東北フォーラムホームページNo.4 井上元東北大総長の研究不正疑惑の解消を要望する会 新着情報 No. 4
- 2019年 9月 21日
- スタディルーム
- 井上合金事件大村泉東北大学
新着情報 No.4 2019年9月20日
井上明久東北大学元総長を筆頭著者とし、1999年に日本金属学会欧文誌(以下、JIM誌)で公表された論文(以下、JIM99論文)に関する研究不正告発を否定した、東北大学の二つの文書(2011年1月26日付、及び2016年12月15日付文書)にコメントを付して公表します。
JIM誌編集委員会は、本年3月末に井上氏の3つの論文を撤回する声明を出しました。この3論文のうち上記JIM99論文は、日本金属学会が2000年度に論文賞(物性部門)を授与した論文でした。しかし2010年時点で既に、この論文には、1997年に公表された井上氏を筆頭著者とする論文(以下、JIM97論文)から、製作試料外観写真や複数箇所でのX線回折図形を無断流用しているという研究不正疑惑が浮上していました。
2013年には、JIM99論文でJIM97論文から無断流用されていた製作試料外観写真が、なんと1996年に公表された井上氏を筆頭著者とする論文(以下、JIM96論文)からの無断流用であるばかりか、JIM96年論文ではNd(ネオジム)基アモルファス合金と銘打たれた写真が、JIM97論文とJIM99論文ではZr(ジルコニウム)基アモルファス合金の製作試料外観写真として無断流用されていることも判明したのでした。
この二つの疑惑に関する告発に大学はどのように答えたのか。またそこにはどのような問題があるのか。この新着情報では、二つの疑惑に対する大学回答を、フォーラムのコメントを付して公表します。
なお、2011年1月26日付大学回答は、日野/大村/高橋/松井編著『東北大総長 おやめください 研究不正と大学の私物化』(社会評論社、2011年3月、199-205頁)で公開された回答の写しです。また2016年12月15日付大学回答はこの告発を行ったフォーラム関係者が受け取った原本の写しです。
両回答は以下をクリックすればダウンロード可能です。
2011年1月26日付東北大学回答は以下:
2016年12月15日付東北大学回答は以下:
初出:「東北フォーラムホームページNo.4 井上元東北大総長の研究不正疑惑の解消を要望する会」より許可を得て転載:https://sites.google.com/site/forumtohoku4th/
〈記事出典コード〉サイトちきゅう座http://www.chikyuza.net/
〔study1064:190921〕
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