共産主義のDNAを守るために最低200年かかる資金返済
- 2019年 1月 24日
- 交流の広場
- リスベット
政治の神格化のための大流用、常識を無視すれば化け物は必ずそこに
作者 紀南、縦覧中国 2019-01-21 09:46 明鏡網 (翻訳 リスベット)
香港「亜洲時報」の報道『「河南省臨?県南街村神話」は消えた! この 「赤の億元村」実は外側は美しいが、実際は借金の山。』香港 「文匯報」の報道「南街村の借金は272億円、返済には少なくとも200年かかる。」
人口3,000人のこの村は、特別な政治的意義がある。村は今も毛沢東時代の社会主義の道を堅持し、村人たちは数十年前と同じ集団生活を送り、毎日革命の歌を歌い、毛沢東時代のスローガンと語録を叫び、村の入口には巨大なマルクス、 レーニンと毛沢東の彫像がある。
他地域の郷鎮企業は市場経済の大潮流の下で淘汰されていったのに、なぜ南街村だけが20数年も高速成長を享受できたのか? 秘密は「資金」である。1989年(訳者注:天安門事件年)ののち、南街村は「毛沢東同志の偉大な旗印」を高く掲げ、「一緒に豊かになる社会主義」の道を堅持し、その結果、明白な指示と暗示の下に、中国農業銀行は村の現金自動支払機となり、1998年村への融資は既に1991年の7倍となった 。
毛沢東思想の正確さを証明するために、共産主義の血統を守るために、法や規律に違反することを躊躇せず、人為的に融資リスクの仕組みをゆがめ、村に大量の融資を行い、モデルを作る、養う、樹立、拡大を夢見た結果である。モデルが出来上がると、それを光り輝かせるために、更に多くの資金投入が必要となる。紙で火は包めないので、虚偽の政治は融資の唯一の基準とすることができなくなった。その結果、村は新しい低利息の融資を得ることが難しくなり、返済のプレッシャーと法律の制約に直面。
昨年末亡くなった村の元主任王金忠は最近、彼の執務室の金庫には少なくとも2000万元の現金と複数の不動産登記済み権利証があったことが暴露された。 これは、毎月の給料は250元というがこの巨額の資産は何処から来たのだろうか? 彼の第二、第三、第四夫人・・・・と名乗る女性たちが子供を抱えて霊安室に資産の分配を求めて駆け付けた。
南街村の神話は消え、国庫に十数億元の損失を与えたが、徳の無い政治目的を達成するために、手段を選ばず人為的に市場を捻じ曲げ、自然の法則に背き、経済法則に背離することは、持続不可能であることを人々に知らしめた。
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