永遠とはどのくらい遠いのだろうか?
- 2019年 1月 20日
- 交流の広場
- 金剛力士
中国の民間企業家は永遠に監獄への途上にいる。永遠とはどのくらい遠いのだろうか?
2019-01-18 15:26 明鏡網 記者:王允,自由亜洲電台 (翻訳 金剛力士)
中国甘粛の民間企業家趙守師は、冤罪で11年獄中に。一億元以上の資産は剥奪されたが、昨年7月無罪に。しかし、昨年末彼が提出した21億元の国家賠償は、人身の自由に対する賠償を除いて、資産に対する賠償は大部分が却下。
考えさせられるのは、彼が国家賠償を申請したのは昨年11月20日。この二週間前に、中国の最高指導者習近平は民間企業家座談会を開き、曰く「民間企業が強大になることを引き続き支持し、弱体化してはならない。」その後、最高裁判所は《企業家のイノベーション創業の為に良好な法治環境を作る通知》を公布。最高人民裁判所と最高人民検察院も「一部の民間企業家の冤罪を見直し、民間企業家の逮捕は慎重に、財産の差し押さえは慎重にしなければならない」と表明。
カリフォルニアに住む民間企業家肖運軍曰く「国が言う政策の見直しは、罪名を取り除いただけで、実は空手形に過ぎない。国は被害者の合法的な権益の実現を果していない。企業家の資産は返還されなくてはならないが、返還していない。そして、冤罪を作った裁判官、公安の責任を国は追及していない。」
米国居住の元財経記者葉昭はツイッターで指摘「民間企業家にとって最も重要なのは正常な法治環境である。」
趙守師と同時代の民間起業家左安一が冤罪で5年間獄中ののち無罪となったが、彼の40億元の資産は未だに賠償されていない。経済学者盛洪有曰く「幾つかの冤罪案件を見直せば問題が解決できるわけではなく、新しい冤罪が発生しない制度の保証が必要である。」
米国に住む経済学者秦偉平曰く「公平な法治環境は民間企業家の自信にとって非常に重要。市場の好悪しは、だれでも受容できる。しかし、市場に公平公正な競争環境が無く、劣悪な司法、公権力が常に市場の運営に介入するのであれば、企業家は全く安全感を失う。これは非常に大きな目に見えないリスクである。」
現在、中国の民間起業家はみんな不安を感じている。 中国の著名な弁護士陳有西曰く「中国の現在の法治状況を変えなければ、中国の民間企業家は永遠に監獄に通じる途上にいることになる。」
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