第303回現代史研究会(「歴史家ホブズボームとマルクス200年-水田洋先生を囲んで」)
- 2017年 12月 7日
- 催し物案内
- 現代史研事務局
第303回現代史研究会
日時:12月11日(月)午後5:00~9:00(時間が通常と異なります)
場所:明治大学駿河台校舎・リバティタワー8階1086号教室
テーマ:「歴史家ホブズボームとマルクス200年-水田洋先生を囲んで」
講師:水田 洋(名古屋大学名誉教授)、伊藤 誠(東京大学名誉教授)、中村勝己(大学教員)
エリック・ホブズボーム(Eric Hobsbawm)
イギリスの歴史家。1917 年6 月9 日、エジプト・アレキサンドリアで、ユダヤ系イギリス人の家庭に生まれる。ウィーンおよびベルリンで中学までを過ごし、1933 年にロンドンの高校に入る。奨学金を得て、ケンブリッジ大学キングズ・カレッジに入学。「赤いケンブリッジ」と称された知的環境のなかで、思想形成をおこなった。在学中、スペイン戦争の人民戦線救援運動に加わったが、奨学金を得ていたため義勇軍の国際旅団には参加できなかった。第二次大戦が勃発すると招集され、配属された部隊はマレー半島で日本軍に降伏し、泰緬鉄道建設の捕虜となった。しかし、ホブズボーム自身は、イギリス空軍教育隊に派遣されていたため、所属部隊の出発に間に合わなかったので助かったという。ケンブリッジ大学で博士号取得後、ロンドン大学バークベック・カレッジで教鞭を執った。
著書『市民革命と産業革命』『資本の時代』『帝国の時代』の「長い19 世紀」(1789〜1914 年)三部作、そして「短い20 世紀」(1914〜91 年)を著わした『20 世紀の歴史─極端な時代』は、世界的なベストセラーとなった。また共編著の『創られた伝統』は、近代において「伝統」が創り出されているという問題を指摘し、世界的に影響を与えた。著書は単著だけで24 冊におよび、14冊が邦訳されている。
2012 年10 月1 日早朝、白血病の複雑化による肺炎のため、ロンドンのロイヤルフリー病院で、95 歳で死去。本書への日本語版序文を「間違いなく書く」と旧友の水田洋に約束していたが、残念ながら間に合わなかった。
参考文献:『いかに世界を変革するか』エリック・ホブズボーム 水田洋監訳 伊藤誠、太田仁樹、中村勝己、千葉伸明訳 (作品社2017.11月新刊)
参加費:資料代:500円
連絡先:090-4592-2845(松田)
顧問:岩田昌征、内田弘、生方卓、岡本磐男、田中正司、西川伸一(廣松渉、栗木安延、岩田弘、塩川喜信)
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