続々・日本国憲法前文を改正すべき5大ポイント
- 2018年 6月 17日
- 交流の広場
- 一人負彦
私は、以前から申し上げているとおり、憲法改正の議論をするのであれば、まず前文から始めるべきだと思っております。
また私は、日本国民として、今、全世界に向け、新たに我が国の憲法を宣言するとしたら、どんな言葉がふさわしいかを、探し、求めております。そこで、素人が普通に読んで感じた前文への疑問点を、もう一度整理してみます。
1 前文は宣誓文であるにも拘わらず何故一人称ではなく三人称で始まっているのか? 私たち自身の一人ひとりの言葉としての直接性を奪還すべきではないのか?
2 天皇を、本文第1条という最初の規定において、権力を持たない「象徴」にするという、革命にも匹敵する大変革をしたにも拘わらず、前文には天皇の地位の変化への言及はおろか天皇という言葉自体が一切ないのは何故か?
3 天皇主権下でしか意味を持たない「詔勅」という死語が70年以上経った今でも前文の中で生きているというのはおかしくないか?
4 前文は本文が前提とすべき基本理念を謳っているものであるにも拘わらず9条2項の戦力不保持という本憲法最大の特長を示唆する言葉がないのは致命的なミスではないのか? 「平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼」するだけでは軍隊を禁止はできないだろう。「いづれの国家」からも「信頼」されるためには軍隊を禁止するしかなかったからではないのか?日本人は、大日本帝国臣民として相手国を「暴支膺懲」「鬼畜米英」などと叫んで侮蔑し敵視していたことを忘れたのか?
5 前文の最後で「全力をあげてこの崇高な理想と目的を達成することを誓ふ」とカッコつけてしまった親の世代の国際社会に対する責任は、子としての我々の世代がより実践的かつ具体的な課題として引き継ぐしかないのでは?全世界を獲得するために
以上の疑問点に答えてくれた書物を寡聞にして知りません。どなたかご存知でしたら教えていただけないでしょうか。
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