「共謀(罪)」法が「狂暴」法たる所以:1925年治安維持法を思い出せ(他のMLでの議論です)+ 若干のこと
- 2017年 4月 21日
- 評論・紹介・意見
- 田中一郎
(最初にいくつかのことです)
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1.(チラシ)(4.30)広瀬隆さん講演会:日本列島の全原発が危ない
http://whatsdemocracy.jp/events/9751
2.今月号の『DAYS JAPAN』(2017年5月号)より
今月号の『DAYS JAPAN』も見逃せない記事で満載です。
(関連)実際どうなの(59):避難者いじめの報道、いじめに加担してない?(イントロ部分)(おしどりマコ 『DAYS JAPAN 2017.5』)
(関連)福島原発事故と家畜たち(イントロ部分)(小出洋平 『DAYS JAPAN 2017.5』))
3.(チラシ)安保法制違憲訴訟、あなたも原告になりませんか?
4.老舗婦人団体「全国地域婦人団体連絡協議会」の内紛、舞台は渋谷の一等地(『アエラ 2017.4.3』)
http://publications.asahi.com/ecs/detail/?item_id=18952
(関連)(公開質問状)柿沼トミ子氏による婦団連の土地転売問題 – 市民じゃ~なる
http://shiminj.blog108.fc2.com/blog-entry-231.html
(柿沼トミ子氏は自民党の埼玉県議)
5.スクープ:日本郵政、巨額減損処理へ:日経ビジネスオンライン
http://business.nikkeibp.co.jp/atcl/report/15/110879/041900669/?n_cid=nbpnbo
_mlpum&rt=nocnt
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下記は、「共謀罪」法案について、私が他のMLに発信したメールです。関連情報とともに、ご参考までにお送り申し上げます。
(1)(チラシ)共謀罪法案を4度目の廃案に追い込もう 共謀罪NO!実行委員会
http://sogakari.com/wp-content/uploads/2017/04/0415leaf_omote三版.png
(2)共謀罪 対象犯罪316(東京 2017.4.18)
http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/list/201704/CK2017041802000103.
html
(3)共謀罪と治安維持法(イントロ部分)(内田博文 『世界 2017.5)』
https://www.iwanami.co.jp/book/b286018.html
(4)共謀罪は「国民」に「絶対服従」を強いる(斎藤貴男 『サンデー毎日2017.4.30』)
http://mainichibooks.com/sundaymainichi/backnumber/2017/04/30/
<関連サイト>
(1)室井佑月が斎藤貴男と「共謀罪」を徹底批判!「安倍政権に逆らう人が片っ端から逮捕される」|LITERA/リテラ
http://lite-ra.com/2017/03/post-2963.html
(2)山城博治氏登壇!!「私(山城氏)の起訴状には『共謀』という言葉がいっぱい出てきている!」―4.19院内集会「沖縄はつきつける」ユーチューブ
https://www.youtube.com/watch?v=3wGTtM-PPvc
(3)共謀罪のある日常(岩波書店 『世界 2017.5』)
https://www.iwanami.co.jp/files/sekai/conspiracy.pdf
(4)東京新聞「共謀罪」適用範囲で応酬 音楽教室が該当?キノコ採りも?社会(TOKYO Web)
http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/201704/CK2017042002000134.
html
(5)共謀罪に関するトピックス:朝日新聞デジタル
http://www.asahi.com/topics/word/%E5%85%B1%E8%AC%80%E7%BD%AA.html
(6)共謀罪に関するトピックス:毎日新聞
https://mainichi.jp/ch151126928i/%E5%85%B1%E8%AC%80%E7%BD%AA
(メール)
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政府に反対するすべての団体は捜査対象であり、その中から影響が大きそうなもの(反政府的な動きに対して抑制効果・萎縮忖度効果が大きそうなもの)を選んで「共謀罪」で逮捕・起訴する、その権限が警察・検察に与えられるということです。とにかく逮捕するだけで大きなインパクトを持ちます。起訴するかどうか、起訴して有罪になるかどうかは、さしあたり二の次でいいのです。戦後まもなくの、松川事件、三鷹事件、下山事件などが思い浮かびます。
山本太郎氏がすでに演説で明らかにしていますが、公安調査庁や警察の公安部の様な所が、共産党をはじめ、多くの市民団体を「監視対象」にして、こっそりと捜査活動の様な事を続けてきています。なんでこんなところが監視の対象なの、というような市民団体がほとんどです。しかし、今回の共謀罪法や、民進党が賛成をして成立した盗聴法により、今度はこれが「大っぴらに」「やって当たり前のこと」「しなければいけないこと」として展開されるようになり、かつ「密告」「タレコミ」などが大々的に奨励されるようになるのです。東ドイツ・シュタージ国家が徐々に徐々に成立していきます。
(参考)<共謀罪法案反対集会> 山本太郎が吼えた!「全てはアノすっとこどっこいのせいだ!」「彼らこそ共謀の中心にいる人間だ!」 赤かぶ
http://www.asyura2.com/17/senkyo223/msg/724.html
福島第1原発事故からの原発避難者に嫌がらせをしているようなゲス人間が少なくないようなこの国で、この法律がもたらす「相互監視社会」(権力が一方的に監視をする「監視社会」ではありません=一般国民も「参加」して「足の引っ張り合い」をするグロテスクでうっとうしい限りの「相互監視社会」です)は極めて深刻で病的な社会となるでしょう。「日本の古層」(故丸山真男)と言われている、上へ向かっての頂点盲従主義、横へ向かっての強い同調圧力、下へ向かっての無限の無責任の連鎖が、社会的に克服できないまま、この国は大日本帝国時代へまっすぐに向かっているかに見えます。
オルタナティブ政権の実現を含む政治の抜本改革と「世直し」の実現は、時間がたてばたつほど困難になり、にっちもさっちもいかなくなってくるでしょう。善は急げ、とはよく言ったものです。
〈記事出典コード〉サイトちきゅう座http://www.chikyuza.net/
〔opinion6625:170421〕
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