国内有数の根岸製油所が操業再開。首都圏の燃料不足は改善に向かう
- 2011年 3月 21日
- 時代をみる
- 根岸製油所浅川 修史
首都圏の燃料不足解消にいくらか明るさが見えてきた。3月21日のNHKニュースによれば、3月11日の大地震以来操業を停止していた、横浜市にあるJX日鉱日石エネルギーの根岸製油所(旧日本石油精製根岸製油所)が操業と出荷を再開した。根岸製油所は国内有数規模の製油所。1日当たり27万バレルの精製能力を持つ。首都圏の石油製品供給基地である。
大地震後、国内精製能力の約20%が止まり、深刻な石油製品不足が続いていた。根岸製油所の復旧は明るいニュースだ。
根岸製油所が出荷を再開しても給油所(ガソリンスタンド)への在庫補充や、再開した給油所に押し寄せるクルマへの給油に追われ、しばらくはガソリン不足が続くことが予想される。ただ、2週間もあれば、首都圏では平常化に向かうのではないか。
根岸製油所からは鉄道(石油タンク車)で盛岡へ石油製品が届けられた。これも明るいニュースだ。
しかし、東日本全域の石油製品不足が解消されるわけではない。石油製品の供給力がある韓国、シンガポールなどからの石油製品輸入も拡大すべきだ。
〈記事出典コード〉サイトちきゅう座 http://www.chikyuza.net/
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