嘘八百といつも後追いの報道に「ノー」を!
- 2011年 3月 15日
- 時代をみる
- 山川哲福島原発事故
ドイツの『シュピーゲル』誌の本日のネット報道は、「日本の大惨事」「福島の非常事態」と銘打たれた特集の中で、「火災が古い核燃料棒貯蔵庫を襲った」というタイトルの記事を載せている。それによると、「福島原発の機器はさらに深刻になるだろう」と予測し、夜間に第2ブロックで三度目の爆発があったこと、会社側が初めて「しぶしぶ」核反応炉容器の損傷を認めたこと、を指摘。炎が古い核燃料棒貯蔵庫を爆発させて、放射能数値が上昇しているため、政府はしばしば放射能の危険を警告している、と報道している。
また次に貼り付けたURLをクリックして戴きたい。汚染が恐るべき規模で、すでに拡散していることが分かる。
http://www.spiegel.de/images/image-191816-galleryV9-nhjp.gif
どうして諸外国の報道機関がこれほど精密に状況を分析し、把握しているのに、肝心の当事国政府、当該会社である東電、NHKなどの報道機関が事実を押し隠すか、報告を遅らせるか、あるいは相変わらずの楽観的な意見(およそ空想的なたわごとでしかないお話し)を繰り返しているのはどういうことなのか?今日になって突然、冷静に覚悟を決めろと深刻そうな顔で国民に向けてメッセージを発する菅首相や枝野官房長官とは、一体何だろうか?責任は?突然「死を覚悟せよ」といわれるような我々とは何なのか?今こそ我々は、自覚的に立ち上がり、公然とものを言おう。そうする以外に助かる道はないかもしれないから。
〈記事出典コード〉サイトちきゅう座 http://www.chikyuza.net/
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