テント日誌10月23日…原発は稼働させるが、事故責任は
- 2018年 10月 26日
- 交流の広場
- 経産省前テントひろば
経産省前テントひろば1807日後
先週の松茸ご飯に続くキノコご飯を美味しく頂いた 10月19日(金)
前日の天気予報では金曜日は1日中雨模様であると言っていたので、覚悟を決めて事務所に向かう.荷造りをしてから経産省前に行き、座り込みグッツを並べ準備をするが、天気は良い方に外れ、青空さえ見えてきた。この調子で晴れ続いてくれたらなと強く思った。
暫くすると、火曜日当番のOさんがやって来た。朝早くに電車に乗って裁判の傍聴にやって来たそうだ。福島第1原発事故を起こした東京電力旧経営陣三人に対する公判の傍聴である。抽選のため並んだそうだが残念ながら外れてしまい入れなかったそうだ。
また暫くすると見覚えのある男性がやってきて、少しばかり座り込みに参加させてほしいと言って、座り込みに参加した。後で分かったことだが、北海道からやって来たSさんで、北海道でも泊原発の再稼働について反対運動されている方だった。テントが有るとき以来何度か尋ね来られていたので、顔を覚えていたのだろう。仕事を退職した後、わざわざ泊に移住して活動をされているとの事だった、乱鬼龍さんの知り合いでもあるそうだが、最近はFさんとフェイスブックでやりとりをしているらしく、Fさん、Fさんと連呼していた。帰り際にカンパまでしていただいた。・・・・ただただ 感謝!である。
先週、松茸ご飯を持ってきてくれたYuさんが今度はきのこご飯を持って来てくれた。このきのこも山深く入らないと採れないらしく、事故で命を落としている人もいるそうだ。しかも熊も出るような所だそうだ。そんな話しを聞いたので、みんなで有難く頂いた。事の他美味しかった。こんなきのこなら幾らでもあるとのことだそうだ。 (S・S)
経産省抗議行動から総がかり行動へ 10月19日(金)
3時過ぎに到着、小雨模様の中Yuさんからのきのこご飯をよばれる。4時から文科省の前で朝鮮学校の差別反対の行動に少し参加。
5時からはHさんの司会で経産省抗議。イチエフ事故を巡り業務上過失致死傷罪で強制起訴された東電旧幹部の武藤、武黒の東京地裁での答弁に怒り。九州電力の「再生エネルギー出力制御」は、核のゴミを残し放射能を放出する原発を動かしておいて、クリーンな太陽光発電を止めるナンセンス。経産省の間違った「エネルギー基本計画」が原因。雨が止んできたので、東海第二は絶対に止めなくてはなど多くのアピールを聞きながら、東海第二のちらしを通行人に配布。
急いで椅子類を片付けたあと、国会議員会館前に駆けつけて、総がかり行動に参加。沖縄知事選で皆が元気をもらったようで、活気があるスピーチが続く。終了後、テントニュース第150号を配布したところ、すぐに手持ちが無くなる。(K.M)
スケッチするのを誉められた 10月20日(土)
体調のせいかもしれないが気温が目まぐるしく変わる気がした。上着を着たり脱いだりと忙しい。それでも過ごしやすく快適だった。空は素晴らしい水色で白い雲がちぎり絵のように浮かんでいた。
何故か久しぶりに鳩が集まってきた。椅子に座った私の前に陪審のように12羽の鳩。しばらくしたらいなくなったが。一緒にやってきた一羽の雀は私の顔を覚えていたみたいだった。
今日はYDさんも来てくれた。数週間前に頂いたDVDドキュメンタリー映画「星火」のお話を聞く。物静かな話し方の中に一人でも多くの人に見て欲しい、知って欲しいという想いが伝わってくる。
この映画は1959年に中国全土を襲った大飢饉を批判・記録した地下刊行物「星火」とそれに関係した人々への容赦ない弾圧を扱ったドキュメンタリー映画。徹底的な農民への搾取によって数千万人が餓死した。
STさんも寄ってくれた。お元気そうで安堵。辺野古埋め立てに反対する「ふざけるな!安倍政権緊急官邸前抗議行動」の帰りだという女性二人も立ち寄ってくれた。スケッチをする私を見て「ほのぼのとして良い」と言ってくれたのは嬉しかった。実のところは頭掻きむしって懊悩しながら苦しんでいりのだが。
座り込みの後皆は「東海第二原発運転延長STOP!首都圏大集会」に向かった。私はサボり、金曜朝から土曜朝までの24時間勤務明けで体力枯渇。今日は午前0時から一睡もしていない。それなのに座り込みの前に10時から三菱一号館美術館の展覧会「フィリップス・コレクション展」に行ってきた。馬鹿垂れの極み。(O・O)
クジラ肉のソーセージを差し入れてもらったが 10月22日(月)
今日は快晴で秋らしく朝晩は少し冷え込み、つまりは外を歩いているときは半袖では寒く感じる季節になったなあとしみじみ感じました。しかし太陽が照らしている間はまだまだ暑いのでパラソルも持って経産省前へ向かいました。何時もより早く着いたので常連の人はまだ来ておらず、彼らがいつもの時間に来たとき、今日は早かったんですね、と言われてしまった。一頃のように事務所に着いたら暑さを和らげるために事務所で一服しなければならないようなことはなくなったので必然的に着くのが早くなってしまったが、彼らを無視するつもりはないので次回からは気をつけていきたいと思いました。
そういう訳で準備は順調で何時もより早く終わりました。今日は平日なので院内集会や裁判傍聴に来た人が寄ってくれるかと思っていましたが、そういう予定もなかったらしくレジェンド・Sさんら二人が4時半過ぎに来られるまで誰も来られませんでした。静かに時間が過ぎていった経産省前でしたが4時ごろ突如としてー反原発テントが建っていた交差点で警察車両から降りてきたお巡りが交通規制をするべく道具を出して準備を始めた。初め何の為か判らなかったが5時過ぎに寄ってくれた人から、明治維新から150年記念式典反対の日比谷野音での集会とデモがあることを知らされて合点がいきました。
忘れていました。私とここで待ち合わせていたKさんが1時頃来られたーあちこちで貰ったビラの交換に。ついでに農林省によって鯨肉の入ったソーセージなどを差し入れてくれました。クジラのソーセージはどういう味なのか食べてみましたが凄く味が濃いのは判ったが、それがクジラから来るものなのかは確信できませんでした。彼はこのあと参議院での院内集会があるとのことでそちらに登っていきました。(保)
原発は稼働させるが、事故責任は取らないということだ 10月23日(火)
昼前、電車を降りると雨が降り始めている。今日は夜の会議で司会を引受けていたYさんが急な用事で夕方には帰宅するという。用を足している間に、雨の中をYさんは台車を押して先に出発し、私も12時前に経産省前に到着。二人でセットし終わると、しばらく雨が続くなかいつものIさんがやってくる。一時過ぎには雨も止んで、ぼつぼつと皆が集まり、3時過ぎには10名近くになる。
今日(24日)の新聞では「原発賠償、抜本改正見送り 上限1200億円のまま 電力会社準備」の見出しで、政府が原子力損害賠償法の改正案をまとめ臨時国会に提出するらしい。報道では、電力企業からは「賠償リスクを予見できないことは極めて深刻な問題」だからと言って国の補償を求めるが、国の改正案としては、「すぐに支払えるよう国が電力会社に仮払金を貸し付ける制度」を提案するという。ようするに提案は、原発事故被災者と国民を置き去りにして議論している以上、既に起きた原発事故の責任を取らないまま、今後に起きるであろう事故責任も曖昧にしておこうという、原発を止められない国と電力会社との妥協策なのだ。どこの国であれ、市民にとっては原発を止めるのが一番、それ以外は番外なのだ。徐々に日が短くなり、5時過ぎには暗くなり始めて、寒さもあって早めに引き上げて、6時半からの運営会議に備える。(O・E)
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10月26日(反原子力の日)原電包囲ヒューマンチエ‐ン
場所:日本原電本店前 10月26日(金) 17時30分~19時
10月26日(金)経産省前抗議行動 17時~18時
官邸前抗議行動は18時30分 官邸前も国会正門前も
福島原発刑事訴訟支援団 会員・支援者のみなさまへ
10月公判予定日
30日(火)は10時開廷。傍聴をしてください。
=== 福島原発刑事訴訟支援団 ===
福島県田村市船引町芦沢字小倉140-1
11月3日(土・祝)「止めよう改憲発議―11・3国会前大行動」
会場:国会正門前を中心に14時~15時30分」総がかり行動実行委
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