テント日誌6月18日
- 2019年 6月 22日
- 交流の広場
- 経産省前テントひろば
- 午後2時~ 第二部 一部終了後で午後8時まで
経産省前テントひろば1807日後
「被災者に寄り添う」なんて口だけのことだ 6月14日(金)
梅雨に入ってからあまり雨が降らないのは座り込みにとってみればありがたい。今日はそんな日であった。事務所に到着してから、昨日読んだテント日誌を思い出した。昨日の強風でパラソルが破壊され、満足なパラソルがない。Taさんが近くのホームセンターで手ごろなものを見つけたということであったが、今日までには間に合わなかったのかなと思った。パラソルがないので日焼けを覚悟して事務所を出発した。
経産省前で座り込んでいると暫くしてから、TaさんとYさんが新しいパラソルを運んできた。Taさんの家の近くのホームセンターで買ってきたんだと言って、届けてくれたのだ。新しいパラソルを設置してみた。従来のよりやや大きめでしっかり日陰を作ってくれる。ありがとうTaさんYさん。風がやや強めで飛ばされないように用心しながらの座り込みだった。
2時過ぎたころ、財務省での街宣を終えた、自称「日の丸左翼」が経産省前にやってきて小さなトラメガでしゃべりだした。「私は年を取ってしまって良くわからないことがあるので、教えてください。福島の事故後の使用済み核燃料は一体どこに行っちゃったんでしょうか?教えてほしいんですが」と言って経産省の中に入っていったら、警備会社のガードマンが来てすぐさま入場をさせないように阻止にかかった。経産省の役人もガードマンも自分たちに批判的な人間に対しては正に「排除の論理」でやってくるんだなと思った安倍などが言う、被災者に「寄り添う」というのは嘘っぱちであることがよくわかる。
4時を過ぎてから文科省前に移動した。テントの座り込みの人が10名近く一斉に参加した。今日は大学生や高校生が参加していた。高校生は明日の文化祭の用意もあるのに50人近くが参加していた。相変わらず高校生や大学生のスピーチは心を打つ内容で力強かった。いつになったら、日本人が彼らの心からの訴えに耳を傾けるようになるのだろう。(S・S)
淵上・正清さん追悼記事も紹介 6月14日(金)
3時過ぎから10人近くに合流して座込み、話が弾む。チラシまきも、受取はあまり良くないが、受け取って「頑張ってください」との女性の言葉に元気づけられる。
5時からの抗議行動で安倍政権と経産省への怒りの声を本館にぶつける。渕上・正清への追悼(三上)収録の鹿砦社NONUKESvoice20号や、特集「原子力産業の終焉」の岩波「世界」が紹介され、山田和明さんや満田夏花さんのアピールも。
私は、椅子類の片づけをHさんとSさんにお願いして、首相官邸「裏」の抗議行動に移動、安倍も麻生も菅も止めろと訴えた。久方参加のK嬢も大声を張り上げる。(K.M)
五輪専用レーンなんていらない 6月15日(土)
雨、大雨、天気予報は大当たり。ぐっしょり濡れたふくらはぎがラジエーターとなって体温を放出する。大きなパラソルと傘を併用しても雨粒があらゆる方向から飛び込んできた。読書もスケッチも不可能だった。
通行人は普段より疎らで孤島にでもいる気分。機動隊の若いお巡りさんや丸の内署の車両が通り過ぎたときは何だかほっとした。
東京五輪の輸送対策で、大会組織委員会、都、国などが、大会関係車両だけが通れる「五輪専用レーン」を成田空港と東京臨海部を結ぶ高速道路に設けるそうだ。設置時間帯や、専用レーンを通った一般車両に罰則を科すかどうかなどを年末までに詰めるという。 秦の始皇帝が作らせた馳道みたいだね。電車を使いなさい。(O・O)
今日はいろいろのデモがあった 6月16日(日)
今日は藤原節男さんが町会の都合で少し遅れるので、私とTrさんとでセットを運び出しだ。経産省前には自転車隊のEdさんとStさん、群馬からTkさんの3人が待っていてくれた。椅子だしをして記念写真はいつも通りだ。乱さん、Obさん、藤原節男さんが来てどうにか恰好がついた。
2時を回る頃に阻止の会のSyさんが来て1時間ぐらい座り込みをされた。右翼の街宣車がいつも通りの下品な罵倒を浴びせながら外務省の方へ走り去った。沖縄から3年ぶりぐらいに経産省前へ来たというStさんが沖縄の離島に自衛隊基地がどんどん作られていると資料を持ってきて説明してくれた。今日は年金デモがあり、乱さんとStさんはそちらの方へでかけた。霞が関界隈は革労協のデモと中核のデモがあった。その後、三上さん、はしゆき、斎藤美智子さんが来て4時の定時で撤収後、事務所での茶会でカレーライスを食して家路についた。(S・K)
淵上さん。正清さんの偲ぶ集いの反響は大きくなる 6月17日(月)
今日は気温が30度位になり非常に暑くなるというのでお茶を多目に持って行った。氷水を用意しようかと思ったが早番のSさんが皆も持ってくるから要らないのではないかというので、決まったメンバーがほとんどなので大丈夫だと思い暑さ対策だけして経産省前へ出掛けた。経産省前は予想以上に強い風が吹いていたのでバナーは諦めてのぼり旗だけをポールに結び付けた。 太陽光線が余りにも強いので。パラソルを拡げてなんとか日影を作った。 準備を終えて間もなく日の丸・君が代裁判の原告であるKさんが来られた。今日は裁判の進行協議のために早く来たので御煎餅は持って来られなかったのでと言って塩飴など3種の飴を持ってきてくれました。Kさんはお友達と一緒でした。裁判所で一緒になったので連れてきてくれたのです。その人はテントひろばの事を知らなかったので連れてきてくれたのです。
今日は偲ぶ集いの人を初め10人近い人が参加してくれました。勿論、レジェンド・Sさんも御付きの人と一緒に来られました。偲ぶ集いの反響あり。珍しくテントひろばの携帯が鳴ったので出てみると栃木県に住まわれている人で、偲ぶ集いの御知らせが届いたが体の関係で行くのは無理なのでカンパしたいので振り込み先の番号を教えて欲しいとのことでしたのでテントニュースを引っ張り出して御伝えした。もう1件は宛先の人はすでに亡くなっているとのお通知であった。
こういう電話がこれからもあると思うので携帯電話は身近において注視しておいた方がよいかと思います。最後に。5時過ぎにレジェンド・Sさんのお友達が軽自動車で来られた。空き時間なので座り込みグッズを事務所まで運んでくれると言う。事務所を知っておきたいというので申し出を受けた。無事事務所に着いた。(保)
また、パラソル付きチェア―をいただいた 6月18日(火)
今日の前半は、真夏のような暑さでしたが、後半は大分涼しくなりました。
事務所に着くと、ヤマト便の不在票が郵便受けに投函されていた、早速電話をかけて配達をして頂いた、その物は以前も送って頂いたパラソル付きチェア―で西東京市の久世さんからでした。
お礼の電話を致しましたら、パラソルの破損の事を知っておりましたので、この日誌をご覧になっているのかも?有り難い事です(感謝申し上げます)
座り込んで間もなくMさんが、以前より渕上さんの生前の事を取材している朝日新聞記者との話が終わったと言われてテントに寄って行かれた。暫くして下駄で有名なKさんが、「6月19日(水)14時~東京電力多摩総支社において東海第2原発の再稼働に必要な1900億円を日本原電に資金援助をしないように求める質問・要請行動を行います」という報道関係各位、プレスリリースのチラシを持ってこられました。
また、17時ころにはイロハネットのMさんが7月17日(水)14時より行われる「函館市大間原発建設差し止め裁判」の傍聴と報告集会のチラシ50枚を受け取られに来られました。座り込み撤収後は、勝爺の80才の誕生日お祝い会を事務所近くに最近開店したお店で、火曜日後半担当者全員でお祝いをしました。(Y・R)
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経産省・エネ庁は「今だけ、金だけ、自分だけ」の大嘘つき! その119
「核のゴミ」国際ラウンドテーブルで再稼働推進は間違い、原発を終わらせよ ~
岩波「世界7月号」の特集にあるように「原子力産業を終焉」させよ!~ まずは、産経の6月16日の報道から。 <16日に閉幕した主要20カ国・地域(G20)エネルギー・地球環境分野の閣僚会議で、日本が原子力発電所の使用済み核燃料から出る高レベル放射性廃棄物(核のごみ)の最終処分に関する国際会議(ラウンドテーブル)の今秋設置を提案したのは、足踏みする最終処分の取り組み加速が狙いだ。国際的な知見を集めて道筋をつけ、環境性能に優れた原発の再稼働を進めることで脱炭素社会の実現を目指す。>と。
世界の原発所有国が核のゴミ問題の知見を集めることは必要だろう。だが、最後の「…環境性能に優れた原発の再稼働を進めること…を目指す」が本当ならばこんな提案は許せない。 核のゴミなる巨大な負債を抱えその問題に取り組む枠組みを提案しながら、まだまだ原発を「環境性能に優れた」と断言する産経がひどいが、「脱炭素社会の実現を目指す」と脱炭素化を口実に原発を生き返らせようとする経産省と産経の大嘘も許せない。「核のゴミ」問題を取り上げながら、再稼働してゴミを増やそうとする行為は全く愚かだし、核のゴミを他国に押しつけようとしているならばなおさら許せない。 一方、岩波の雑誌「世界7月号」の特集1「原子力産業の終焉」にあるように、原子力発電はもう終わらせるべきだ。 例えば、「絶滅寸前のテクノロジー種」(マイケル・シュナイダー)によれば、我々は「転倒を避ける為にペダルをこぎ続けるサイクリスト」だとフランス電力会社CEOレヴィイが話し、グレゴリー・ヤツコ元米原子力規制委員会委員長は「私たちは今、重要な選択を迫られているのだ。地球を救うのか、死に絶えつつある原子力産業を救うのか。私は地球の方に一票を投じる」と心を決めた(2019年5月)と書いている。 また、「原子力政策の展望」~「負の遺産」清算を柱に~(鈴木達治郎)によれば、「信頼と競争力を失った原子力」の課題は「負の遺産の清算」とし、次の5つの重要課題をあげている。○福島第一原発事故の教訓と廃炉・復興問題、○核燃料サイクル・プルトニウム問題、○高レベル放射性廃棄物の最終処分問題、○原子力拡大制度(税・交付金制度や組織)からの脱却、○国民の信頼醸成と政策決定プロセスの改革、と。そして最後に、今こそ真に独立した立場から原子力政策を「監視・許可」する機能を呼びかけている。 原子力は核兵器同様絶対に進めてはいけない産業であり、イチエフ事故を経験し、「核のゴミ」問題も世界中で未だに解決できず、再生エネルギーが発展してきた今、直ちに終焉させるべきである。経産省にも資源エネルギー庁にもそれを期待することはできない。 未だに原子力に執着する安倍政権を終わらせ、原発をも終わらせよう。
6月21日(金)経産省前抗議行動 17時~18時 官邸前抗議行動(首都圏反原連)は18時30分~
淵上太郎・正清太一を偲ぶ集い
日程:2019年7月27日(土)
会場:YMCAアジア青少年センター
会費:4000円(ただし一部のみは1000円。二部のみ3000円)
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