紅林進著『民主制の下での社会主義的変革』(ロゴス、2017年12月出版)の紹介
- 2017年 12月 13日
- 交流の広場
- 紅林進
私はこの度、出版しました著書の紹介をさせていただきます。
今年はロシア革命100周年にあたりますが、旧ソ連の崩壊後、社会主義について語られることも非常に少なくなりましたが、冷戦に勝利したといわれる資本主義は、強欲な資本主義として、1%が99%を支配するといわれるような新たな格差社会や様々な社会問題を生み出しています。
それらを克服する社会をいかに築いてゆくのか、旧ソ連などの旧来の社会主義の失敗も踏まえたうえで、新たな社会主義像が求められています。
ロシア革命の時代とは異なり、議会制民主主義が曲がりなりにも定着した今日、その民主制の下で、いかに社会主義的変革を追求、実現していったらよいかを考えた論考です。
多くは私がこれまでに雑誌等に発表した論文などを集めたもので、今回書き下ろしの論文は多くはありませんが、ご関心のあります方は、ぜひご高覧いただければありがたいです。
なお大きな書店でないと置いていない書店が多いと思いますが、出版社はロゴスです。http://logos-ui.org/
(以下、紹介)
紅林進著『民主制の下での社会主義的変革』
四六判 176頁 1600円+税
出版元:ロゴス (東京都文京区本郷2-6-11 TEL03-5840-8525 FAX03-5840-8544)
http://logos-ui.org/
本書のねらい
議会制民主義の下で社会主義はどのようにして実現するのか、その社会主義の新しい内実を探りながら、その道筋についても明らかにする。
近年、話題のベーシックインカムやスペインのモンドラゴン協同組合の教訓を解明。選挙制度の民主的改善についても提案。
紅林 進(くればやし・すすむ)
1950年生まれ
法政大学経済学部卒業
社会主義理論学会委員
『民主制の下での社会主義的変革』 目 次
第Ⅰ部 社会主義への理論的探究
社会主義社会をどのように構想し実現するか
社会主義的変革の可能性と困難性
ベーシックインカムと資本主義、社会主義
〈生活カード制〉の意義と懸念
モンドラゴン協同組合の経験
岐路に立つモンドラゴン協同組合企業グループ
マルクス主義と民族理論・民族政策
第Ⅱ部 民主的選挙制度を求めて
民意を忠実に反映する選挙制度を!
──完全比例代表制と大・中選挙区比例代表併用制
上田哲の小選挙区制違憲裁判闘争
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