日本金属学会が、井上明久元東北大総長の論文3点をRetraction
- 2019年 3月 28日
- スタディルーム
- 井上合金事件大村泉東北大学
日本金属学会が、井上明久元東北大総長の論文3点をRetractionしました。このうち一つは、2000年度に学会が論文賞を執筆者に授与した論文(99年論文)です。金属学会、東北大学、JSTの今後の対応が注目されます。
3月27日の朝日新聞が金属学会の論文撤回を報じました。
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東北大元総長の論文3本を撤回 写真を不適切に使い回し
3/27(水) 0:00配信
朝日新聞デジタル
金属学の専門家で、東北大総長を務めた井上明久氏らが書いた3本の論文について、日本金属学会が会誌掲載を撤回したことが26日、わかった。うち2本は、研究対象が異なる別の論文から写真やグラフを使い回すなど、「科学的に不適切」だったとしている。
撤回された論文は、学会が発行する「マテリアルズ・トランザクションズ」誌に1997年と99年、2000年に掲載された。いずれも井上氏が筆頭著者で、一般的な金属より丈夫でさびにくい「金属ガラス」について書かれていた。
同学会によると、97年と99年の論文で「ジルコニウム合金」として掲載された試料の写真は、96年に井上氏らが発表した別の論文で「ネオジム合金」と説明した写真と同じだった。異なる条件で試料をX線解析したとする実験結果のグラフも同一だった。00年の論文は、別の雑誌に掲載されたものと同じ内容だった。
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〈記事出典コード〉サイトちきゅう座http://www.chikyuza.net/
〔study1027:190328〕
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