6月9日「グローバル化金融論入門」世界資本主義フォーラムのご案内
- 2018年 5月 20日
- 催し物案内
- 世界資本主義フォーラム矢沢国光
●主催 世界資本主義フォーラム
●日時 2018年6月9日(土) 午後2時~5時
●会場 本郷会館 東京都文京区2-21-7 電話 03-3817-6618
http://www.city.bunkyo.lg.jp/gmap/detail.php?id=10136
アクセス 地下鉄本郷三丁目から徒歩5分 (下の案内図参照)
◆東京メトロ丸ノ内線「本郷三丁目」より徒歩5分。
*丸ノ内線「本郷3丁目」駅からの行き方:春日通り方面出口から出て左へ。大横町通りに出たら右折し、100メートル行くと三菱UFJ銀行のATMあります。ここを左折すると三河稲荷神社。その隣です。
◆都営大江戸線「本郷三丁目」3番出口より徒歩6分
●テーマ 「グローバル化金融論入門」
戦後の国際通貨体制は、1971年ドル金交換停止を機に、「金・ドル本位制」(ブレトンウッズ体制)から「ドル本位制」に移行した。アメリカ産業力の後退とヨーロッパ・日本の経済成長が交錯する中で、1990年を境に、アメリカ・イギリスは「グローバル金融資本主義」へと大きく転換し、実体経済(貿易・産業)からの収益をはるかに上回る金融的収益で世界経済を牽引するに至った。
この「グローバル金融資本主義」は、国境を越え、新たな金融派生商品を作り出し、外国為替・住宅・個人消費も投機的金融の対象とし、銀行・証券会社への行政的規制を吹き飛ばして世界を席巻したが、その暴走は、中南米・東アジア諸国の通貨危機をもたらし、2008リーマン金融危機に至った。
あれから10年経った今日、ドル本位制と一線を画す中国の経済大国としての台頭があるものの、「グローバル金融資本主義」は依然としてつづいており、「グローバル金融資本主義」をどう理解するかが問われている。そのカギは、「金融」の理解にある。
前回(4月14日)のフォーラムでの吉村信之氏報告「21世紀型金融危機」は、「グローバル金融資本主義」の理解のための大きな一歩であった。その上で、吉村報告で言及された金融関連のさまざまな用語――経常収支/資本収支/資本輸出/ドル債務/外貨準備、振替相殺/国際決済/金現送/契約通貨/決済通貨/投資通貨/貿易通貨/準備通貨/公的国際通貨、ユーロダラー市場/インターバンク市場/外国為替市場、中央銀行/商業銀行/為替銀行/投資銀行/ファンド、信用創造、金融資産、株式/債券/預金、金融商品/証券化商品、短期資金/長期資金、不良債権化/流動性危機/債権/負債、貨幣/信用貨幣/商品貨幣、等々――について、現代的な意味をあらためて確認することが、「グローバル金融資本主義」の理解に不可欠であると考える。
そこで次回のフォーラムは、「グローバル金融資本主義」時代の「金融」についての最初歩からの理解を目的とした「金融入門」とした。
「金融」は経済の中でも一般になじみの薄い専門的分野であるが、今日の基本的な金融事象に立ち返ってその本質的な意味をきちんとつかむことは、「21世紀型金融危機」に立ち向かうためにまずなさねばならないことと考える。
今回は、どこまで行っても労働や金などの実体性にはいきつかないという資本主義の徹底的な表層性に基づき、そこでの経済主体を岩田弘の提唱した「貨幣収支体」と規定するところから、金融の原理を明らかにして、消費者、企業、国家などの陥るキャッシュフロー危機への基本的接近法を、興味深い事例を交えて論じることとしたい。
●報告 靑山雫(世界資本主義フォーラム)
●どなたも参加できます。資料代 500円
● 問合せ・連絡先 矢沢 yazawa@msg.biglobe.ne. jp 携帯090-6035-4686
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