「原子力予算やめて、救援へ」など 地震と原発事故情報その12
- 2011年 3月 18日
- 交流の広場
- たんぽぽ舎地震と原発事故
転送歓迎です
地震と原発事故情報 その(12)
4つの情報=原子力予算やめて、救援へ。広瀬隆さん語る、
インターネットで発言、ほか
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1.今年の原子力予算4329億円をやめて、災害救援へまわせ!
●民主党菅直人政権の平成23年度予算案では、「原子力関係予算案として4329
億円が計上されている。その多くが原発研究・開発、建設立地などの費用と思わ
れる。新規建設は、もう許されない。それらの予算を今次の原発被災対策に組み
替えるべきである。
●3月15日EUは、域内14カ国143基の原発の一斉安全点検を開始することを決
定した。
●また、休止中の火力・水力発電所の稼働を早急に準備することである。
●国際エネルギー機関(IAE)は、3月15日、「日本は原子力発電の不足分を補
うだけの石油火力発電による余剰能力を有している」、「日本は、09年には、石
油火力発電能力の30%しか使用していない」と声明した。できないことはない。
(以上は、東日本大震災に伴う原発問題への、新社会党の見解、第一次、3月16
日よりの抜粋)
2.広瀬隆さん(原子炉時限爆弾の著者)が、週刊朝日 3月25日号で『福島原
発で本当に起きていること』を語っています。全3頁の記事です。その要点を紹
介します。
●3月14日の水素爆発で建屋が吹き飛んだ
福島第1原発3号機は、プルサーマルが行われていたんですね。使われてい
るMOX(プルトニウム・ウラン混合物)燃料は、従来のウラン燃料よりも大量の放
射能を出す。
●想定できた事故だ―過去にも大津波
大地震が発生して被害が拡大しているとき、原子炉の事故による放射能災害が
重なり合った最悪のケースを想定して、地震学者の石橋克彦さんは「原発震災」
と呼んで、問題提起を続けてきました。しかし、わが国では具体的な対策は、手
つかずのままでした。「想定外」ではなく、大地震と原発事故が同時に起こるこ
とは十分に考えられたのに、想定してこなかったのです。
津波も「想定できなかった」といいますが、そんなことはありません。日本の
沿岸地震では、ほんの100年ほど前に明治三陸地震津波が起こっています。この
とき、岩手県沿岸の津波は、38メートルを記録しています。東京電力も政府も
「想定外」なんて言葉を安易に使ってほしくない。
3.レイバーネットのインターネットで、
たんぽぽ舎が、福島原発事故について 発言しました
●3月17日夜7時~8時20分、たんぽぽ舎が、レイバーネットのインターネ
ット中継で「福島原発震災」について発言しました。
柳田真さんと、原田裕史さんが出席。
原発事故は人災(地震は天災だが・・・)。
原発を推進してきた国と電力会社の責任が大きい。まだ余震が多く発生し、今
後の地震が心配なので、全国の稼働原発(27基)を止めるべきことを訴えた。
(特に、浜岡原発が危ない)。
ユーチューブ、あるいは、ユーストリームのビデオでみられます。
●レイバーネットTVは、今まで労働運動の映像報道などを続けてきた「レイ
バーネット日本」が、毎月1回(第3木曜日、20:00~21:00)放送している「イン
ターネットTV」です。
今まで、主に、労働問題を中心としてマスコミの放送しない事実や情報などを、
鋭く放送し、心ある人々の共感を呼んでいます。
3月17日(木)(20:00~)の放送は、今日の“原発震災”の緊急特番として放送
しました。(「レイバーネットTV」で検索してください)
4.菅政権、原発の危険は最初から危惧されていた。原発の輸出不可能
終わりが見えない原発大事故の惨状に、専門家は、建設当時から不安があっ
たと指摘している。元東芝原子力設計技術者で工学博士の後藤政志氏は「建設当
時、技術者たちは『耐用年数40年』と言っていたので心配だ」と本紙に語ってい
る。福島第1原発1号機の営業運転開始は1971年。ちょうど40年である。
この間、美浜原発2号機、高速増殖炉「もんじゅ」、東海村爆発事故、JCO
臨界事故、東電柏崎刈羽原発事故など、国民を不安のドン底に突き落とす事故が
相次いだ。しかし、政府は原発政策を凍結することなく、ウソと情報隠しでごま
かし続けてきた。
そうした長年の原発行政のデタラメが、今回の最悪事故で一気に世界中に露呈
してしまった。
こうなると国際的な信用力は完全失墜だ。菅政権は官民挙げてインフラ輸出を
推進、その最大の柱が原発だった。昨年10月には、ベトナム原発2基の受注を決
めたばかり。このほか、トルコ、インド、マレーシア、クウェート、ヨルダンな
ど新興国との間で、交渉が続いている。それがことごとくご破算になる可能性が
大だ。(日刊ゲンダイ3月18日号)
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