Operation Pacific Passage
- 2011年 3月 24日
- 時代をみる
- Operation Pacific Passageとら猫イーチ
我が国政府の東北大震災の罹災者を二重に苦境に追いやる「棄民」政策と、NHKを中心とする「大本営発表」の有様は、第二次大戦後数十年を経過した現在も、国家の有体は民主主義とは似ても似つかない官尊民卑の低位に置かれたままであることを明らかにするものになっています。
残念ながら、私達は、官僚政治を打破するとの命題を掲げた民主党菅政権の元で、彼らが、この命題の主語であるべき国民を蔑にし、民が政府に背かぬように情報を操作し、「愚民政策」を実行する現場を目撃する証人となりつつあるようです。その例証に、原発事故に係る状況を、菅政権とは違う認識で見つめる米国は、日本向けの米軍による「トモダチ」作戦と並行して、在日米国人を日本国外に退避させる一大作戦“Operation Pacific Passage”を実行しつつあります。
勿論、日本からの退避は強制ではありません。 しかし、米軍の「トモダチ」作戦参加部隊と、在日の留守部隊を除けば、例え一時にせよ、日本からの撤退であるのは事実です。 これは、米国への非難ではありません。 それだけ、福島での原発事故が深刻であるという例証です。
http://www.northcom.mil/japan/
Operation Pacific Passage
http://www.youtube.com/watch?v=ErLJk3yebLU&feature=youtube_gdata
Operation Pacific Passage :Pentagon Channel
米英仏等が福島原発から半径80キロを、自国人立ち入り禁止とし、在日自国人を退避させている状況で、半径20キロのみを立ち入り禁止とした日本の決定が将来に禍根を残す結果になりはしないかとの懸念は多くの識者が抱くものです。 しかしこの疑問を口外する者、中でも報道に携わる者は、阻害されるのです。
http://diamond.jp/articles/-/11596
海外諸国と日本政府、避難範囲50kmの差
――枝野官房長官に「安全デマ」を問い質す 上杉隆 Diamond Online
私達は、尖閣諸島事件で、菅政権が、事実を隠蔽し国民を欺く姿を観ました。 今、また、国民から事実を隠蔽し「民は依らしむべし、知らしむべからず」を実行しつつある彼らを許せば、中世の暗黒時代と変わらない日本になるのではないでしょうか。 ここは、「ちきゅう座」に集う我々が踏ん張らねばならないでしょう。 また、相当な力になっていると思っています。 私は、親戚縁者に「大本営発表」よりも「ちきゅう座」を勧めて感謝されております。 例え少数であっても、千里の道程も一歩から、です。
この状況にあって、適宜に一般市民に必要な情報を提供してくださっている「たんぽぽ社」さんや「原子力資料情報室」等の皆さま、尊敬する武田邦彦先生の御努力には、深く感謝いたします。 いままで、私は、原子力発電に関してごく一般的な関心しか持って来なかったのですが、今深く反省しております。 遅きに失しましたが今から学習させていただきます。
また、反地球温暖化論の同志である安東次郎様には、私の過去の非礼にも関わらず些細な脱字についてのお詫びの言葉までいただきました。 感謝いたしております。 これからもご鞭撻のほどをお願いいたします。
〈記事出典コード〉サイトちきゅう座 http://www.chikyuza.net/
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