、若者との交流会は早々と切り上げてホテルに向かう。OさんはOさんの家に泊まることになり、明日は朝8:30に迎えに行くことにし別れる。Sさんと2人でホテルに向かった。いわきは初めてであったので、地理感覚が分からず、駅から遠くの湯本温泉のホテルを予約していたことが分かった。安さばかりを追求してしまった結果である。そのホテルの名前は「エコホテル湯本」という。部屋に入ってびっくりすることが多かったが、「エコ」の意味がよく分かった。今後の教訓としようと思う。
翌朝、朝食も早々にしてOさんたちを迎えに行く。今日は一日雨模様だと言うがまだ、降り出してはいない。Oさんの家についてから暫くして雨が降り出す。4人そろって雨の中を浪江に向かう。常磐道を北上すると、広野あたりを過ぎるとモニタリングポストが現れる。見ると線量が高くなる。3.6マイクロの個所もある。「この路上では車を止めることはできないし、窓を開けることもできない。ここでは絶対に事故を起こすことはできないね。」と車中での会話が続く。いわきからは浪江は近い。50キロ程度なのですぐに到着した。到着が早すぎたので先に請戸漁港に行ってみた。今回は、10月に行った時よりも更に復興・復旧が進んでいた。家の土台だけになっていた場所もコンクリートがはがされ、更地にされている場所が多かった。しかし、津波に会い、廃墟となった家が、いまだに数件建っている光景は原発事故さえなければ・・・の思いを強くする。
その後、牧場へ向かう。牧場の中に入って行って、赤いコンテナハウスの前に車を止める。しかし、吉沢さんの姿が見えない。雨も降っていたのでカッパを着て、靴もビニール袋で覆い、マスクをかけているとまるで除染作業の作業員の様である。除染作業をする大型のトラックが行きかっている。以前に来たときは木の葉がうっそうと茂っていて見えなかったが、コンテナハウスの向こう側は土地がかなり低くなっていて、重機が忙しそうに動いていた。地面は剥ぎ取られ、更地になっていた。そしてその周りにはフレコンバックが山積みにされていた。近くにいる、牛たちを観察したりしながら吉沢さんを探す、吉沢さんの家の方まで歩いていくとやがて,トラクターに乗って支沢さんがやってきた。
コンテナハウスに戻り、吉沢さんから話を聞く。「原発から直線距離で14キロにあたる希望の牧場では320頭の売れない牛を飼っている。爆発事故で放射能まみれなのに、浪江町民には情報が正確に伝えらなく、浪江町民は線量が高い対馬に避難した。だが町民は高線量の中そのままとめ置かれた。見捨てられた棄民である。」と言う。「国や福島県は家畜を殺処分にしろと言う。犬猫のレスキューは認めるが、家畜はだめだと言う。でも牛飼いの俺は殺処分なんてできない。国のいう事に抗って牛の命続く限り飼い続けるのだ。この牛たちは原発の爆発事故の生き証人だから、殺処分はさせない。殺処分にするという事は爆発事故がなかったものになるのだ。」
熱く熱く語る吉沢さんの話は続く。そのうちに姫路からの若者たちが到着し、一緒に話を聞く。パネルや地図を見せながら「原発再稼働をさせてはならない。安倍さんは再稼働を進めるし、原発メーカーを助けるために海外に原発輸出をしようともしている。とんでもないことだ。事故前の第1次安倍内閣の時、福島第1原発の津波対策について共産党の吉井議員からの質問に対して『大丈夫、何ら問題はない。』と言っていた」。あの時対策をとっていたら福島原発事故は起こらなかったはずだ。かえすがえすも残念である。安倍さんを何とか、ぎゃふんと言わせたい。」と力説していた。明日、東京に来て講演会をするという。西東京の柳沢公民館で行うと言うので、その時また会うことを約束して希望の牧場を後にした。
希望の牧場から常磐道の浪江ICはすぐである。Oさんをいわきまで送らなくてはいけないので、車をいわきに進める。いわきで遅い昼食を4人で取った。そしまた、高速に戻り、一路東京へ車を走らせた。帰路は道路の渋滞もなくスムーズに走ることができ、5時ごろには新橋に到着しOさんを下し、Sさんを新宿駅前で降ろし、今回のいわき駅前金曜行動の全行程が終了した。とても収穫のあった今回の行動であった。次回は郡山金曜行動支援である。12月16日~17日を予定している。また、新しいメンバーが増えることを期待している。(S・S)
・・・・・・・・・・
経産省・エネ庁は「今だけ金だけ自分だけ」の大嘘つき! その8
ウンチの押し付け合いを導く原子力推進行政
~18000トンの使用済み放射性廃棄物は資産でなく巨大負債だ>~
木村雅英(経産省前テントひろば)
今、日本には使用済み核燃料が各原発現地と六ヶ所村に合計18000トンある。これらは、再処理を前提としているので「資産」とされているそうだ。2012年に日本原燃の川井吉彦社長が、日本にある使用済み核燃料は再処理すると、原油換算で資産価値15兆円と「試算」して述べたらしい。
核燃料サイクルの破綻が明らかになってきた今、使用済み核燃料は、「核燃料」ではなく「放射性廃棄物」であり、どう考えても「資産」ではなく巨大な負債だ。経産省や電力会社が再処理断念・直接処分と決定できない一因か。
この「放射性廃棄物」の押し付けあいもこっけいだ。
電力会社はこれまで立地自治体に対して、使用済み核燃料は原発敷地内のプールで一時的に冷却保管するが、一定の時間が来れば青森県の再処理工場に搬出するので、使用済み核燃料は立地自治体には残らないという約束をしてきた。実際には各原発立地にプールが満杯になるほど貯まっている。
一方、再処理工場がある青森県は、使用済み核燃料は、再処理の原材料であるという位置づけで県内への搬入を認めてきた。もし、再処理をやらないことになると、使用済み核燃料はただの核のゴミになってしまい、国と電力会社と青森県との約束で、電力会社は使用済み核燃料を青森県から持ち出さなくてはならなくなる。持ち出した使用済み核燃料を原発の立地自治体に保管するためにはこれまでの地元との合意の枠組みを作り直す必要がある。
しかも現実には、再処理工場にある原材料プールはすでに満杯になっている。
(河野太郎ブログなどから)
また、福井県、島根県が使用済み核燃料に課税しようとしている。特に福井県知事は使用済み核燃料の県外搬出を要請している。
すなわち、再処理が放射性廃棄物問題を先送りしているのだ。経産省は、使用済み核燃料をこれ以上増やさない(再稼動しない)ことを決め、巨大な負債をどうするのかの「国民」的議論をするべきだ。
・・・・・・・・・・
【案内】院内ヒアリング集会 11月25日(金)
「使用済み核燃料と原発コストを問う」
2016年11月18日 経産省前テントひろば
日時:2016年11月25日(金) 14時40分~16時50分
場所:衆議院第1議員会館 国際会議室(1階)
対象:経産省・資源エネルギー庁(14時45分~16時45分、予定)
主催:経産省前テントひろば
電話070-6473-1947 メールtentohiroba@gmail.com
ブログhttp://tentohiroba.tumblr.com/
紹介:参議院議員 福島みずほ事務所
テーマ: (1)使用済み核燃料
(2)原発コスト
今回提出した質問書の項目は次のとおり。
(質問Ⅰ 使用済み核燃料問題)
使用済核燃料の総量、商業用原子力発電所における燃料取替、六ヶ所再処理工場の使用済燃料貯蔵プール、六カ所村の高レベル放射性廃棄物貯蔵センターの貯蔵量、高レベル放射性廃棄物と高レベル放射性物質の違い、高レベル放射性廃棄物とガラス固化体の関係、再処理による減容化・減量化、MOX燃料のコスト、川内原発での固体廃棄物管理貯蔵容量、ウラン等の輸入、使用済み核燃料の直接処分
(質問Ⅱ 原発コスト問題)
原発が安い」は嘘? 「東電委員会」、再生可能エネルギーの「倒産ラッシュ」、東電の倒産・整理、託送料金の使用方法。(K・M)
12月7日(水)東電解体!東電本店合同抗議行動
つきましては、東京電力本店への申し入れ文、質問文を募集しておりま
すので、希望される個人、団体は準備の上、当日、持参をお願い致します。
記
日 時:12月7日(水)18時30分より19時45分
場 所:東京電力本店前
呼びかけ:「経産省前テントひろば」・「たんぽぽ舎」
賛同団体:東電株主代表訴訟など約126団体
・ぜひ多くの方々の参加を、お願いします。
・プラカード、ノボリ旗をたくさん持参してください。
経産省前テントひろば・反原発美術館テント
丸木美術館「今日の反核反戦展2016」にて再建展示されます!!
2016年8月21日未明に強制執行された、経産省前テントひろば・反原発美術館テントの“実物”が、丸木美術館で再建展示をされます。期間中はイベントも開催します。皆様のご来場をお待ちしています!!
:::::::::::
開催予定イベント
※イベントはいずれも無料ですが、美術館の入館料が必要です。
※イベントは予告なく変更になる場合があります。最新情報は反原発美術館Facebook特設ページをご覧になるか、メールまたは電話でお問い合わせください。
1:川柳吟行
2016年12月4日(日) 13:00美術館受付集合、終了予定16:30
毎月、テント撤去後のフェンス前路上で行われている「脱原発青空川柳句会」が、丸木美術館にて「川柳吟行」を行います! 反核反戦展鑑賞後、「反核」「反戦」をテーマに各2句吐。講評は、川柳作家・乱鬼龍さん。
2:岡志憧さんライブ・ペインティング
2016年12月10日(土) 制作開始10時ごろ、作品完成予定13~14時ごろ
気鋭の現代アーティスト・岡志憧さんが、テントの布地に直接絵を描くライブ・ペインティング。その制作過程をご覧いただけます。作品完成後には、ギャラリートークを予定。
3:井上めぐみさん講演・写真展示「福島の涙は、私たちの涙」
2016年12月18日(日) 開始13:00、終了予定15:00
名古屋在住の井上めぐみさんは、2011年5月より福島に通い、被災地・被災者支援を行っています。帰宅困難地域に取り残された動物の保護活動、放射線量率マップ作成のための測定ボランティアなど、井上さんの多岐にわたる活動についてお話しいただきます。当日、テント内で井上さんの写真も展示します。
:::::::::
丸木美術館「今日の反核反戦展2016」
テント展示期間:2016年11月27日(日) ~ 2017年1月14日(土)
所在地:埼玉県東松山市下唐子1401 電話:0493-22-3266
交通:東武東上線東松山駅・高坂駅より市内循環バス唐子コース(日祝運休)「浄空院入口」「丸木美術館北」
下車、または東武東上線つきの輪駅徒歩30分
開館時間:9:00~17:00(12月~2月は9:30~16:30)入館料:大人900円(各種割引あり)
月曜休館(祝日の場合は翌平日、12月29日~1月3日は休館)
お問合せ先:経産省前テントひろば・反原発美術館
Facebook特設ページ:https://www.facebook.com/antinuketent2015/
「原発いらない女たちのテントひろば~福島とともに」ブログ:http://fukusimatotomoni.blog.fc2.com/
Eメール(早川):info@petiteadventurefilms.com 電話:080-4146-340
::::::::
11月25日(金)午後5時から経産省前抗議行動。テントひろば主催
再稼働反対官邸前抗議 18時~20時 首都圏反原連
「ちきゅう座」に掲載された記事を転載される場合は、「ちきゅう座」からの転載であること、および著者名を必ず明記して下さい。