かくも国営放送局NHKは労働が嫌いか
- 2019年 5月 2日
- 評論・紹介・意見
- NHKナンパせんメーデー
5月1日は以前からメーデーであって、現在でもメーデーの筈である。新元号とかの喧騒著しい2019年の5月1日の午後7時の国営放送局NHKさんのニュースでメーデーをどのように取り上げるか興味津々で眺めた。令和に新天皇関連で大いにはしゃいで通常より長い1時間の拡大放送だったのだが、メーデーのニュースは1秒たりとも流れなかった。おまけに有名な御用記者の岩田明子女史まで登場なさる大盤振る舞い。まったくもって恐れ入った次第。まあNHKの皆さんは放送法に守られているので政府、自民党以外には営業活動をしなくても受信料が自動的に入ってくるシステムだから労働とか権利とかの意識に低いのは仕方がないかもしれん、と妙にうなずけたりする。
最近では受信料の納付率も上昇しているとの由、めでたいことである。もっともヤクザまがいの取り立てに励んでいるとも風の便りに聞く。徴収人も外部委託や個人委託が多いようで、自らの手を汚すことはないので、これまためでたいことである。ただし徴収人もダーティーな仕事と感づいているようで、SNSで拡散されるのが怖くて身分証明書(名札のことね)を見せたがらない方もおられるそうな。NHKは既に立派なプラック企業になっているってことかね。
いつかの国会で自民党の有村治子さんというニッポン大好きの議員さんが「NHKとは一体どこの国の放送局ですか?」と質問していたが、はなっからヤラせの出来レースのご質問なので、聞いているこっちは鼻白むばかり。そこまでしてカムフラージュしたいのね板野さん。税金ならば、まだ良いことに使ってくれるかもしれん、とのつまらぬ幻想を抱くこともあり得なくもない。しかしねぇ、国営放送局NHKの受信料が、なにか良いことに使われそうだとは、どのように想像力を膨らませたところで、どうしてもイメージできん。
というわけで大いに興ざめしたが、これも今日のニッポン社会では予定調和ということだろう。“令和”のこれからがニッポンが決定的にショボくなって“冷窪”にならないことを祈るばかり。まぁ、そうなっても仕方ないことではあるがな。
〈記事出典コード〉サイトちきゅう座http://www.chikyuza.net/
〔opinion8610:190502〕
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