テント日誌12月2日…国会の状況にはうんざりだが
- 2018年 12月 5日
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- 経産省前テントひろば
経産省前テントひろば1807日後
保さんの緊急入院があって 11月26日(月)
今日は保さんが23日に緊急入院したので、また先日緊急手術したYさんも静養中、もう一人のOさんは私用の為来られるのが2時頃になるとのことで今日は私だけで早番をやることになりました。
それでも1時過ぎには在日のKさんが来てくれました。
その他にもいつも高級自転車を乗って来る人、去年の秋、帯状疱疹にかかりリハビリの末カムバックしたSさん、九州・川内原発から来られた女性の方などが座り込みに参加してくださいました。
また他にカンパを寄せてくださった方もおられました。以上。 (S・S)
以上、簡単でありますが私の方に報告がありました。私の使っているのはガラケーで入院当日充電器のことなど全く頭にありませんでしたので家に置いてきており、ガラケーの充電率は六割しかなく、緊急連絡を優先したのですがそれでも月曜日昼にはほとんど使いきり日誌を書く電気がありませんでしたので日誌は無しにしました。
今日やっと外出許可が出たのでー24時間の点滴が終わったー家に充電器を取りに行き現在ベッドの上で作業しています。
水曜日に私の代わりに出てくださった皆さん有難う御座いました。御礼申し上げます。
緊急入院の原因となった急激な血圧低下がどうして起きたのか、色々検査していますが今まだ分かっておりませんので今しばらく入院しているしかない状況です。宜しくお願い致します。外は寒くなってくるのでお気をつけて下さい。
以上、近況報告として。(保)
国会の状況にはうんざりだが… 11月28日(水)
今日は風もなく、暖かな陽気だった。
早番の、座り込みグッズの搬出・セッティングは山本さんが手伝ってくれた。保っちゃんは体調悪くお休み。勝じいも助人に来てくれた。
Oさんは前回に引き続き沖縄報告。現地に行けば、キャンプシュワブも辺野古の浜も、カヌー隊も聞くだけでイメージできる。沖縄での闘い方もイメージできる。行ってよかったと言う。
入管法の審議はあまりにもひどい。自民党・公明党はわかってやっている。資本家の要請に応えて強行突破しようとしている。安倍を選んだわれわれ国民が悪いとなさけなく、自嘲的になる。
経産省から出てきた人が、カンパしてくれて、チラシを友だちにも渡すからと持って行ってくれた。座り込みの前を通りながら、会釈をしてくれる人もいる。吉田弁護士も挨拶してくれた。遅番の助人にSさん、木村さんが来てくれる。
4時を過ぎると暗くなり、寒くなってくる。奈良本先生が寄ってくれ、カレンダーを買ってくださった。話はやっぱり国会のどうしようもない状況。
へこたれないで頑張るしかない。(T・I)
安倍政権の無茶苦茶な国会審議に怒りの行動あり 11月29日(木)
若干冷え込んだ日でしたが、座り込みの準備が終わると、間もなく7名程が座り込んでくれました。八王子のKさんは、いつものお煎餅を差入れてくださり、埼玉より来てくれたHさんは、白内障の手術も無事に終わりましたと、おしゃってこれまたお菓子を差入れて頂きました。
今日は、安倍政権の無茶苦茶な国会審議に対する抗議行動が、首相官邸前や国会議員会館前で行われていたようで、その行動に参加された方々が、寄って下さり常時7~8名が座り込んでいました。(Y・R)
年末年始には盛大なイベントをやりたい 11月30日(金)
今日で11月も終わり。今年もあと1ヶ月。益々寒さが厳しくなるが、へこまず再稼働反対を叫び続けたい。
このところテントひろばでは病人が続出している。今が踏ん張りどころだ。Fさん、Taさん、Tっちゃん、寒さの上にご高齢が体力の低下が心配だ。でも、そんな中、病床から復帰した朗報も届いている。いろはネットのYさんだ。2週間以上の入院から復帰して、今日元気に座り込みに参加した。我々も、身体を労わりながらも、頑張りぬく決意だ。
年末年始は、テントひろばでは盛大にイベントをする予定である。詳しくは追ってお知らせするが、奮ってご参加いただきたい。(S・S)
霞が関には抗議することだらけ 11月30日(金)
国会議員会館では連日院内集会。29日にはeシフトの原子力損害賠償法の抜本改正を求める集会、2日間に渡る「明治150年」徹底批判!シンポジウム、30日には「とめよう核燃料サイクル政策」省庁ヒアリング。原子力損害賠償法の改訂では、イチエフ事故21.5兆円を無視して損害賠償措置額を1200億円のままにして、電力会社の究極のモラルハザードをもたらそうとしている。
「明治150年」徹底批判では、毎週のように文科省前に来て若者と一緒に抗議する田中宏さんから、日本による植民地支配政策を東京裁判でも総括できていない、伊藤博文千円札は被侵略国からの留学生にショック、を教えられた。私は福沢諭吉の一万円札も使いたくない。
「とめよう核燃料サイクル政策」院内集会では、経産省・原子力委員会・原子力原子力規制委員会などが核燃料サイクルの破綻を認めない答弁を繰り返したそう。
夕刻の経産省抗議行動ではこれらのことが報告され、経産省に怒りの抗議をした。その後、片づけをHさんとYさんにお任せして、首相官邸「裏」の抗議行動を少人数で行なった。(K.M)
原発は誰のため(?) 経産省のため(?) 12月1日(土)
原発は誰のためかといえば経産省のため? やめられない、とめられない原発。何が目的かといえば多分それ自体が目的なのだろう。
つまるところ周囲に従うか自分で考えるかということだろう。経産省作成の復興を謳う動画などは深刻な被害を与えておいて皆さん頑張っていますというわけだ。こんなことでいいのか、それとも・・・To be, or not to be. That is the question. そう、あなたたちの問題だ。(O・O)
いつの間にか師走になってしまっているが 12月2日(日)
いつものことにはちがいないのだけれど、いつの間にか師走になってしまった。忘年会の口がいろいろとかかってくる。むかしのように忘年会のはしごということはなくなったが、気分だけは忙しくなる。やはり、歳なのだろう。友人の訃報が多くなった。そして、訃報のひとつひとつが重くて引っかかる度合いが強くなっている。ちょいとした散歩の道すがらでも自然に故人のことを想起しあれこれと考えている。もうちょっと逢っておきたかったとか、そうしておけばよかったのにと悔恨に似た思いになるのだが、なかなか人にあったりすることも、便りもだすこともできない。
先週は第二テントで、最近は大間原発反対闘争を担っていた、「寺崎あきこさんを偲ぶ会」があった。彼女とはそれほど親しい関係ではなかったが、笑顔が印象的で気になる存在だった。彼女は偲ぶ会での親しかった人が言っていたように物事をはっきりいう人で、僕もどこか身構えるところがあったのかもしれない。彼女のことは気になるところがあったのだけれど、もう少し踏み込むことができずに気になるという関係だった。最近、しばらく、見えないからどうしているのだろうと思っていたのだが、訃報を聞いて、残念なことだったと思った。テントを創ったことで多くの人に出会い、つながりができることは大事なことで、テントの意味でもあったのだが、それができなかったのは悔いの残ることだ。でも寺崎さんの笑顔を何かのついでに思い出すし、それはどこかで僕の心をいやしてくれるところがある。それは僕には大事なことだ。僕らはそんな風に多くの人と別れていくのだろうか。
訃報といえば、西部邁の自死を聞いたのは年の初めだった。時間が経つことの速さに驚きながら、彼の自死については今も考えあぐねている。
日課のようにとはいかなくなってきているが、それでも週の何日かはここテントひろばに出掛けてきている。テントが強制撤去されてからも経産省前の座り込み行動は続いている。原発再稼働を目論む政府や官僚の動きは僕がここであらためていうまでもないことだ。政府は国会に立憲民主党から出されている原発ゼロ法案は審議の入り口に就こうとさえしないが、裏では再稼働をすすめようとしている。政府の裏で官僚は国民の意向を無視した政策を進める。毎日のように報道される沖縄の辺野古基地強行建設はこの表立ったことだが、僕はこういう日本の権力構造にどう立ち向かい、僕らの意思を実現して行けるのか自問する。答えはない。僕らの意思を萎縮も消えさせもしないということだけを根拠にしてどこまで闘い続けられるのかは分からない。明治以前とも変らなぬ日本的(アジア的)な権力の構造と対峙し、それを変えて行く端緒を開こうと考えていることは確かであるが、僕等は自問を繰り返し闘い続けるしかない。
西日本を中心にいくつかの原発が再稼働している。政府や官僚、電力業界の原発再稼働―原発保持というシナリオはそれなりに進んでいるのか、そうではないのかについての評価は分かれるのだろうが、僕は進んでいるのではないと思っている。これだけの時間をかけて、これだけに過ぎないと思っている。日本の原発の事を考える上で決定的なことは人々の原発についての意識であるが、これは福島原発事故を境に変わったことは(つまりは原発の存続に否定的な意識が人々の大半になったことは)、変わらないままだ。電力産業を独占する体制を変えられない以上は電力業界と権力の暴走を止めることはできない。僕らの抵抗はこの暴走を止めるということにはなかなかならない。だからと言って彼らがシナリオ通りにことを進められているわけではない。
原発の存続をめぐる闘いには時間が重要な位置を持つ。時間ということは将来性ということだが、そこでは政府・官僚・電力業界に利はない。これは明瞭である。彼等は時間稼ぎをしながら、人々の原発に対する意識の転換を考えているのだろうがそうはなってはいないのだ。彼等の希望は困惑として深まるだけだろうが、そこを脱する未通しはない。原発とエネルギーの危険性はそれについての人々の意識は深まっていくし、これを解消するものを彼等は持っていない、それは将来にわたって続くことだ。原発のエネルギーは自然エネルギーや再生エネルギーにそのコストで差をつけられることも続くだろう。原発の存在の意味はこうした面でも下がって行く一方である。僕らは強行されて稼働する原発の事故が心配である。政府や官僚や電力業界が事故対策を持っていないこと、その技術も知恵もないことは福島第一原発の事故後をみれば明瞭だからである。彼等は事故が起これば責任を取る気もないし、責任を取れる能力ない。だから、再稼働による事故が心配時であり、その不安が募る。
この間、東海第二原発の再稼働問題が焦点になった。これは来年の課題でもある。来年は天皇退位や参院選挙などの課題が取りざたされているが、これはそれらに劣らぬ重要課題だ。東海第二原発は運転開始から40年を経た原発である。この原発は福島第一原発と同じ型の原発であり、老朽原発である。40年を経た原発は廃炉が原則だが、例外として運転延長が認められている。今回の20年延長の認可は例外を原則に、原則を例外にするものであるが、ここには政府や官僚の将来の電源に原発を組み込むということがある。これから40年を迎え、廃炉を決定づけられる原発の運転延長により、原発電力を確保するしかないということがあるのだ。この老朽原発は技術的に危険を孕んでいることは多くに人は指摘する通りである。避難計画がままならことは、この原発に30キロ圏内に96万人がすることから見てもあきらかである。それに地域住民も自治体も再稼働に強い反対の意向を持っている。再稼働の安全対策工事に1450億円を必要とし、しかもこれを東電の融資で賄おうとしている。誰が見ても、どの観点からも、再稼働などはとんでもない、という代物。それが東海第二原発である。現在は安全運転の工事が認可された段階だが、来年は重要な年になる。僕らは現地の住民と共に東海第二原発の再稼働阻止にいろいろの方法で臨まなければならない。来年のことをいうと鬼が笑うというが、鬼の手をかりても阻止をやらねばならない。(三上治)
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経産省・エネ庁は「今だけ、金だけ、自分だけ」の大嘘つき! その98
新小型原発開発で負の遺産をこれ以上増やすな
~温暖化対策名目の国際的枠組みNiceFutureによる原発新増設を許すな~
2018年12月2日 木村雅英(経産省前テントひろば)
11月13日の経産省のニュースリリースが気になっていた。
<米国との間で「原子力分野における研究開発及び産業協力に関する協力覚書」を発表した>http://www.meti.go.jp/press/2018/11/20181113003/20181113003.html
そこには次の5項目が記載されている。
1.革新炉を含む原子力研究開発協力
2.廃炉及びバックエンド燃料サイクル管理の協力
3.安全性向上のための産業協力
4.世界の原子力利用への貢献
5.継続した対話のための枠組み
東京新聞がこれを受けて調査した結果が次のトップ記事(12月1日)だ。
<新小型原発、開発へ 温暖化対策を名目に経産省
40年までに実用化目指す、「新増設凍結」方針と矛盾、将来に大きな負の遺産>
http://www.tokyo-np.co.jp/article/economics/list/201812/CK2018120102000131.html
解説が的確にまとめているのでそのまま引用する。
<(解説) 東京電力福島第一原発事故から八年目、今も多くの人が避難生活を強いられている中で、政府は新型原発の開発方針を打ち出した。「温暖化対策」という国際的な約束を盾に、再生可能エネルギーとの共存を模索する。原発の生き残りを図ろうとする「原子力ムラ」の思惑が透けて見える。
政府は、二〇三〇年度に発電量の20~22%を原発で賄う目標を立てたが、稼働期間を最長の六十年としても、達成は難しい。さらに、世界的に再生可能エネルギーが安くなり、事故対策でコストがかさむ原発は採算が合わない。
そこで経済産業省が持ち出した理屈が「温暖化対策のための原発」。国際的な枠組み「NICE Future」参加国の政府や原子力産業などとの連携をもくろむ。今のうちに新設のめどを付け、将来にわたり原発を一定規模、維持する道筋をつける狙いだ。
だが、地球温暖化問題では、今の世代が責任を持って、いかに「持続可能な社会」を実現するかが問われている。原発は発電時に温室効果ガスを出さないが、核のごみがたまる。小型原発でもこの点は同じだ。
核のごみの最終処分場は、日本では見つかる見通しすらない。原発でごみを増やし続けるのは「持続可能」どころか、将来に大きな負の遺産を残す。矛盾を抱えた政策に巨額の税金を投入することに、国民の理解が得られるとは思えない。 (伊藤弘喜)>
経産省が、「パリ協定」実現を口実に、「原子力ムラ」生き残り策を米国と覚書を交わし非公開の国際会議で発表したのだ。1953年のアイゼンハワー大統領の「核の平和利用」を受けて原子力発電に邁進した過去の過ちをまだまだ続けるつもりなのだ。
東電福島原発事故を経験した私たちは、「安全・安い・無いと電気が足りない・クリーン」などと大嘘をつきとおす経産省・資源エネルギー庁によるこの愚かな「原子力ムラ」生き残り策を何としても止めねばならない。
12/5(水)2つの抗議行動にご参加を!
1.とめよう!東海第二原発 20年運転延長・再稼働ゆるすな!
日本原電本店抗議行動
日時:12月5日(水)17:00より17:45
場所:日本原電本店前(都営新宿線「小川町」駅B6出口より2分)
共催:再稼働阻止全国ネットワーク TEL 070-6650-5549
とめよう!東海第二原発首都圏連絡会
2.「第63回東電本店合同抗議」東電は福島第一原発事故の責任をとれ!
日 時:12月5日(水)18:30より19:30
場 所:東京電力本店前
呼びかけ:「経産省前テントひろば」070-6473-1947
「たんぽぽ舎」 03-3238-9035
賛 同:東電株主代表訴訟ほか132団体
12月7日(金)経産省前抗議行動 17時~18時
官邸前抗議行動は18時30分 官邸前も国会正門前も
12月9日(日) 脱原発青空川柳句会
13時:経産省前ひろば 選者:乱鬼龍
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