第304回現代史研究会/今日もなお徘徊する亡霊たち-731部隊の戦後史(レジュメ)
- 2018年 1月 14日
- スタディルーム
- 加藤哲郎
第304回現代史研究会 1月20日(土)午後1:00~5:00
場所:明治大学駿河台校舎・リバティタワー7階1076号教室
テーマ:今日もなお徘徊する亡霊たち-731部隊の戦後史
講師:加藤哲郎(一橋大学名誉教授)
参考文献:加藤哲郎著『「飽食した悪魔」の戦後-731部隊と二木秀雄「政界ジ―プ」』(花伝社2017.5刊)http://netizen.html.xdomain.jp/Monthly.html
1,日本の学術教育体制の現在――大学改革と軍産学協同
① 湯川秀樹1945年日記の公開――「戦争と科学者」の新事例の暫定的解読
② 日本の大学のグローバル化――世界大学ランキング100位内10校参入の幻想
③ 留学生30万人計画の内実――英語教育の罠、中国人留学生・人文社会科学中心
④ 運営費交付金・私学援助削減と競争的資金獲得の強制――忙しすぎる若手研究者
⑤ 基礎科学・人文社会科学の衰退と米軍・防衛装備庁予算の誘惑
(参考)湯川秀樹日記1945
https://www2.yukawa.kyoto-u.ac.jp/~yhal.oj/diary.html
日本語版Wikipedia「世界大学ランキング」
https://ja.wikipedia.org/wiki/世界大学ランキング
2,関東軍731部隊の人体実験・細菌戦と戦後の隠蔽・免責・復権
①17年夏NHKスペシャル「731部隊の真実」の衝撃と反響
②1945.8-12月「隠蔽」 天皇の戦争責任、「3つの掟」、人体実験とペスト戦以外供述へ
③1946-47年「免責」米軍4次の調査団のG2管理、データ提供の取引、LS/IPS調査妨害
④転換点としての48年帝銀事件 事実上の731部隊解散、隊員3560人の歩みの分岐
⑤1945.8以降「復権」GHQ/PHWの原爆調査・感染症対策・厚生省/医学部医師改革
(参考)講演記録「731部隊の隠蔽・免責・復権と二木秀雄」
http://netizen.html.xdomain.jp/731npo.pdf
3,731部隊二木秀雄の「政界ジープ」vs.佐和慶太郎の「真相」――現代「文春砲」の原型
①戦後占領期「時局雑誌」の興亡 10年間公称10万部の左右大衆ゴシップ政治誌
②GHQ検閲下、二木秀雄「輿論」原爆報道と「政界ジープ」ゾルゲ事件報道
③日本共産党員佐和慶太郎の人民社「真相」の天皇制批判、資本主義批判
④1949−50年 ソ連ハバロフスク細菌戦裁判をめぐる両誌の対抗—731細菌戦の開き直り
⑤731医学復権に果たした二木秀雄の役割 精魂塔・精魂会、ミドリ十字・恩給と総会屋
(参考)講演記録「戦後時局雑誌の興亡 1946−57 『政界ジープ』vs.『真相』」
http://netizen.html.xdomain.jp/jikyoku.pdf
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第304回現代史研究会
日時:1月20日(土)午後1:00~5:00
場所:明治大学駿河台校舎・リバティタワー7階1076号教室
テーマ:「今日もなお徘徊する亡霊たち-731部隊の戦後史」(仮題)
講師:加藤哲郎(一橋大学名誉教授)
コメンテーター:西川伸一(明治大学教授)
参考文献:『「飽食した悪魔」の戦後-731部隊と二木秀雄「政界ジ―プ」』(花伝社2017.5刊)
〈記事出典コード〉サイトちきゅう座 http://chikyuza.net/
〔study933:180114〕
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