「深刻な放射能汚染の時代が始まった。どう生き闘うか。」など―地震と原発事故情報 その24.
- 2011年 3月 27日
- 時代をみる
- たんぽぽ舎地震と原発事故
☆6つの情報を送ります。
・3・26たんぽぽ舎講演集会が大盛況(槌田敦、広瀬隆)
・大畑豊さんの報告
・今後の方針をみんなで討論~原発やめる大運動を
・西日本では電気が余っている。なぜ東日本に送れないのか?
・現地ルポなどを載せている3つの週刊誌の紹介
・労働組合の春闘集会で「福島原発事故は人災」と講演
☆1 3月26日(土)の広瀬隆・槌田敦 講演会が、大盛況
深刻な放射能汚染の時代が始まった。どう生き闘うか。
●3月26日(土)のたんぽぽ舎22周年は、参加申し込みが殺到した
ため、広瀬隆さんに、(ムリにお願いして)、午後の部のほかに夕方
の部を新しくつくり、部制にして、講演申込者にそちらへまわって
もらうことで、やっとなんとかのり切れました。それでも25日(金)
のメールと26日(土)の申込者は、ほとんど満員お断りとなってしま
ったことをおわびします。
(当日の資料は、これらの人々へは贈呈します。)
●槌田敦さんは「福島原発災害は、多重人災の結果―スリーマイル島
酷似事故からチェルノブイリ酷似事故へ」(4頁レジュメ)プラス
補充資料4頁 「海水が冷却を妨げる恐れー塩が燃料棒に付着―
米紙報道。原子力安全保安院長への3つの要求ほか」の2種類を配布し
、一時間の熱弁。無知無謀の日本の原子力技術者たち、原子炉に海水
注入という大失敗、「想定外」というウソ、安全審査のサボ、チェル
ノブイリ酷似事故への展開と、農耕制限。東京電力は、すべての有価
資産を売却して、事故対策と被害者保障に当てよ、と講演しました。
●広瀬隆さんは、「爆発した原子炉時限爆弾」と題して、16頁の資
料集とパワーポイントを使って、一時間半の熱弁。以下のサイトで
、動画、録画を視聴可。
(M)たんぽぽ舎ユーストサイト
http://www.ustream.tv/recorded/13570192
http://www.ustream.tv/channel/tanpoponews
●当日の取材は、仏国営テレビ、ドイツ国営テレビ、NHK、レイバー
ネット、ハウズ映像部、ほか、何人もの記者、テレビ会社社員、
フリージャーナリスト等が取材にみえ、この対応でも、また
、大忙しでした。
●当日、会場で槌田敦著『原発事故の防災対策―放射能汚染と逃げ方』
、広瀬隆著『地震列島に53基の原発群ーこのまま運転すればどの
ような危険が・・・』同『六ヶ所の再処理工場反対運動の展望』、
山崎久隆ほか共著『浜岡原発震災を防ごう』などの小冊子が、
計500冊弱普及されました。原発への不安、原発をもっと知ろう、
原発をもうやめようの関心が、急速に、広く、大きくなっていると
感じられました。
☆2 大畑豊さんの報告です(本人の了解を頂いて転載)
大畑豊です。
(1)広瀬隆さんが怒りの講演~「福島原発事故と放射能汚染」
3 日26日、東京・全水道会館で開かれた「たんぽぽ舎」のイベントで
ノンフィクション作家の広瀬隆さんが、二度にわたって講演を行った(写真)。
広瀬さんは、「政府・東電・マスコミは、事実を隠しウソばかりついて
いる。このままでは子どもたちが殺される」と、詳細なデータと資料
をもとに「地震・事故・放射能」について語った。いま原子炉がどう
なっているか、放射能はどうなっているか、など進行する現実を同時
解説する形だった。
時折ジョークを交えながらも、話は真剣・深刻そのもの。
「これは犯罪だ!」と怒りに震えるシーンもあった。会場は2回とも各
200人で満杯。ユースト中継の視聴者も数千になり、「これを見てよか
った。本当の事がわかった」と反響が大きく広がっている。
以下のサイトでアーカイブ視聴可。
(M)たんぽぽ舎ユーストサイト
http://www.ustream.tv/recorded/13570192
http://www.ustream.tv/channel/tanpoponews
(2)広瀬隆さんは:炉心溶解は起きているとしか思えない、100キロ圏
そして250キロ圏は西日本へ移動すべき、(幼児、妊婦、若い人)
孫たちも移動させた。しかし岡山でも検出された。
今となっては出荷規制は意味ない。自然農法の知り合いも多い。
これからは汚染された食物、水を飲んでいくしかない、
4,50代以上はそれほど影響ないが、30才以 下特に乳幼児・子どもへの影響大。
NYタイムス等でしか日本で起きていることがわからない。いま、
TVに出て嘘ばっかり言っているいるNHK等のジャーナリスト、学者の悪人
どもを絶対許さない・・・
☆3 3月26日(夜)講演会後のたんぽぽ舎での意見・方針交流会
熱気に包まれた広瀬、槌田講演が終わり、大勢の有志の方が、荷物の
運搬を買って出てくれました。
皆で力を合わせ、片付けは迅速に終了。恒例の、たんぽぽ舎での
意見交換会から、ご意見を紹介します。
たんぽぽで舎では、いつもその日その時集まった人々との意見
交流会を行い、いろいろな方の出会いが生まれます。
どうぞ、読者の皆さんも、いつでもお出かけください。
○ 当日の主な意見を個条書きに紹介します。
・友人にひろめている。「災害に強い原発」再構築の動きに要注意
・今回の原発震災を戦犯と捉え、新しい世の中を作っていこう。
・ 6月の映画祭では、原発特集を組む。コラボして活動を。
・身の回りの社会と、たんぽぽ舎の温度差は感じる。真実を広めたい。
・体制側が今回の事態を利用して挙国一致などというのに絶対乗らないで。
・会場は年齢層が高かった。若い人はネットでの情報収集が早いので
発信側も上手に利用するべき。
・ヒバクを小さくしながら、日常生活をしながら闘おう。反対・推進
双方の読書会を行っていく。
・政府の情報隠しを痛烈に感じている。
・いつか真実は明らかになると、もんじゅに西村裁判を闘っている。
・「こんなことが本当に起こるのか」との思い。1人1人が、自分の身の
まわりに伝えていこう。
・原発は、いつかこうなると思っていた。
・浜岡原発抗議のツアー(浜ネット総会にあわせて)を実現したい。
(4月16~17日)
・「放射能」を、「放射線」と言い換えたのは、国の意図があるのでは。
・原発は、明らかに「人災」だ。
・なんとしても「浜岡原発」を止めたい。
ustream(インターネットの動画放送ページ)を見てください。
・戦後の焼け野原、福井の大震災、などの教訓が生かされていない。
・反原発自治体議員連盟(準)の紹介。5月結成を目指して準備している。
4月の選挙では反原発候補議員を応援しよう。
全国の地方、国に広めていきたい。
☆4 西日本では電気が余っている。
なぜ、東日本に送れないのか ー計画停電への疑問
今、「計画停電」で多くの混乱・不便、日常生活へのマイナス、
被災地支援への支障などが出ている。西日本では電気の余力・余裕が
十分あるというのに(売りたがっているのに)、東日本ではなぜ電気
が不足しているのか?
東日本は50サイクル、西日本は60サイクル。これを変換する(西日本
から東日本に送る)施設(の能力)がわずか100万Kw/時しかないためだ
(静岡県内に2つ、長野県内に1つ合計3つの施設の合計が100万Kw/時)。
これが600万Kw/時ぐらいあれば、今の6倍も東日本に送れて、ほとんど
の停電も防げる可能性が高い。それを何十年も前から指摘されていたにも
かかわらず、費用を惜しんできた電力業界と政府の怠慢が今の停電を
生んでいる。
自分の責任が問われるので電力業界も政府も、このことに口をつぐん
でいる。新聞もテレビも電力会社の広告料の大きさ故に批判や注文を
報道しない。大きな問題である。
**(参考)河野太郎のごまめの歯ぎしりメールマガジン版3・25の
3にも東電の無計画停電の大問題=「超大口の需要家を停電対象から外
しているのはおかしい」の指摘がのっています。
☆5 NHKやテレビ、大新聞が真相を伝えない中で……
現地ルポなどをのせている3つの週刊誌の紹介
NHKテレビや大新聞が政府報道をタレ流し、国民が知りたいこと、
放射能汚染などの真相、真実を伝えない中で、現地ルポ等を載せている
週刊誌を紹介します。(全部ではありません。読みきれないので)
1.「フライデー」4月8日号 特集 福島第一原発の真実―国
と東電は隠していないか? 内部に残された作業員4人「衝撃の告白」
、原子力安全・保安院の「耳を疑う無責任発言」、食卓に広がる放射能
汚染、東海大地震「浜岡原発に迫る危機」ほか
2.「週刊金曜日」3月25日号 槌田敦元名城大教授に聞く、
「想定外」という言い訳は通用しない。謝罪の前に責任逃れを図り、
ウソを垂れ流して情報を操作する。こんなあくどい企業が、国民の生命
を危険にさらす原発を運転している。国民はもっと怒れ!メディアは、
東電に遠慮している。その他、原発記事多数。
3.「週刊文春」3月31日号 世界を震撼させたレヴェル5「原発大
パニック」東京電力の大罪―御用メディアが、絶対報じない。「津波で
原発の8割がダメになる」放置された致命的欠陥、東電が副知事を脅した
ー佐藤栄佐久、前福島県知事の証言、電気料金を上げる―オフレコで
ほのめかす副社長、ほか
☆6 労働組合の春闘集会で「福島原発事故は人災」と講演
3月25日(金)たんぽぽ舎(柳田 真)が、200人にアピール
3月25日(金)全労協全国一般の春闘決起集会(約200人)で、特別
報告として、たんぽぽ舎が招かれ、柳田真、槌田春美、ほか1名の
3名で参加し、アピールしました。
柳田 真が、B4判4頁資料2つ=すべて人災・福島原発事故と、原発
は最強地震に耐えられるといっていた電力会社・政府のウソ
(地震は、天災だが、福島原発事故は、人災)と『原発を並べて自
衛戦争はできない』(山田太郎著・15頁パンフ)の合計3つの資料を参
考資料として配布のうえ、「福島原発事故の真相」として話しました。
槌田春美さんは、協力(下請)作業員3名の重大な放射能被曝と東電の
責任について述べました。30分弱の時間でしたが、全参加者は、とても
熱心に耳を傾けて聞いていただけました。また、集会終了後に、入口で
、たんぽぽ舎発行のいくつかの小冊子『原発事故の防災対策―放射能
汚染の逃げ方』や『浜岡原発震災を防ごう』をすすめたところ、たく
さんの方に購入いただきました。国民的関心が高まっている、原発に
ついてもっと知ろうの機運が、大幅に広がっていると感じました。
☆7.電子メール(Eメール)送ります
たんぽぽ舎では、「地震と原発事故情報」を1日2回、パソコンでのEメール
を発信しています。希望者はご自身のEメールアドレスと氏名をたんぽぽ舎あて
に送ってください。発信します(無料)。たんぽぽ舎のアドレス:
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13:00~20:00のオープンです。
日曜・休日は、お休みです。
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