四國五郎展 - 創作の原動力は戦争への怒りと悲しみだった -
- 2019年 9月 14日
- 催し物案内
- リベラル21四國五郎絵画
近年、広島出身の画家、四國五郎(1924-2004)が注目を集めています。
彼は、3年間のシベリア抑留を経験しました。栄養失調と酷寒のなかでの重労働で体を壊しますが、療養中の病院で得意な絵が認められ、壁新聞や雑誌の表紙、挿絵に腕を振るいます。1948年に帰国後、広島に復員し弟の被爆死を知り、これをきっかけに、平和を望む創作活動が始まります。
記憶が薄れないうちにと描いた1000ページにも及ぶ「わが青春の記録」。原爆詩人・峠三吉との共作「辻詩」。平和を祈念する数々の母子像。さらに、67歳にして参加したシベリアへの墓参・慰霊の旅を契機に描き始めたシベリア抑留の油彩や水彩などがあります。
四國五郎展では、これらの作品が展示されます。
会場:平和祈念展示資料館(総務省委託)
新宿住友ビル33階(東京都新宿区西新宿2-6-1。℡ 03-5323-8709)
都営大江戸線都庁前駅から徒歩3分、東京メトロ丸ノ内線西新宿駅から徒歩7分
JR線、小田急線、京王線の新宿駅西口から徒歩10分
日時:10月1日(火)~12月27日(金)。9:30~17:30 (入館は17:00まで)
休館日:毎週月曜日 (月曜日が祝日の場合は火曜日)
入館:無料
初出:「リベラル21」より許可を得て転載http://lib21.blog96.fc2.com/
「ちきゅう座」に掲載された記事を転載される場合は、「ちきゅう座」からの転載であること、および著者名を必ず明記して下さい。