テント日誌9月22日…安倍三選は決まったけれど
- 2018年 9月 26日
- 交流の広場
- 経産省前テントひろば
経産省前テントひろば1807日後
何でみんな同じ格好なのだろう、と見ていた 9月20日(木)
午後から雨との天気予報だったので雨具を持って出かけた。
12時に経産省前に着いたらもうすっかり雨対応で準備が整っていた。
Yさんがカンパで頂いた硬貨で一杯のペットボトルを持って来たのでいくら入っているかヨーカンさんと3人であてっこした。
郵便局で数えてもらったら6600円とちょっとだったという。
5000円と言ったヨーカンさんが一番近かった。
一生懸命貯めてカンパして下さる方、本当に感謝です。
1時頃までは曇りで涼しく良かったが、その後ポツポツ降って来て2時過ぎから本降りになってしまった。
経産省前にリクルートスーツ姿の若者が続々と現れるので何事かと思ったら大学生協主催のセミナーがあったようだ。
ヨーカンさんと何でみんな同じ格好なのだろう。
個性がなくてつまらないのでは?と話しながら見ていた。
2時頃郵便局前で郵政ユニオンの人たちが「生かそう労働契約法20条」というバナーを掲げてアピールをしていた。
2時半近くいつも来て下さるたんぽぽ舎ボランティアのOさんが来て総裁選、安倍勝利のニュースを教えてくれた。
報道などでこういう結果は予想していたが、残念!
石破になっても問題だけど、嘘とごまかしにいらいらしなくて済むかと思えたのに・・・・・
テント前はしばしその話で盛り上がった。
また3年間安倍との闘いは続くのか、
その後、もんじゅ西村裁判応援に行っていたTさんが来てくれたので私は帰路についた。
私が離れた後、経産省前は土砂降りになり、周りは煙っているとお知らせがYさんからありました。そんな中で斉藤さんを含め5人が座り込んでいるとのこと本当にお疲れ様です。(I・K)
山口の阿武町から地上イージス配備反対の声 朗報だ 9月21日(金)
ほんの10日ほど前までは35度・36度の真夏日の猛暑が続いていたのに、今日の気温は20度にも達しない。涼しさを通り越して寒さを感じてきた。雨も3時過ぎには止むかなと期待したが一日降り続いた。雨の中、幟旗やパイプ椅子をセットして座り込みを開始する。今日はTaさんがスタートから参加できた。元気になったようで何よりだ。
座り込みを開始してすぐ、一人の女性がチラシを示しながら語りかけてきた。そのチラシにはテントの座り込みの時刻と、金曜日の経産省抗議のことが書いてあった。どちらからですか?と声を掛けると「山口からです。すみません」彼女が謝るのは安倍のこれまでの悪行のことらしい。「貴女が謝らなくていいよ」と返す。仕事の関係で、1人で上京したとのこと。今日の飛行機で山口に帰るがちょっとの時間一緒に座り込ませてほしいとのこと。
昨日、自民党の総裁選で安倍信三が石破成候補を破り三選を決めたばかりであった。これから3年間も安倍政権が続くと思うと無性に腹が立つ。何としても安倍打倒の闘いを強めていかねばなるまいと思う。ただ一つ山口の阿武町からの朗報があった。町長が地上配備型迎撃システム「イージス・アシュア」の配備反対を議会で表明したということだ。Taさんによるとこのことを報じたのは東京新聞のみであるとのこと。他の新聞、朝日も毎日も全く載っていないとのことだ。安倍のお膝元での快挙喜ぶべきことである。座り込みの女性も大変喜んでいた。
雨のためか座り込みの参加者が極端に少ない。夕方からの経産省抗議集会が心配される。(S・S)
松茸ごはんをいただきながら松茸放射能汚染話 9月21日(金)
3時過ぎに到着するがしとしと雨。座っていても立っていても濡れる。うろちょろしていると、Yさんが松茸ごはんあるよ、と嬉しい一言。早速雨に濡れないように気をつけていただく。松茸なんて何年ぶりだろう。とても美味しい。文科省前には雨の中に百人以上の若人たちが抗議している。聞こえるかい?聞いているかい?と。次官が汚職で辞めても朝鮮学校への差別は変わらないのか。
雨が続く中、5時からビニールで覆ったトラメガを使って経産省抗議行動開始。松茸ごはんのYさんが富士山ろくの松茸が今年も放射性物質基準オーバーで出荷できないと報告。確かに、農林水産省の「平成30年度の農産物に含まれる放射性セシウム濃度の検査結果(平成30年4月~)」には<○農畜産物に含まれる放射性物質の濃度水準は低くなっており、基準値超過割合は年々低下。○きのこ・山菜類、水産物では、基準値を超過したものが僅かながら見られる。>とある。
7年半経っても日本列島はまだまだ放射性物質があちこちに残存しているのだ。それなのになぜ再稼動?それなのになぜオリンピック?
雨の中の抗議行動、少し早目に切り上げようと考えていたが、多くの方々のアピールが続き、結局6時までやり、最後に「座り込め、ここへ」で締めくくった。 (K.M)
安倍三選は決まったけれど、^安倍政治を考える 9月21日(金)
大方の予想通りに自民党総裁選挙で安倍の三選が決まった。メディアなどでは石破茂の健闘を評価する声もきこえるが、国会議員の票(支持)で石破支持は減ったのだからこれに疑問を呈していたのは麻生太郎である。国会議員と国民の間にはこれほどの離反があることを知り、驚くべきなのに、と僕は麻生の発言に驚いた。安倍夫人の昭恵氏は「主人は国民の声をよく聞く」と述べていたが、麻生の発言が安倍の本音でもあると思う。
「アベ政治を許さない」というポスターを全国一斉に掲げる日がある。毎月3の日である。作家の澤地久枝が提唱したもので、身近なところでは国会正門前で13時(午後1時)から行われている。僕も時たま顔を出すが、安倍政権については不快感が増す一方で、この本質は何だろうかと考える。不快感はますことは確実なのだが、その本質というのはつかみ難いところがある。
安倍は政治的に登場した時は<美しい日本>という言葉をかかげたようにナショナリストいう印象を与えた。保守政治家としてはその意味で右翼的な政治化とみなされた。普通は日本の保守政治家でナショナリストいうと天皇制の信奉を持っているが、彼はそのような意味ではナショナリストではない。その種の政治信念というか、理念は持ち合わせてはいない。また、反米的な保守政治家でもない。戦後体制(レジーム)からの脱却をかかげていたから、反米的保守の政治家(ナショナリスト)と思われたのだが、そういう信念を持ち合わせてはいない。これは安倍の政治的登場から今日までを見ているとそう思える。これは僕の分析(認識)ではあるが、そんなに的は外していないように思える。
僕は、安倍は国家主義者、いうなら国家権力の強化か政治の目的であるという事を政治信念にしている政治家であると思う。これが僕の認識であるが、その意味では革新官僚として、北一輝の天皇機関説を信奉した岸信介の系譜のなかにある政治家といえる。戦前に美濃部達吉の「天皇機関説」は議会主義の別名であるといわれたが、北一輝の天皇機関説は国家主義の別名だった。北一輝の国家改造法法案を信奉した青年将校たちは農法ファシストであり、その意味で天皇制国家主義者だったが、岸は北一輝の天皇機関説を信奉する国家主義者だった。岸信介の政治家としての存在を誰も明確に分析はしていないが、かなり、特殊な国家主義者であったと思う。安倍はこの系譜にある国家主義者というのが一番理解しやすいように思える。
この安倍の国家主義者という規定は、一番、正確には憲法というか、民主主義に対する嫌悪というか、否定の意識が強いという事である。それは権力に対する認識、意識、つまりはそれを制限し、制約するという立憲主義的な意識に否定的であるということだ。戦後の政治家は保守の政治家も、大なり、小なり、国家主義的なあり方を否定(反省)するということを持たされてきた。戦争の反省が、国家主義的な権力観に批判的な契機を与えてきたからである。戦争の否定としての非戦意識とともに、権力の過剰な振る舞いへの反省(批判)は国家主義に対する警戒を生み出してきたのであり、この基盤的制約は保守の政治家にもそれなりに影響してきたのである。国家主義、つまり国家権力の強化や強さを政治の目的とする政治思想は戦争と共に警戒されてきたのであり、保守の政治家の中でもそれは少数派に留まってきたのだ。
安倍はその意味ではかなり特殊な存在であり、戦争への反省と国家主義への反省を戦後体制として批判する政治家であり、本来なら、これは保守派の中でも少数派にとどまるべき存在だった。これが変わったのは世界的な右傾化のためである。右傾化というのは歴史修正主義も含めたイデオロギー的右翼の登場だけをさすのではない。戦争の反省としての非戦意識や、民主的な意識(権力の過剰化を警戒する意識)が薄くなり、戦争の肯定や国家主義がふるまえやすくなっているのだ。安倍が登場しやすくなってきたのである。
安倍の政治理念や政策は政治思想に裏打ちされたものとしてはなにもない。彼のそれらは借り物であり、国家権力を強化し、強めるという方向を目指している。それだけが本質的なことであり、「日本を取り戻す」というのは国家権力の強い国家をめざすということである。非戦と民主制意識の浸透した戦後を脱却するというのはそういうことである。戦前への日本社会の復活ということは非戦意識や民主制の浸透による国家権力の弱体化(国家主義的な国家権力が相対的化し、弱体化したこと)からの脱却である。反米と戦前の天皇制国家の復活という反米右翼という保守に近い主張を持って登場した安倍がそれを背後に隠していくのは、機能的国家権力強化に意を注ぐからである。
安倍が就任以来やってきたものをとりあげればこれは明確である。彼の集団的自衛権の行使の憲法解釈の変更、安保法案、共謀罪法案の提出は言うまでもないが、彼が官僚に対する支配力を増し、権力監視にあるはずのメディアを権力が監視するなどをやっているのは国家権力の強化なのである。彼の国家主義はその政治的手法において権力主義的である。安倍政治は戦後の保守も戦争への反省として出てきた国家主義への警戒(自由や民主制の一定の浸透)を清算せんとしているのであり、これは戦後の保守思想が戦争の反省や自由や民主的なものを受容しながら、曖昧にしてきた結果、それを国家主義によって清算されて行っていることを意味する。吉田茂の流れを汲む保守本流がつまりは曖昧ではあるがリベラル的傾向を持つ部分が衰退していることと関係する。
安倍の政治手法が強権的であり、その意味で非民主的なのは国家主義から来ているのであり、「自由な討論なくして民主主義なし」を地で行っているのだ。反立憲的な政治手法は国会での強行採決の常態化、権力主義的な官僚支配、政党支配などあげればきりがないが、国家権力の強化(強い国家)が彼の政治理念であり、政治的構想であるのだ。安倍のこうした動きを許しているのは野党の問題もある。小党に分裂し、野党共闘もできないていたらくに野党があることは大きな理由である。これは戦後の野党への社会主義の影響が根幹にあり、この社会主義が力を失っていくなかで、どういう政治的軸を持つのかという問題である。社会主義を根に据えた野党は非戦や自由や民主主義という戦後に登場した国民の意識を曖昧なものから、明瞭な理論構成や言語表現に高めることができなかった。ロシア革命の影響を受けた社会主義的な理念は非戦や自由や民主主義を深め、それを明瞭なものにして行くというよりは、それとは関係のないものだった。実際は戦後の非戦や自由や民主主義に基盤づけられ、守られながら、それをしっかりしたものにして行くというよりはそれらの否定に動いた。戦後の平和主義や戦後民主主義も、非戦や自由、あるいは民主主義を深め明瞭にしていくというよりは、その擬制的なものにとどまった。(このところを僕は経験的に語り得るが長くなるから留め置く)。その意味で影響力を失うのは必然だったが、そこから脱却していく政治理念を立てられなかった。昨今の、立憲主義の動きはそこへの道をしめしているし、希望をいだかせるが、まだ、端緒である。国家主義に対抗する政治理念を形成し、それを国民的なものにするという課題は戦後野党の試行錯誤の果ての解体から脱することであるが、それは端緒にあるに過ぎない。
安倍政治の本質をつみだし、それに対抗することの難しさがある。それが僕らに安倍登場の不快さを募らせる原因だが、まず、「問題の所在」を発見しなければならない。安倍の提起する「憲法への自衛隊の明記」に対抗していく道もここから開かれるだろうと思う。(三上治)
青空を取り戻したければ毎日ここに 9月22日(土)
9時頃ぱらついた雨も仕事のせいで遅れていった昼過ぎには止んでいた。暑くもなく寒くもなく過ごしやすい天気なのだろうと思うが風邪のせいなのか体温調節を自力でできず上着を着たり脱いだり、ズボンが汗ばんだり寒気がしたりと目まぐるしい。そりゃそうだ、昨日の雨で濡れたままの折り畳み椅子に座ったせいだ。ズボンが水分を吸収したので椅子はすっかり乾いてしまったが。
雲に覆われた空を見ていると埒もない言葉が浮かぶ。「曇り時々安倍」。時々どころか3年も続くのだ。空は晴れてもこの国は・・・。
今日はYDさんが座り込みに参加してくれた。これからも時々きてくださるそうだ。上を見上げるといつの間にか青空が顔を覗かせていた。スカイブルーのスクリーンを背景に白い雲が我に返ったように浮かんでいた。「青空を取り戻したければ毎日此処に来いよ」と語りかけるように。(O・O)
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福島原発刑事訴訟支援団 会員・支援者のみなさまへ
裁判経過を報告する東京(9.30)報告会があります
9月30日(日)東京開催
【時間】14:00~16:30(開場13:30)
【場所】千代田区神田神保町3-8 専修大学 神田キャンパス7号館(大学院棟)3階 731教室(九段下駅出口5より徒歩3分、神保町駅出口A2より徒歩3分)
=== 福島原発刑事訴訟支援団 ===
福島県田村市船引町芦沢字小倉140-1
https://shien-dan.org/
とめよう!東海第二原発首都圏連絡会からの緊急行動案内
9月26日の原子力規制委員会定例会議の議題2に東海第二設置変更許可が上がっています。それで、この日は10時からの抗議行動と確定しました。
また、「原子力規制を監視する市民に会」も12時から30分間行動するそうです。
一緒に力を合わせて規制委を厳しく追及しましょう。
傍聴も沢山の方々にしていただきたいと思います。
9.26「東海第二は廃炉」原子力規制委員会抗議行動
~設置変更許可認可するな!運転延長を認めるな!~
日時:2018年9月26日(水)10時~13時(議題2が東海第2設置変更許可)
場所:原子力規制委員会ビル(六本木ファーストビル)前
港区六本木1丁目9番9号 TEL:03-3581-3352(規制庁)
東京メトロ 南北線「六本木一丁目駅」徒歩4分
日比谷線「神谷町駅」徒歩8分
主催:とめよう!東海第二原発 首都圏連絡会
TEL 070-6650-5549 FAX 03-3238-0797
(東京都千代田区三崎町2-6-2 ダイナミックビル5F たんぽぽ舎気付け)
共催:原子力規制委員会毎水曜昼休み抗議行動
TEL 080-5062-4196
共催;原子力規制を監視する市民の会(12時~12時半)
私たちは、既存原発を稼働させる為の世界最低水準の「新規制基準」と緩やかに過ぎ合理性を欠く審査をし続ける原子力規制委員会に対して、再稼働を推進するな!被曝を強要するな!と訴え続けてきた。
ところが、規制委は昨年(2017年)12月末に東電の柏﨑刈羽6,7号機の設置変更許可を与えたばかりか、今度は経理的基礎も無い日本原電の老朽・被災・超危険原発である東海第二原発の前のめり「一体」審査を続け、いよいよ適合性審査認可と「例外中の例外」20年運転延長を認めようとしている。
春には更田委員長が「不合格」を匂わせたにも拘らず、特急審査が続き、7月4日には規制委定例会議で設置変更許可を確認してパブコメを開始、1259件の意見が出ている中で、工事計画認可及び運転延長認可の審査も続けられ、9月13日の審査で運転延長審査もほぼ終了した模様だ。
そして、地元の住民・議会・首長の反対の声、首都圏と全国の多数の厳しい反対の声にも拘らず、いよいよ早ければ9月26日に原子力規制委員会は東海第二原発の設置変更許可を認可するつもりだ。「再稼働推進委員会」の汚名を更に実証するつもりだ。
私たちは、この原子力規制委員会の「再稼働推進」行為を厳しく糾弾する。
首都圏の皆さん、抗議行動への参加と規制委定例会議の傍聴をお願いしま
9月28日(金) 5時~産省前抗議行動(テントひろば)
官邸前抗議行動は18時30分 官邸前も国会正門前も
9月28日(金) 月例祈祷会「死者が裁く」
15時:経産省前テントひろば 「JKS47士 日本祈祷団」
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