テント日誌4月20日…日比谷野音では沖縄の山城博治を迎え
- 2017年 4月 22日
- 交流の広場
- 経産省前テントひろば
- それは福島原発事故の直後から始まった
- 原点は事故の免責を得た経産省と「絶対潰れない会社」となった東電
- 原発は絶対に儲かる事業に
- 伊勢志摩サミットでの国際公約が原発完全復活への狼煙(のろし)だった
- 東電の破綻処理からやり直す
- 「狂謀者」と「国民」どちらが日本の未来を決めるのか
- 「4・27高浜原発動かすな!関電包囲全国集会」御堂筋デモ。
経産省前テントひろば1807日後
真剣な音楽の練習に時間も忘れて 4月16日(日)
Fさんが風邪で欠席、車がないのでカート2台で荷物を運んだ。だから、この日はテーブルなし、大きい方の横断幕もなし。
やや風が強かったが、椅子を3連、4連に結びつけて、そこに幟をしばりつけた。3連の椅子に一人座っていれば風で倒れないことをKさんが発見。この日は真剣に音楽を練習。16時を過ぎたことにも気付かず集中していた。
変種のタンポポ在り 4月17日(月)
月曜メンバーが全員揃ったのは久しぶり。暖かい陽気にそれぞれの会話が続く。Oさんは週末、山形県川西町で開かれた井上ひさしさんを偲ぶ「吉里吉里忌2017」に参加、小出裕章さんの話から
「原子力緊急事態宣言が未だ解除されてない」状態を熱く伝えた。ともすれば忘れがちな「放射線量が減ってない」事態を常に伝える必要がある。井上さんが亡くなったのが2010年4月9日、
福島原発事故以前に亡くなっていた。「たら」「れば」はないのだが生存されていたら、この現状をどのように伝えただろうか。
周辺の低い街路樹の脇にタンポポの花が点在している。Yさんは背の高いのがニホンタンポポというが、花の裏側をみるとガクが反り返っているのでセイヨウタンポポのようだ。先日Fさんが事務所でみせてくれた赤い突起物のあるタンポポを日比谷公園で採集したという。放射線が常に身近に存在していると改めて思い知らされる。
昼休みに上着を脱いだ白いYシャツ姿が多く目立つ。昨日に続き26.1℃の夏日となったが風もあり心地いい。昨年の夏日は4/18からだったが2日連続は珍しい。いよいよ半そでの季節到来になる。
目が合うと目礼するスーツ姿の人、「お疲れさま」と一声かけていく女性、カンパしていく年配の方、今日は無視ばかりでなくうれしい。一方で、国民の7割が脱原発を望んでいる事実を無視する永田町と霞が関の原子力ムラの連中は、まさに無責任・不作為そのものだ。日々、悔しさが募る。
共謀罪が審議中だが「目くばせでも成立」「内心を処罰」する抑圧装置を何としても潰したい!
正門左手の工事敷地に土台となる鉄骨が並べられている。多分プレハブ形式の建物を作るのだろう。財務省敷地には1・2・3階までのプレハブが建てられているのでイメージしやすい。テント泊りの頃真後ろの2階角部屋の明かりが深夜でも灯されていた。正門前での朝のビラ配布時、受け取りに来た職員に2階の灯りを聞いたことがある。咄嗟に「宿直室」と答えた。2階角地が宿直室?「テント監視室」とは言えないだろうが工事がプレハブ建設だとすると座り込み前に一段と近づく。気にもしないが音声は拾いやすくなるはずだ。
「共謀罪」強行採決が近づく中、今後の工事進行に注目しよう。今日は10数人が座り込む。(I・M)
経産省前はテレビ局のスタッフが大勢つめかけて 4月18日(火)
先週の火曜は本当にひどかった。朝からの寒さと雨のせいで風邪をひきそうになったので、午後3時前に早々と事務所に戻って着替えをしたが、靴の中が乾かない。そんな大変な思いをしたこともあって、先週末から今日の天気は雨と報道されていたため、今日の朝から晴天にはほっとした。
打って変って25℃を超す夏日の昼、12時の15分も前に到着した経産省前は、テレビ局が10名位のスタッフで歩道を占拠している。彼ら曰く、日米経済交渉についての経産省の対応を見守る企画らしい。ペンス副大統領が来日していることから、外務省前の道路両側にはアメリカ国旗が並んでいる。
未だ4月半ばだというのに、暑さのせいで昼休みはシャツ姿の人びとが行きかっていたが、1時過ぎると人通りが少なくなった。座り込みの人たちで7脚の椅子が埋まるころ、後半のメンバーと交代して退去した。この日は午後3時間、警察官を含めて変わった客人は現われなかった。(O・E)
日比谷野音では沖縄の山城博治を迎えた集会 4月19日(水)
暖かなというより暑い日だ。しかしだんだんと風が強くなり、2時過ぎからは猛烈になった。バナーは取り外し、また椅子に括り付けてある幟も取り外した。風との闘いですごく疲れた。 今日も1時過ぎ頃から座り込み同調者が増えてきた。ここにいると大抵、初対面の人と出会えて知り合いが増える。
今日は二つデモがあった。一つは全労協系の春闘行動・権利総行動で、百メートル先の日土地ビルに入っている道路公団への抗議に向かった。その人たちが座り込みの前を通る。テントにも参加していた顔見知りの人たちがいた。「ああ今はこういうふうにやっているんだ。頑張って」と言ってくれたりした。
「100時間残業やめろ」などのシュプレヒコールの声は座り込みのところまで届き、シュプレヒコールに呼応する人たちもいた。そのデモ隊とは別に、国会の方向の国公労連の旗を持ったデモが通った。「働き方改革反対」などと言っていた。座り込みの場所が日陰の時間になる頃、座り込みの人数はいつもより多く、威勢が良かった。
3時近くに警官が来たが、経産省の警備員のところに行ってなんか話していた。Bさんが戻ってきた警官に「警備員に何を聴いたのか」をただしたところ、警官は「風が強いが旗などが倒れるようなことがなかったかなどを聞いた」と言ったそうだ。Bさんは「そういうことは座り込みをしている当事者に聞けばいい」と言った。警官は「わかりました」と答えたという。
今日は4時から議員会館で沖縄の山城博治さんを迎えた集会あり、Aさんは座り込み後、集会に行った。その他の座り込み参加者も6時過ぎから日比谷野音で開かれた「辺野古新基地建設反対集会」に参加したようだ。山城さんは、もちろん集会に参加し、元気に発言されていた。
(I&T・I)
あなた方は戦争を知らないでしょうが、と心配する女性 4月20日(木)
事務所に着くと、既にSさんが来ていて自分のパソコンで作業しようと思っていたが、インターネット用のケーブルが撤去されていたらしく、そのケーブルを探していたが無かった。ならば一緒に座り込みのセッティングにという事で、二人で七つ道具一式を台車に積んで出発。おかげで12時20分前にセッティング完了。
間もなく常連のIさん、Kさんも到着その後久し振りにKさんが来られてテントニュースを50部程持って行かれました。
暫くすると、高齢の女性の方が貴方は戦争を知らないでしょうが、大変な世の中にはなって来ましたねと、ポツリと囁いて行きました。
また別の女性の方が、Iさんと暫く話し込んだ後カンパをしてくれました(事務所に帰って確かめると何と1万円でした、本当に有難いことです)
明日は、大間原発建設差し止め裁判の傍聴と、その後は参議院会館での報告集会、夜は国会前での反原発集会に参加と、この様な事がいつまで続くことやら・・・・・
だが、原発を廃炉にすると言うまで、決してあきらめないぞ!(Y・R)
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経産省・エネ庁は「今だけ、金だけ、自分だけ」大嘘つき!その30
経産省が企んだ東電を「絶対に潰さない」「原発復活のカラクリ」
古賀茂明さんが語る「経産省と原子力ムラの粘り強さと計算し尽された戦略
木村雅英(経産省前テントひろば)
岩波「科学4月号」の特集「検証なき原子力政策」には沢山の興味深い論文がある。古賀茂明さんの「東京電力の破綻処理からの再出発―原発復活のカラクリを超えて」がなかなか衝撃的だ。
ここでは、小見出しと注目すべき言葉を順に紹介する。
あらためて振り返ると、そこには非常に周到な謀(はかりごと)が存在していた。
「原子力損害賠償法」には、誰も想定できないような地震は「天災地変」として、電力会社が免責されるという規定がある。東電が規定を使って免責されてしまうと、次は、原発を国策として進めていた経産省の責任が問われる。そこで資源エネルギー庁幹部は、東電の勝俣会長に免責規定の活用を思いとどまるように懇願した。その時見返りとして提示したのが「東電を絶対に潰さない、最後まで守る」という約束だ。東電は、経産省とのこの取引に応じてしまった。
原子力損害賠償機構法を作り、国が賠償に必要な資金を東電に貸し出す仕組みができた。しかも、この借金は返す義務はあるが、いついくらという明確な決まりを作らず、それがわからないから、債務ではないということにして、債務超過を免れた。まさに国家的な粉飾だ。さらに、除染費用、汚染水対策費、廃炉費用についても会計上は債務として認識しないという扱いをした。
福島の事故処理や被災者の救済が極めて不十分な形でしか進まなくなったのは、東電が絶対に潰れない会社になったことが原因。「絶対に潰さない」ということは、東電を債務超過にはできないということだ。
経産省は、事故対策でできた原子力損害賠償機構を支配し、その他の事故関連予算の利権も手中にし、東電を自分たちの子会社とすることにもつなげた。焼け太りだ。
◆ 「原発は必要悪だ」というイメージ戦略
◆ 単に動かすための規制基準が「世界最高水準の安全」にすり替わった
ちなみに、2012年に設立された規制委は、わずか9カ月で規制基準を作り上げたが、福島の汚染水対策や除染事業などは放置し続けた。
◆ 再生可能エネルギー推進が原発の免罪符に
◆ 「重要なベースロード電源」と「非化石電源比率」
2016年3月には、経産省が「エネルギー供給構造高度化法」の告示改正で、非化石電源比率(原発+再エネ)を44%以上(2030年度)にするように電力会社に義務付けることを決めてしまった。
今後事故を起こした電力会社には、決して潰れないし、損害賠償、除染、汚染水対策、廃炉などの費用を国または消費者に転嫁できるスキームが用意されてしまった。
サミットでは、「すべての国がパリ協定の2016年の発効に向けて努力する」という文章を首脳宣言に盛り込んだ。今後は、この温暖化対策が「原発完全復帰」の切り札となる。
今からでも遅くはない、東電の破綻処理をするべきだ。経産省は、松永和夫事務次官が銀行に約束した「東電は絶対に潰さない」という約束があるので、潰せないという負い目がある。
米山新潟県知事の誕生や破綻に追い込まれた東芝。実は、「原発終焉」の兆しが日本でもはっきりして来たとも言える。
「経産省と原子力ムラの粘り強さと計算し尽くされた戦略」に負けずに、微力でも経産省・資源エネルギー庁を攻めていこう。
古賀さんの近刊「日本中枢の狂謀」(講談社)も興味深い。
4月28日(金)「鎮魂 死者が裁く」JKS47遊撃的月例祈祷会
「鎮魂 ―死者が裁く― 呪殺祈祷僧団四十七士」 15時~ 経産省前
◆「仁義なき戦い」のメインテーマを流す ←音量調整役がつく
※メインテーマは基調低音として音量を調整しながら最後まで流す。
◆ 朗読 山崎春美
※アドリブ演奏― 末井昭(サックス)+Saku-chang(ギター)
院内ヒアリング集会開催のお知らせ 4月28日(金)14時30分~
3月実施の院内ヒアリング集会では、年度末でかつ委員会などが重複していて経産省担当が超多忙ゆえに、一部質問事項についてのみヒアリングを行いました。この度、残りの質問事項についてのヒアリングを下記のように開催する運びになりました。ご参加下さい。
日時:2017年4月28日(金)
14時半~17時(14時15分から通行証配布)
14時半~15時:事前打合せ
15時~15時半:使用済み核燃料ヒアリング(経産省に依頼中)
15時45分~16時45分:原発コストヒアリング(経産省に依頼中)
場所:参議院議員会館 B106会議室
主催:経産省前テントひろば
紹介:参議院議員 福島みずほ事務所
なお、インターネット中継や撮影は、担当者の顔を出さない方式で対応願います。
第2回東京地裁前要請行動 4月28日(金)12時~13時
「第2回 東京地裁前要請行動 1日も早く、初公判を!!」
(日時)4月28日(金) 12:00~13:00
(場所)東京地方裁判所前
(主催)福島原発刑事訴訟支援団・福島原発告訴団
■■福島原発刑事訴訟支援団■■
福島県田村市船引町芦沢字小倉140-1
info@shien-dan.org
080-5739-7279
https://shien-dan.org/
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「再稼働阻止全国ネットワーク」および「原発現地へ行く会」から
『4.27高浜原発うごかすな!関電包囲全国集会』―大阪― と
『5.7高浜原発うごかすな!現地集会・デモ』―高浜―
及び 交通費補助のお知らせです。
多くの方々に現地行動への参加を呼びかけます。
◆「5.7高浜現地集会&デモ」
日時:5月7日(日)
主催:高浜原発うごかすな!実行委
呼びかけ:原子力発電に反対する福井県民会議
《行動予定》
集合地:5月7日(日)11時 音海地区予定
(小公園に変更の可能性あり。時間も含め検討中)
デモ:原発ゲート前までデモ、ゲート前で申し入れ行動後、デモ解散
屋内集会:高浜町文化会館(14時~15時30分)
町内デモ:16時頃から1時間程度
お知らせ(4月下旬にかけてのこと)
国会には共謀罪法案が上程されていて、それに対する反対行動や集会が各地でなされています。テントひろばから参加される皆さんも多いと思います。テント日誌でも情報をなるべく流そうと思いますが追いついていません。それぞれの場で確認をしてください。
◆5.3憲法集会にブース出店(テント単独)
◆院内ヒアリング集会(3/28の未消化分)→4/28(金)実施・コスト問題1時間使+使用済み核燃料問題(案内として上記)
*4/28(金)福島事務所から1時間半枠で要請中→17:00経産省抗議→18:30運営委(案内として上
16時~18時関西電力本店前(大阪中之島)18時30分~御堂筋デモ
阻止ネット→4/27(木)関電本店包囲→御堂筋デモ、5/6(土)新宿発バス-8高浜原発再稼働阻止行動→現地リレーデモ実施・各交通費補助あり。
4月28日(金)5時~6時経産省前抗議行動 テントひろば主催
官邸前抗議行動(首都圏反原連) 6時
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