消防の放水は成功・いわき市などの窮状続く/食品の放射能汚染があきらかに・風評のもとは菅首相だった!
- 2011年 3月 19日
- 時代をみる
(19日23時21分)
東京消防庁の会見が行われています。3号機使用済核燃料プールへの放水、放射線レベルがほぼゼロにまで下がるなど、効果がでているようです。
悲観的な予想も多いなか、久しぶりの朗報。これが危機解決の突破口になれば・・・。消防士の皆さんをはじめ、危険をかえりみず、奮闘されているすべての皆さんには、頭が下がります。
さて、いわき市などの窮状は依然解決していないようです。国の対応の遅さには呆れる。地方自治体の中には、公営バスなどを運営されているところも多いと思うのですが、国がこんなに無能なら、援助品を輸送し、帰りは被災者を運んでくるなんてことはできないのでしょうか。公営交通だけでなく、バス協会というのもありますが・・・。こんなときばかり運転士さんに無理強いはできませんが、危険を承知で、やってくれるひとだって多いのでは・・・。
(19日17時58分)
福島の牛乳、茨城のほうれん草から基準を超える放射能が検出されました。枝野官房長官はまたまたCTスキャンと比べて…、などと意味のないことを言っています。放射線による被曝と、(食品とともに摂取される)放射性物質による被曝(内部被曝)では、まったく被害のレベルが違います。こういうウソをついていると、政府はますます信用されなくなります。
汚染の詳細が明らかになるまで、また対処法が明らかになるまで、慎重に対応したほうがよいのでは…。食品にかんしても、マスコミに登場する『学者』さんのお話は?でしょうから、こんご原発に批判的な専門家の「食品」にかんする見解を、「ちきゅう座」でも紹介していきたいですね。客観的な立場の機関の調査で汚染地域を特定することも大事です。それでないと風評被害をふせぎ・生産者へ補償をし・食品を確保することはできなくなります。
風評被害といえば、今日の官邸記者会見では、菅首相が笹森氏に「東日本はつぶれるかもしれない」と発言したことが問題に・・・。質問した記者は「政府が風評をまき散らしているのではないか、これで関東地域で買い占めに走るな、と言っても整合性がないではないか」という趣旨の質問をしていましたが、まったく同感。
「ちきゅう座」編集部でさえ、記事を掲載するとき「読まれた方はどう思われるか?よい方向につながるのか?」なんて、とても心配してるんですが、菅さんは「それを言っちゃお終い」のことをいったり、あっちこちで怒鳴り散らしたり、どうも一足先に「パニック」になっているようです。官邸にも放水車を一台回してもらって、頭を冷却してもらった方がよいかも…。
放水といえば、やはり東京消防庁の放水能力は卓越しているようですね。モチはモチ屋。もっとも空自のヘリによる散水は、「危険は大きいけれど効果は小さい」ことはやる前から分かっていた。あれは、政治家のメンツで実施したようで、なにか戦争末期の無謀な特攻作戦みたいな感じ。
ともあれ、消防士さんの登場で事態が改善すればよいのですが、原子炉の中はどうなっているのでしょうか?最大の問題はやはりそこですね。
(19日13時15分)
元原子炉設計者の後藤政志氏の発言が注目されています。
たった今も朝日ニュースター「パックイン・ジャーナル」でお話されていました。
以下のYoutubeは、3月17日のものですが、「いま福島第一原発で何が起こっているのか」を知る上で、貴重な証言です。
http://www.youtube.com/watch?v=QqYBsQFBB50&feature=related
「ちきゅう座」に掲載された記事を転載される場合は、「ちきゅう座」からの転載であること、および著者名を必ず明記して下さい。