「5.7原発やめろデモ」 素人の乱 =写真編=
- 2011年 5月 9日
- 時代をみる
- 若生のり子
オリジナル歌詞: E. Cochran & J. Capehart 替え歌詩: 忌野清志郎 暑い夏がそこまで来てる みんなが海へくり出していく 人気のない所で泳いだら 原子力発電所が建っていた さっぱりわかんねえ、何のため? 狭い日本のサマータイム・ブルース 熱い炎が先っちょまで出てる 東海地震もそこまで来てる だけどもまだまだ増えていく 原子力発電所が建っていく さっぱりわかんねえ、誰のため? 狭い日本のサマータイム・ブルース 寒い冬がそこまで来てる (原発という言い方も改めましょう。 あくせく稼いで税金取られ 電力は余ってる、 電力は余ってる、 原子力は要らねえ、 要らねえ、要らねえ、欲しくない 電力は余っているよ |
Translation: Paul Kim Red hot summer is getting closer Everybody’s going to beach to have some fun When I was swimming in a deserted sea I found a nuclear power station What they are here for, I don’t understand In this small Japan, Summertime blues Black hot smoke is out from the chimney Blue cold winter is getting closer Let’s stop saying GENPATSU. I’m Working very hard just to pay my tax. Electricity is enough Electricity is enough We don’t need no atomic power Electricity is enough |
雨のそぼ降る中、1万5千から2万人の人々が、思い思いに反原発を、自分の事として危機感を感じ参加したデモでした。
残念ながら、ドイツの政府の原発政策をひっくり返した20万人デモには遠く及びませんでしたが。
従来の市民から遊離した党派的なデモとは違って、大サウンドのロックあり、ちんどん屋あり、ピエロ集団あり、大きな天狗の張りぼての神輿ありで、歌と踊りの熱気に満ちたそれこそ多様性のあるデモでした。
代々木公園の集会場では、それぞれ有名、無名の市民の演説があり、また、RCサクセション / 忌野清志郎の「サマータイム・ ブルース」の生演奏は、実にタイムリーで圧巻でした。
彼が生きていたらきっと参加したことでしょう。
http://www.youtube.com/watch?v=dVn0Aet0Bs8
こういう若者達の新しい感覚を生かしたデモの在り方に、日本の若者も捨てたものではないと大いに感じ入りました。
日本においてもこういう感覚のデモが生まれていることに未来の明るさを見ました。
そこには反原発を訴える若者のエネルギーが確かにありました。
昼2時から始まって夜の8時まで長丁場のデモで、若者の街「渋谷」「表参道」を練り歩き、デモと通行人の若者達が入り混じる光景があちこちで散見されました。こういうことも、従来のデモではあり得ないことでした。
そばを通る市民は、冷ややかな目で見ていることが常でした。
最後に書いておかねばならないこととして、
政府が、反原発の国民的な盛り上がりに大いに危機感を抱いている証拠でしょうか、写真でわかるように、警官や私服や雇われにわかポリスの腕章をした人間が、デモ隊と同じくらい目につき、届け出をした合法的なデモなのに、その警戒の厳しさと横暴さに、しばしば義憤を覚える場面が多々ありました。逮捕者4人でした。(2名は釈放され、あとの2名はまだ逮捕されたままだそうです)
〈記事出典コード〉サイトちきゅう座 http://www.chikyuza.net/
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