テント日誌5月24日…廃炉廃省
- 2017年 5月 26日
- 交流の広場
- 経産省前テントひろば
経産省前テントひろば1807日後
廃炉廃省 5月22日(月)
昨日の真夏日に続いて今日も30℃超えかと思いつつ経産省前に。適度に風があり湿度が低く意外と汗をかかない。それでも太陽はカッと照りつけて実に太陽光発電日和だ。事務所でSIさんが国会用座り込みの準備、幟ポールの数が必要なので本数を減らす。代わりにパラソル1本と日傘が置かれていたので持ち出す。日傘はこれまで使用したことはなかったが、差してみると効果抜群だった。座り差しなので傘の裏が目の前で暗くなる。しばらくすると睡魔が襲ってくる、これが欠点か。
Yさんとセットの準備をしていると、経理のYさんと「日の君」訴訟のKさんがやってきた。4月に聞いた「日の丸不起立裁判」の判決日なのに大きな瓦せんべい2袋も用意してきてくれた。同行してきた若い女性は東大の博士課程で再生可能エネルギーを研究しているという。しかし、2時過ぎに地裁から戻ったYさんから敗訴が伝えられ、当然だが控訴するそうだ。テントしかり、アベ政権下、政府・行政寄りの判決が相次ぐ。最高裁への「ヒラメ裁判官」がさらに増殖しているのが目に余る。
規制委を傍聴して歩いてきたSさんが愛宕神社近くで杉田玄白の墓に遭遇したことをうれしそうに伝えてくれた。父親が若狭国小浜藩の外科医であり、折しも高浜4号機再稼働に抗議して関電本店前ハンストした小浜の住職、中嶌哲演さんについて話す。Sさんは経産省を更地にして寺を建てたらいいと奇抜な発想を伝えた。ならばテントも再建できるとお返しする。いっそ今後3000万袋になると伝えられたフレコンバッグをピラミッド状に積み上げてもいい。「廃炉と廃省」そうなれば座りこみも終わる。哲演さんの今回の断食について、FAXで「再稼働反対の潜在的世論をいかにして顕在化させるか」と伝えた。関電東京支社前の黒田節子さんのハンストと合わせその強い意志に心からの敬意を表したい。
国会前抗議からテント後半のダブル座りこみになるSAさんに聞くと、坂の上は参加者が少なかったという。23日は共謀罪法案の衆議院本会議・強行採決が予定されている。暑さにめげず参加する!座りこみは「時々来る」という月曜初顔の女性Mさん含め10名。(I・M)
「ろくでもない」憲法違反の共謀罪法は成立を許さぬ。5月23日(火)
炎天下なので、椅子を1個経産省前の木陰へ持って行ったら、早速警備員がここは正門前なので、通行の妨げになるので移動して欲しいとの申し入れがあり、こちら側で協議の結果正門前より、旧テント側の木陰へ若干移動する。
その椅子の付近に、色んなコスチュウム姿の外国人が集まり記念撮影この一団は、街路を走るゴーカートの一団であったが、椅子をあけたら、ちゃっかりそのイスに座り込み、まあこれも良いかと、ほっておいたらそのうち、走り去って行った。
本日衆議院で共謀罪の強行採決があったとの報告を、国会から帰ってきた人から聞きましたが、野党は共謀罪阻止のために、どのような抵抗をしたのか非常に気になった。この経産省前での座り込みも、憲法21条「集会、結社及び表現の自由と通信秘密の保護」に保証された国民の権利として行使しているものですが、こんな「ろくでもない」憲法違反の法律が出来れば憲法19条「思想及び良心の自由」をも奪い暗黒社会にまっしぐらだ。
何としても成立を阻止しなければならない。(Y・R)
正門前の座り込みは「人間観察」が結構面白い 5月24日(水)
風は気持ちよく吹いているが、歩き始めると汗ばむ日。初夏?いや、真夏?梅雨か? とにかく今日の天気は、晴れるようだ。
ゆうちょ銀行を過ぎると背の高い警察官に会う。「こんにちは」というと、こくりと頷いた。どうしていいか分からない様子。別にフイをついたつもりはないが。幟を立てていると、水曜日には久しぶりの警察官の訪問があった。午後2時半頃に見た警察官は地下鉄に入って行った。いつも地下鉄に降りていくけど何があるのだろうか。Oさんは、危険物などは地下鉄にもあるっていうわけ?なんじゃないと言う。
さてセッテイングが終わると当番3人の静かな時間だが、通りは昼休みにかかり人通りは多い。それに経産省の出入りも激しく、正門前では訪問後の事後ミーティングも結構行われていたように思う。陳情その他か、職員とは違う格好の人も多い。こういう観察もして、正門前の座り込みは「人間観察」が結構面白い。鳩さんも羽や中羽もくちばしの上の白い模様も一羽一羽違うのと同じで、人間も同じだ。同じように一人ひとり違うのだ。リュック、カバンのケース、歩き方ひとつ違って私の想像をかきたてる。
国会前の抗議活動が終わったのか、座り込みに寄ってくれる人が増えて、正門前も賑やかになってきた。Kさん始めTさんもいつもより早めにやってきたりして7、8人に増えた。話題は19日に強行採決の共謀罪。地下鉄から出てくる人へ向けてのアピールにも「みんなで共謀して、再稼動反対して。あべいらない、日本の政治」を書いた。
福島県大熊町町議の木幡ますみさん(テント前でも発言)が黒っぽい色のスーツ姿で同僚らしき人と経産省から出てきた。座り込みの方にサインを送ってくれたが、連れの人(この人はテント活動などは知らない様子)がどんどん行ってしまうので、木幡さんもその人についていく以外にない様子だった。
修学旅行の中学生が「この人たちは何をしているのだろう」という顔つきで見るので、チラシを渡して、経産省前で再稼働やめろと抗議し続けていることを説明。珍しくHさんが銀座に用事を終えた帰りに寄って座りって行った。(B・C)
にわか雨にならねばいいがと思う 5月24日(月)
議員会館前の「共謀罪」の座り込みを終えて経産省前に着いたのは2時半過ぎだった。
黒雲が湧いて、先日のように、にわか雨にならなければよいがと思いながら、雨が降ってきたときの用心にチラシ類や机の上のものをビニール袋に入れて、座り込む。持参したプラカードをここでも並べる。
:::::」
共謀罪NO!
ストップ安倍改憲
森友疑惑徹底糾明
などの集会で貰ったプラカードを縦に3枚繋げると結構インパクトがある。沢山の通行する役人の視野に入っているよう見える。
行政を担うこれらの官僚たちには、明日はまた今日の続きでしかないのだろうか?直面する核のゴミ問題どうする?経産省前に居るからこそ問いたい。
ほかにも議員会館前で座り込んでいた人が立ち寄られる。
腰の曲がった杖をついたお年寄りが通りかかる。椅子でお休み下さい!と声かけするが遠慮して通り過ぎる。
千代田、中央、港、江東区共通のレンタサイクルの赤い自転車を利用する人が増え、目の前を通り過ぎるが声かけが届かないのが残念。
6時半から日比谷野外音楽堂で「共謀罪反対」集会その後デモもあるので間に合うように座り込みグッズを片付けて、終わる。明日から雨模様が続く。(T・K)
経産省・エネ庁は「今だけ、金だけ、自分だけ」の大嘘つき! その33
急騰する新規原子力発電所の建設費(コストオーバーラン)
~牧野淳一郎さんが指摘する資源エネルギー庁の現実無視費用見積もり~
木村雅英(経産省前テントひろば)
世界の原発の発電コストが急騰してコストオーバーランが起こっているにも拘らず、資源エネルギー庁のコスト見積りが、この現状をまったく反映せず、1/2から1/3程度にとどまっている。そのことを、牧野淳一郎さん(神戸大学)が岩波「科学5月号」の「3.11以後の科学リテラシー」で指摘しているので紹介する。
◆ 東芝の経営危機は、新規に建設中の原子力発電所の費用がどんどん上がっているから。
★ 現在ウェスチングハウスがAP1000というタイプの原発をヴォーグル3,4号機として建設中ですが、既に3年ほど計画から遅れて、30億ドル(約3600億円)ほど予算オーバーしている。
★ 要するに、現在建設中の原子力発電所の建設コストが1.5倍ぐらい膨らんでいて、このAP1000の建設費は1基で1兆1千億円を超え、1kW当たり100万円で、資源エネルギー庁の見積もり(1kW当たり37万円)と2~3倍の開きがある。
◆ 同じようなコストオーバーランがフランスで建設中のフラマンヴィル原子力発電所でも起きていて、同じような安全対策をして、あまり変わらないコストになっている(当時で1kWあたり70万円)。
◆ イギリスで建設中のヒンクリーポイント原発(欧州加圧水型2基)は一基2兆円を超えるというすさまじい高騰ぶりです。
◆ このように欧米では原発建設コストは経済的にまったく成り立たないところまで上昇していて、そのことが現在の東芝の経営危機の最大の原因になっている。
◆ 問題は、日本政府の政策の根拠になると考えられる資源エネルギー庁のコスト見積りが、この現状をまったく反映しない、実際のコストの1/2から1/3程度に留まっていること。
◆ エネ庁のコスト見積りは形式的には整っていて「最近建設されたものの費用+3.11を受けた改修費用」としているが、現実を無視している。例えば東芝/ウェスティングが現在建設中のAP1000建設コストを考えるべきであり、日本むけに地震・津波対策も必要なはず。
◆ エネ庁の空想的な見積もり自体が、国内産業に大きなダメージを与えつつある。
経産省(資源エネルギー庁)は東芝の経営破綻を招いても、未だに空想的な「計算」でまだまだ国内産業にダメージを与えるつもりか。
衆院での強行採決を参院で無効にする闘いに 5月29日から国会へ
経産省前の座り込みに国会前で現場でも共謀罪法案は話題になりました。そして国会前の座り込みや集会などに出掛ける(逆のケースもあり)人も多くいます。参院での審議をみまもりつつ、共謀是法案を廃案にするため国会前に出掛けましょう。
週末のはじめは9条改阻止の会などの国会前座り込み行動(13時~17時)がありますし、総がかり行動もあります。経産省前の座り込み行動と共に僕らの意思表示をやりましょう。5月29日(月)からは国会へ
5月26日(金)5時~6時経産省前抗議行動 官邸前抗議行動は6時~です。
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