テント日誌10月2日…命より金? 重要性より効率?
- 2018年 10月 5日
- 交流の広場
- 経産省前テントひろば
経産省前テントひろば1807日後
いまだにテントは不法占拠だったという人がきたりする 9月28日(金)
久しぶりにカラッと晴れた1日となった。いつものメンバーが揃い、事務所の下で準備をする。今日は冷たいものを用意しなくちゃ,とポットと水も詰め込み出発する。途中、氷も買い込むのも忘れない。経産省前まで行くと日差しが強い。パラソルがちょうどよい木蔭を作ってくれる。
今朝届いたYさんからのメールにあった文化放送の番組「おはよう寺ちゃん活動中」に出てくる藤井総氏の発言の内容を皆に教え、聞いてみるように伝えた。聞き終って皆が口々に言う。公共の電波を使って、原発推進の意見を一方的に垂れ流す藤井氏や文化放送に対して怒りを覚えた。その後再聴取してみようとしてみたが既に削除されていました。
今日は祈祷団の皆さんが月1回の祈祷日で2時半ごろからやって来て準備をし出した。3時ちょうどから祈祷が始まった。ちょうどそのころ自転車でやってきた青年が女性達と話し込んでいた。話しが長くなっているので覗き込むと、何とテントを不法に占拠していたのはまずいだろうという事だった。そのことについては、経産省との話し合いの中で使用用申請を提出してくれと、言われたのでルールに則って申請書を出していたし、1回目は却下されたので不服申請をしていたんだ。その返事がこなかったが、最終的な返事は最高裁の判決であり、また2015年8月21日未明の強制執行だったけど。我々としてはルールに則ってテントの活動をしていたという事を伝えた。
しかも、あれだけ大きな原発事故を起こした東電や監督官庁の経産省には一度たりとも捜索が入っていないことどう思うのか、許されないだろう。未だ何万人の人たちが避難しているし、避難者が住んでいる借り上げ住宅から家賃を請求されたり、払えなければ出ていけと言われるしおかしいだろ。福島の除染が済んだからと言って帰還を勧めているが、除染なんか一部分だけで、まだまだ高線量の地点がある。それに、生活の基盤が整っていない。怖くて帰れない。と言うのが現状だ。と言うが納得しないようである。私も文科省抗議に行く時間となったのでKさんにバトンタッチしてそちらに向かった。(S・S)
命より金? 重要性より効率?の愚かな若者 9月28日(金)
3時に到着、祈祷会から少し離れてチラシまき。まだまだ東海第二への反応は悪いがそれでも経産省出入りの背広組含めて40セット配布。チャリの若者に原発の愚かさを30分かけて丁寧に話した。反論しないが納得せず。イチエフ事故は特殊、既存原発は動かさないともったいない、火力輸入で赤字…などと愚かな主張。結局、命より金、重要性より効率、としか考えられない若者(馬鹿者)。
文科省の抗議が終わる頃から経産省前で抗議行動。東海第二の設置変更許可と伊方原発の広島高裁(25日)と大分地裁(28日)の決定に怒り。何としても脱原発を!椅子の片づけは急いで済ませて、私は首相官邸「裏」の抗議行動。安倍はやめろ、普天間閉鎖・辺野古基地止めろ・沖縄民意を尊重しろ、などなど抗議の声を「裏」から上げ、数人の警官が聞いてくれた。経産省前に戻って、生姜水頂いたあと椅子の引き上げ。(K.M)
「築地でええじゃないか」のデモがやってきた 9月29日(土)
朝から時折ぱらついていた雨は経産省に着くころには小雨になっていた。台風接近のせい、なにか行き交う人は少なかった。傘をたたく雨音と車道の波切音の中、飛び混んでくる雨粒のせいで本も読めず楽しみは皆との会話だけ。
虎ノ門のほうからドラムの音が聞こえてきた。「築地でええじゃないか」のデモだった。200人ほどのデモ隊は雨の中でも元気いっぱいで私たちに手を振ってくれた。私もずっと手を振っていた。何だか元気になってきた。
しばらくたって外務省への抗議に来た日章旗と旭日旗を取り付けたオフロードの街宣車が1台前を通り過ぎていった。雨は段々と強くなってきた。 (O・O)
事務所の茶会では改憲議論になった 9月30日(日)
台風が来ているので曇天の暑くもなく寒くもない座り込み日和だ。いつものように藤原節男さんと自転車隊のEさん、Sさんがセッティング中で、椅子を並べたところでタンポポ舎の女性お二人が東海村JCO事故追悼記念日集会の後に立寄ってくださり座り込んでくれた。彼らが帰ったあと、藤原さんと私の二人だけとなり寂しい座り込みだ。台風の影響か通行人もいつもより少ない。
日曜日はここに座り込みに来てくれる人が少なくてどうしようかと思っているのですが、来てもらえるアイデアも浮かばずただ嘆息をつくばかりだ。
日曜日は各地で市民運動の集会が開かれることが多いので皆さん集会が終わったら、経産省前に立ち寄ってください。2時を過ぎるあたりから斎藤美智子さん、はしゆき、Nさん、が来た。三上さんが差し入れを持って現れた。3時になると雨脚が強まり早めに撤収することにした。事務所に戻ってからは、茶会となり三上さん、藤原さんと改憲議論を交わして6時ごろ帰途についた。(SK)
経産省の姑息なやり方が見えるトリチウム汚染水処理 10月1日(月)
今日は昨日の台風24号の置き土産である熱い空気が充満して朝から異常な高温と高湿度のため気温がぐんぐん上がり30度を突破したので氷水を用意して座り込みに入った。今日の座り込み参加者はいつもの常連3人と御大S・Tさん、レジェンド・Sさん、Kさんであった。Kさんは経産省で開かれる、トリチウム汚染水について陳述人の殆どが海洋投棄に反対したのを受けて検討委員会を開くというので来られたのであった。6時少し前、わざわざ日誌のために報告に来てくれました。
それによると、出席した委員からは明確な反対意見が出ないのに業を煮やした傍聴席の女性が、トリチウム汚染水の海洋投棄絶対反対!と抗議して今日の委員会の結論は見送られたとのこと。経産省に雇われている委員会のメンバーには反対意見など言えない、ー言わない人間を委員に選んでいるーを見越して、経産省は今日の委員会を開いたのであろう。しかし、先の反対世論の意を受けた一女性の抗議に恐れをなして今日の採決を見送ったのであろう。これからも隙あれば採決の強行をやって来るであろう。これからも注視していかねばならないと思った次第である。
頭に来たことは今日の討論資料が一切配られなかったことである。ホームページに全て開示しているので必要のある人はダウンロードしてくれとの一点張りである、パソコンを持っていない私のような人間には非常に不親切である。年寄は圧倒的にパソコンを使いこなしていない。こういう人を排除していることになり不公平である。これをなんとか改善していかなくてはと感じた今日の委員会の傍聴でした。
最後に。4時過ぎに東欧専門の元教授が来られていろいろ話をされて盛り上がり撤収時まで居られた。レジェンド・Sさんは第一月曜日なので防衛省へ向かわれた。(保)
昨夜の祝勝会の余韻も残っていたが 10月2日((火)
今日は、爽やかな秋晴れの中で昨夜の祝勝会の余韻が残っている中での座り込み、先日9月30日の沖縄県知事選挙では「辺野古に新基地は造らせない、新基地を止めることが未来の子供達に出来る、私達責任時代の行動だ」と呼び掛けた、玉城デニーさんが圧勝した。この選挙は安倍の国民の安全は、そっちのけという政策が見透かされた結果だと思います。
先月初旬の台風21号の際は、上陸前から緊急の非常対策本部会議を開き、自民党総裁選に向けて陣頭指揮して、マスメディアを使い〃やるやる詐欺〃と〃やっている感〃を猛烈にアピールしていたが、先週末の台風24号(記録的な暴風が列島を縦断して死者4人、重軽傷者100人以上を出したにも関わらず)の時、安倍は緊急の非常災害対策本部会議も開かず、散髪と公明党大会に行っただけでした。こんなのが、首相とは一市民として何とも情けなく、恥ずかしい限りです。
又、今日は、東電刑事裁判が東京地裁104号法廷で開かれ、私も座り込みを中座して傍聴抽選に並びました。福島からの人たちも沢山来て来られて、当選番号の最後の人は151番でしたから、70名位の人は傍聴が出来なかったと思います。私は当選致しましたが、その当たり券は福島から来た人にお渡しして、座り込みに復帰致しました。17時頃に上記の裁判を担当していますとおっしゃって、ご苦労様ですと声をかけてくれました弁護士さんにカンパをして頂きました。(Y・R)
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経産省・エネ庁は「今だけ、金だけ、自分だけ」の大嘘つき! その94
「原子力は1割未満に」の環境省試算を経産省が撤回させていた
~他省に圧力をかけて、嘘の上塗りで、強引に策定した第5次「エネルギー基本計画」~
2018年10月1日 木村雅英(経産省前テントひろば)
9月24日の朝日新聞トップ記事に注目。
<「原子力は1割未満に」環境省試算、経産省の反発で撤回>
https://www.asahi.com/articles/ASL9R34F9L9RULFA001.html?iref=pc_ss_date
< 国内の総発電量に占める原子力発電の割合が2050年度には1割未満にとどまるとした環境省の試算が今年2月、経済産業省の反発を受けて公表されずに撤回されていた。経産省は当時、政府のエネルギー基本計画の改定作業を進めており、将来の原発比率に関する議論に影響することを懸念したとみられる。
…再稼働を進める政権の方針に不都合なデータは極力、表に出さないという姿勢が浮き彫りになっている。>
環境省の試算では、原発が総発電量に占める割合は、2030年度は政権方針と歩調を合わせて21%とするものの、2040年度11~12%、2050年度7~9%、再生可能エネルギーは40年度57~66%、50年度72~80%に拡大、だった。環境省が三菱総合研究所や有識者と検討チームをつくってまとめた。
ところが、
<両省の複数の関係者によると、環境省は当初、2月20日の審議会で試算を公表する方針だった。ところが、直前に経産省に試算内容を説明すると、原発の発電割合について「根拠はあるのか。理屈がないのではないか」などと反発された。
これを受け、環境省は急きょ試算の公表を取りやめた。…。(IEAの想定に合わせてやり直した)新試算は審議会にも示されず、3月30日付の三菱総研の調査結果として環境省のウェブサイトに掲載された。
経産省は「圧力はかけていない」と説明しているが、環境省からは「撤回せざるを得なくなった」という声が出ている。>
経産省は、多くの厳しい批判にも拘らず嘘だらけの第5次「エネルギー基本計画」を策定し7月に閣議決定したが、裏ではこのように他省庁にまで大嘘を強要していたのだ。
安倍官邸に入ってモリカケで文科省や財務省ほかに圧力をかけた経産省トップは、他省庁にも圧力をかけて亡国のエネルギー施策を続けているのだ。「東海第二」の適合性・運転延長の審査を原子力規制委員会に促進させている様に。
皆さんは驚いた? それとも慣れっこ?
慣れずに怒り続けよう。沖縄県民の辺野古反対の強い意志を見習って。
福島原発刑事訴訟支援団 会員・支援者のみなさまへ
10月公判予定日
10月3日(水)、16日(火)、17日(水)、19日(金)、30日(火)は10時開廷。傍聴をしてください。
=== 福島原発刑事訴訟支援団 ===
福島県田村市船引町芦沢字小倉140-1
https://shien-dan.org/
10月5日(金)経産省前抗議行動 17時~18時
官邸前抗議行動は18時30分 官邸前も国会正門前も
10月10日(水)東電と政府の責任を問う井戸川裁判
東京地裁103号法廷10時30分開廷 報告集会:12時30分 衆院第一議員会館大会議室
脱原発青空川柳句会 10月14日(日) 午後1時から
13時:経産省前テントひろば 選者:乱鬼龍
10月20日(土)東海第二原発運転延長STOP!首都圏大集会 会場:日本教育会館3F 神保町A1出口
10月26日(反原子力の日)原電包囲ヒューマンチエ‐ン
場所:日本原電本店前 10月26日(金) 17時30分~19時
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