広報 あびこがスゴイ
- 2019年 8月 6日
- 評論・紹介・意見
- 原爆小原 紘我孫子
韓国通信NO610
我孫子市の広報8月1日号に二人の高校生が登場した。
市が広島に派遣した中学生たちが高校生になった。彼らは小学校に出かけ、被爆地での体験を「出前講義」した。ちょっと信じられない話だ。
原爆投下から74年目を迎える今年、市の広報で彼らが平和への思いを語った。
平和や原爆についてあまり知らなかった中学生たちは、広島で被爆者から直接、原爆の恐ろしさを聞き、平和の尊さを学んだ。その体験をさらに若い人に繋げようという我孫子市独自のユニークな試みである。
この取り組みは、1985年(昭和60年)に採択された我孫子市「平和宣言」にもとづく平和事業の一環で、15年前から毎年、中学生を広島・長崎に派遣してきた。今年は12人の中学生を長崎に派遣する。市の広報は下記ホームページからご覧いただける。「記憶」を次の世代にどう繋げていくかという難しいテーマに対する市と我孫子市民の挑戦と言ってよい。
二面にもさまざまな平和事業が紹介されている。
派遣中学生について、我孫子市被爆者の会の的山ケイ子さんは語る。「私は原爆の話題をずっと避けてきた。派遣された中学生が、広島や長崎で聞いた被爆体験を堂々と小学生に語る姿に『あなたは被爆者として何をしてきたのか』と問われたように思った」。今年、彼女は中学生たちに同行する。懐かしい通学路を中学生と一緒に歩き、「平和を願う若者たちを連れてきた」と原爆で死んだ方々に報告したい、と抱負を語った。
<今年、長崎に派遣される12名の中学生のスケジュール>
8月8日 青少年ピースフォーラム参加、被爆者体験の聴講、被爆建物の見学
8月9日 長崎平和祈念式典参列、折り鶴の奉納、原爆資料館見学、インタビュー活動
8月10日 長崎歴史文化博物館見学
この他の我孫子市の事業を紹介する。
<「原爆に関する写真展」と「平和祈念の折り鶴展」>
8月6日~19日 アビスタ一階
<被爆74周年平和記念式典>
8月18日 午前9時30分~10時30分 会場 手賀沼公園「平和の記念碑」前
黙とう、献花、派遣中学生の報告
<手賀沼灯篭流し>
8月18日 午後6時15分~ 手賀沼公園「平和の記念碑」前
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