核燃料が炉外漏出か/「危機は国家と専門家達を失墜させた」(ル・モンド)/拡大する汚染・隠蔽される被曝/何年かかる原発処理
- 2011年 3月 31日
- 時代をみる
(31日1時30分)
共同通信「福島2号、核燃料が炉外漏出か 英紙で専門家指摘」
(31日0時00分)
FRANCE MEDIA NEWSは、「危機は国家と専門家達を失墜させた」(ル・モンド紙)を掲載。
http://www.francemedianews.com/article-70549283.html
この見出し、なかなか本質をついているのでは?
もっとも日本では今日も、本当はとうに失墜している「官僚・専門家」が、まじめな顔で、支離滅裂なことをしゃべっていますが。
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汚染進む。第一原発周辺の海水から基準の3355倍をヨウ素131を検出。
プルトニウムも心配ですが、半減期の短い放射性物質はより注意が必要。
汚染が進んでも、国・マスコミは『直ちに健康に影響はない』、『水爆実験のときより低い』なんて言うばかりで、人々の健康を守ろうという姿勢はみられません。
(「水爆実験の影響はない」というのでしょうか?欧州放射線リスク委員会は「放射線による犠牲者は戦後6500万人に上る」と試算しています。http://chikyuza.net/archives/7417 )
こうした状況に、海外からは懸念の声が。
「放射能被害を過小評価」 ロシアの科学者 福島原発を懸念
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/item/233873
IAEAも日本政府に汚染マップの作成を求めていますが、早急に汚染の実態を明らかにすべきでは?
結果があきらかになったなら、国際基準にしたがって避難すべき。
結果はいつ明らかになるのか? それは・・・、わかりませんが。
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今日の東電会長の記者会見から、福島第一原発の1~4号機の廃炉は確定(当たり前ですが)、官房長官は5・6号機も廃炉する姿勢。これも当然。「ひとが住めなくなった荒野に、原発だけが残っている」なんてことは、さすがにできないのでは?
廃炉するにしても、処理が終わるまでには大変な時間(何年?)・労力・資金がかかるのは必至。
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さてちきゅう座にはたくさんの投稿がきています。おかげ様で日本のマスコミがつたえない情報も多くなっていると思います。
宇井宙さんの「チェルノブイリとスウェーデン」や、とら猫イーチさんの「彼らは知っていた!」を読むと、日本のマスコミが如何にウソばかりいっているか、よくわかりますね。
皆様の投稿をお待ちしております。
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