脱原発をめざすのか、それとも原発再稼働なのか、その二者択一が問題なのではない。原発再稼働は時代錯誤もはなはだしい所業で、脱原発はもはや自明の理である。日本が今考え、めざすべきことは脱原発後の新しい国造りにどういうイメージ
本文を読むinukoroおやじの執筆一覧
袋小路を抜けられぬシリア情勢 -スンニー派対シーア派の対決が絡む-
著者: 伊藤力司昨年3月に端を発したシリアの反体制運動は、1年3カ月の抗争で1万人超といわれる犠牲者を出しながら、まだ決着が着きそうにない。シリアの多数派イスラム教スンニー派を主体とする反体制勢力は、スンニー派が多数派を占める周辺アラブ
本文を読む温故知新2
著者: 大野 和美温故知新が温故だけになってしまったなあ。戦争中の古い時期から話が出るのは、この時代の東京にいた子供は、米にはほとんど縁がなかったということを知ってもらいたかっただけ。つまりお米のありがたさを知らない。といっても、今の東京
本文を読む消費税増税に待ったあり(第1回)
著者: 醍醐聡野田首相はさる5月30日に行った小沢一郎氏との会談で、「少子高齢化の問題等にかんがみ、消費税の増税は待ったなしだと認識している。協力してもらいたい」と発言した。この記事はこうした野田発言に対する反証を意図して書きとめるも
本文を読む中国に急所を握られたアメリカ -書評 矢吹晋著『チャイメリカ―米中結託と日本の進路』(花伝社) -
著者: 半澤健市「チャイメリカChimerica」とは「チャイナ+アメリカ」のことである。 ふざけた印象を与える単語だ。しかし実態はふざけたものではない。それを明快に説くのが本書である。 《経済史家の著作に語源》 この言葉の初出は、経済
本文を読む悪いことがなければ、良いことは来ない─バイオリニスト黒沼ユリ子、32年のメキシコ音楽教室を語る
著者: 鈴木顕介メキシコを拠点に活動してきた世界的に知られるバイオリニスト黒沼ユリ子さんが、旭日小綬章受章で来日した機会に7日、日本記者クラブで「囲む会」が開かれた。 話の中心は、受章理由で挙げられた日本メキシコ文化音楽交流振興の舞
本文を読むシドニーで見たもの
著者: 宇波彰去る2012年5月中旬にオーストラリアを訪れた。私は2010年にもオーストラリア西海岸のパース、フリーマントルなどの都市に行ったのだが、今回は東海岸の諸都市を見てきた。オーストラリアは非常に大きな国であるから、東と西では
本文を読む活発化する国際協同組合年にちなむ活動 -協同組合陣営が多彩な計画-
著者: 岩垂 弘今年は、国連が定めた「国際協同組合年」(IYC)。各国政府と国民が協同組合の役割について認識を深め、その発展を促進しようという狙いから設定された国際年だが、それもほぼ半年が過ぎ、日本でもようやくこの国際年にちなんだ活動
本文を読むミュンヘン環境研究所から -広島,長崎,60年.狂気は決して終わらない-
著者: すみ子リヒトナー60 Jahre Hiroshima und Nagasaki: Der Wahnsinn nimmt kein Ende ソ-ス.http://umweltinstitut.org/radioaktivitat/ato
本文を読むドイツ・マックスプランクインスティチュート研究発表「原発大事故は10年ごとに起こる」
著者: グローガー理恵日本では橋下大阪市長が原発再稼動を容認とのニュースがありました。そして、JNNと毎日新聞が行った大阪府内の735人の有権者を対象にした電話調査によれば、49%が橋下市長の再稼動容認を支持する、18%が支持しないという結果
本文を読む中山元訳『資本論』を読む ―価値対象性(Wertgegenständlichkeit)とは如何なる事態か―
著者: 内田弘翻訳家・中山元による『資本論』第1部の前半の翻訳が2分冊で刊行された。 『資本論-経済学批判』第1巻(I・II)(日経BP社、2011年12月5日、2012年2月27日)がそれである(付記:最近、その第3分冊[Ⅲ]が
本文を読む国民を愚弄する談合と詭弁 ~消費税増税法案と原発再稼働をめぐって~
著者: 醍醐聡「解散を確約したら消費税増税法案に賛成する」!? 自民党はこういう物言いで民主党に「話し合い解散」なるものを迫ってきた。しかし、共同通信が5月26、27両日に実施した全国電話世論調査によると、消費税増税関連法案を今国会
本文を読む原爆と原発は人類の過ちである -全廃に向けて猶予は許されない!-
著者: 安原和雄「反原発」の運動や著作は最近増えてきた。このことは歓迎したいが、どこか物足りない印象も拭えない。なぜなのか。それは「原爆と原発」を一体として捉え、論じなければならないという視点が弱いからだろう。その点、最近の著作『原爆
本文を読む「安全」抜きで原発再稼働?「『それでも原発は危険だ』と言い続けること」(森瀧市郎)
著者: 加藤哲郎2012.6.1 政府は、どうやら関西電力大飯原発再稼働を強行する決意を固めたようです。先週、「全ての原発の終焉をめざして」の集会で、長く反原発運動を続けてこられた、たんぽぽ舎の皆さんや、経産省前で抗議のテント村を開き
本文を読む本間宗究「ちきゅうブッタ斬り」(23)
著者: 本間宗究天地のリズム 老子に「微明」という言葉があるが、このことは、「天地自然のリズム」を表しているとともに、「時代の流れ」や「文明の興亡」までにも応用ができるものと感じている。具体的には、「力ずくで縮めさせたいとするなら、
本文を読む「祖国から成る欧州」か「欧州合衆国」か -それとも「南北分裂」か-
著者: 伊藤力司1999年1月に欧州単一通貨ユーロが華々しくスタートしてから13年。ギリシャの債務問題から1年半くすぶり続けてきたユーロ危機は、5月6日の総選挙でギリシャ国民が「緊縮政策ノー」を突きつけたため、一挙に爆発した。この総選挙
本文を読む野坂昭如の「田植え」を読んで -農業を棄てた自分の「今」を想う-
著者: 安原和雄田植えの季節がめぐってきた。野坂昭如の田植え観、さらに農業・製造業論、反原発論はなかなかユニークである。日本は農業を軽視し、棄てたからこそ、製造業も衰退へ向かっているという主張には納得できる。 私自身、農家の生まれであり
本文を読む「独裁の貧困」から「貧困の独裁者」へ -「弱衰小国」へ転落する北朝鮮を行く-
著者: 森 善宣はじめに その昔、マルクス(Karl Marx)は「貧困の哲学」から「哲学の貧困」を書いて社会主義へ向かう階級闘争到来の夜明けを告げた。それは、資本主義社会の抱える問題がプルードン(Pierre J. Proudhon
本文を読む【再録】5月26日講演会「全ての原発の終焉をめざして」
著者: 社会運動史研究会・現代史研究会嬉しい予告。下記の更新でカザフスタンの反核運動の歌「ザマナイ (時代)」を紹介したら、その日本語版を歌っている歌手のTOMOKOさんから、26日明大での「全ての原発の終焉をめざして」集会で、「ザマナイ」をボランティアで歌
本文を読む進む本土の沖縄化 -沖縄の日本復帰とは何だったのか-
著者: 岩垂 弘今年は、沖縄が日本に復帰して40年。5月15日には、沖縄県宜野湾市で県と政府の共催で記念式典が行われた。それを伝えるテレビや新聞各紙の報道を見ていたら、私の胸の中に根源的な問いかけがわき上がってくるのを感じた。沖縄の日
本文を読む金融資本支配へのヨーロッパの反乱 ―仏大統領オランドの立候補演説に宿る「精神」―
著者: 半澤健市《我々は市場原理の眼鏡だけでみている》 ヨーロッパの財政危機が続いている。これを書いている時点(2012年5月16日)ではギリシャの新政権発足が失敗して6月に再び総選挙をやるという。昨日は就任直後のフランス大統領フランソ
本文を読む「抵抗の心ゆるめじ あやまてる核権力の ゆくてみつめて」(森瀧市郎)
著者: 加藤哲郎2012.5.15 「沖縄復帰40年」で、新聞やテレビの特集が組まれています。でも「サンフランシスコ講和独立60年」の方から見た方がわかりやすいのが、現在の日本。朝鮮戦争のさなか、「独立」の名で米軍直接占領下の沖縄・
本文を読む東電の社外取締役の兼任の撤回を~數土・NHK経営委員長に申し入れ~
著者: 醍醐聡先週末、政府はNHK経営委員会の委員長・數土文夫氏を東京電力の社外取締役に起用する方針を固めたというニュースが流れ、唖然とした。私も共同代表を務める「NHKを監視・激励する視聴者コミュニティ」の運営委員はすぐに、この件に
本文を読む原子力発電は仏道とあいいれない -「いのちの尊重」と「足るを知る」を-
著者: 安原和雄仏教者の集まりである全日本仏教会の「反原発」宣言文、「原子力発電によらない生き方を求めて」が話題を呼んでいる。そのキーワードは「いのちの尊重」と「足るを知る」である。悲惨な原発事故が「いのちの尊重」に反することは言うまで
本文を読む第94回講演会ドットコム主催読書会 吉田和明と読む『フォー・ビギナーズ・シリーズ32 吉本隆明』
著者: 講演会ドットコム第94回講演会ドットコム主催読書会 著者と読む読書会 吉田和明と読む『フォー・ビギナーズ・シリーズ32 吉本隆明』 テキスト:『フォー・ビギナーズ・シリーズ32 吉本隆明』吉田和明【著】/現代書館/1,260円(テキスト
本文を読む演劇は政治を変えられるか ―新国立劇場で『負傷者16人』を観る―
著者: 半澤健市《パレスチナの闘士とホロコーストのユダヤ人》 新国立劇場小劇場で2012年5月3日に『負傷者16人SIXTEEN WOUNDED』という芝居を観た。 舞台はオランダのアムステルダム。時代は「オスロ合意」前後の1990年
本文を読む加藤哲郎のネチズン・カレッジ(2012年5月7日)
著者: 加藤哲郎2012.5.7 ついに地震大国日本の50基の原発は、すべて停止しました。日本の原子力発電の黎明期から、実に42年ぶりのことです。政府と電力会社の「安全神話」「エネルギー神話」は信用を失い、広がる放射能汚染のもとでの脱
本文を読むミャンマー民主化に向かって苦渋の選択 -アウン・サン・スー・チー議員らが初登院-
著者: 伊藤力司ミャンマーの民主化運動のリーダーで、先の補欠選挙で下院議員に初当選したアウン・サン・スー・チー氏は5月2日、自らが率いる国民民主連盟(NLD)の当選者37人とともに下院に初登院、正式に議員に就任した。これより先4月23日
本文を読む戦後学生運動の“最後の輝き”か -50年代学生運動を回顧し検証する動き-
著者: 岩垂 弘1950年代は、学生運動が盛んな時期だった。占領軍(連合国軍総司令部=GHQ)による反共政策が強まったり、日本の独立をめぐって全面講和か単独講和かの論争が高まったり、米ソによる核軍拡競争が激化した時代であったから、これ
本文を読む今こそ「奴隷」に「さようなら」を -平和憲法施行から65周年を迎えて-
著者: 安原和雄2012年5月3日、あの敗戦後の廃墟と混乱の中で施行された現行平和憲法は65年の歳月を重ねた。大手紙の憲法観は乱れ、護憲派、改憲派に分かれている。しかし戦争放棄と共に人権尊重を掲げる優れた憲法理念は、あくまで守り、生かさ
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