カナダから 東京新聞の望月依塑子記者への連帯と激励のメッセージ A Message From Canada: We support Tokyo Shimbun Reporter Isoko MOCHIZUKI
- 2017年 9月 14日
- 評論・紹介・意見
- 「ピースフィロソフィー」
カナダの3大都市の9条の会のメンバー有志から、政府と右翼に脅迫を受けている東京新聞記者への連帯と激励のメッセージです。日本政府と、ネット上のゴロツキたちへ。言論へのこれ以上の迫害は絶対しません。@PeacePhilosophy
カナダから 東京新聞の望月依塑子記者への
連帯と激励のメッセージ
2017年9月13日
9月8日の官邸記者クラブでの菅官房長官記者会見で、岩上安身氏の質問により、官邸が、東京新聞に対して、望月氏の質問のあり方について、高圧的に苦情を述べていたこと、それに関連して、東京新聞に男の声で、望月記者の殺人予告の電話まで入っていたことを知りました。
私たちはカナダの三つの都市に住む者ですが、日本国憲法9条を守り抜きたいという願いで、つながり、連絡を取り合っている仲間です。その活動の中で、望月記者の日本の武器輸出に関する本を知ったり、官邸記者クラブでの的を得た質問を聞いたりする機会を得、若い女性記者の活躍に心からの拍手を送っていました。昨今の日本は、国会と言う場で、閣僚や現職官僚が公然と虚偽としか思えない発言をする危機的な政治状況にあります。メディアはそれに真正面から取り組んで批判をすべきなのに、政府に遠慮し、上げ足をとられることを恐れて自主規制しているように見えます。メディアが弱くなっていることを私たちは非常に憂慮しています。それ故に、望月記者の良く準備した、的確で鋭い質問は聞いていて、清々しく、頼もしく感じていました。他の記者は望月記者を援護射撃すべきと思いますが、そのような記者も殆どいない状況を残念に思います。カナダの南隣の米国もユニークな大統領の出現で、ジャーナリストが名指しで退場を命じられたりしますが、このような時、他社の記者も猛然と反発し、ジャーナリストとしての連帯を示します。日本では、なぜそれが出来ないのでしょうか。今回のことでも、岩上氏の質問を待つまでもなく、官邸記者クラブの記者全員として、官邸から東京新聞への苦情について問いただすべきであったし、殺人予告の電話に関しては、記者クラブとして、抗議声明を出して当然のことでした。高圧的に苦情を述べた官邸に関しては、国民の質問に答えられなかったり、答えたくないのであれば、政治家の資格はないと言う他ありません。
望月記者は、会社に苦情を持ち込まれ、殺人予告の電話まで受けて、さぞ、不愉快で、恐怖も感じているであろうと察します。東京新聞社は毅然として、自社の記者の立場を守ってください。また日本の警察が名誉にかけて、このような脅迫行為を取り締まり、望月記者の身辺警護に努めることを願ってやみません。
日本国内にも国外にも、望月記者の今後の益々の活躍に期待している人間がたくさんいることを覚えていてください。
モントリオール9条の会
長谷川澄, 橋本剛、大槻とも恵、橋爪亮子、鈴木博子、池田朋子、ひねのやきみ子、 上坂美和子
バンクーバー9条の会
乗松聡子、井上美智子、久保田竜子、落合栄一郎、鈴木忠信、鹿毛達雄、安藤かがり、家元利弘
トロント9条の会
田中裕介、菊池幸工
初出:「ピースフィロソフィー」2017.09.13より許可を得て転載
http://peacephilosophy.blogspot.jp/2017/09/message-from-canada-we-support-tokyo.html
〈記事出典コード〉サイトちきゅう座http://www.chikyuza.net/
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