日本の女性差別の汚名を雪ぐため、相撲協会は人命救助した女性たちの表彰式を土俵上で行うべし
- 2018年 4月 6日
- 交流の広場
- 梶村太一郎
一斉に報道されている膨大な報道の中から、主要メディア からいくつかあげるだけでも、→ガーディアン、→BBC、→ニューヨークタイムス、→シュピーゲル、→フランクフルター・アルゲマイネなどが、中にはYou Tube の幾つかの動画を編集なしにそのまま電子版に掲載し、「穢れのある女性は土俵がに上れない」ことの背景まで詳しく報道しています。ですからすでに世界で非常に大きなニュースとなってしまっています。
この動画を見たところ、一人の女性は動画の初めから約22秒から心臓のマッサージを始めており、47秒で「女性は土俵から降りてください」とのアナウンスが始まりましたが、交代した二人目の女性がマッサージを約57秒まで続けています。すなわち二人の女性が約35秒間の救命処置を行ったことは間違いなく確認できます。これは人命救助に決定的な行動であったと推定できます。異議なく最大限に敬意すべき行動です。
BBCなどは→日本語版でも伝えていますが、そこには次のようなことまで報道しています(以下引用):
ソーシャルメディアでは、女性たちが土俵を「汚した」と協会側がみなしたから、土俵に塩をまいたのではないかと指摘が相次いだ。
日本のツイッター・ユーザーの1人は、救命措置をした女性がいなくなった後に塩をまいたことについて、「なんて無礼なのだろう」と投稿した。
ほかにも、相撲協会の頭にこそ塩をまくべきだというツイートも複数あった。
(以上引用)
この出来事は、非常に理解しやすい出来事なので、対処を間違えると、国際的にすでに始まっているの→森友事件報道以上に日本社会の評価を落とすこともあり得ると考えられます。
なぜなら日本はMe Too運動が低調なことで、それ自体が「女性の地位が国際比較で極端に低いにもかかわらずなぜなのか?」とニュースになっている昨今ですから、この出来事が「それ見たか」と象徴的な出来事として受け止められることは間違いないからです。最近では韓国との落差が多く報道されていますが、その一つとして伊藤詩織さんの声などが、「はびこる沈黙の文化」などとして→丁寧に報道されています。今回の相撲協会の事件はそれがついにほころびて誰にでも可視になったものの一つとして受け止められることは必然です。
本日、相撲協会は公式のフェイスブックなどで「再発防止に向け、早急に対応方法を整備いたします」と声明していますが、これに対してあるユーザーが以下のような投稿をしています。
わたしも、この方の意見に大賛成です。一夜にして相撲協会が世界中にばらまいた日本の女性差別の汚名を本当に雪(そそ)ぐために、土俵上で人命救助を行った二人の女性たちへの感謝の表彰式を断固として実行すべきです。
これができないならば、日本の大相撲は「日本の国技は女性差別」との烙印を逃れることはできません。これこそ大相撲の文化としての誇りの伝統を守るための最低限の対応でしょう。
これに加えて、聴いたところでは「ついでに行司も女性にしたらいい」との声もありますが、そこまで行くには、日本でも本格的な文化革命が必要ですから、まだちょっと無理でしょう。
これについては読者の皆様のご意見をうかがいたいものです。
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