正治安岡の執筆一覧

New!

貴重な戦後80年の継続である。けっして、再びの戦前としてはならない。

著者: 澤藤統一郎

(2025年8月15日) 戦後80年目の8月15日である。80年前の今日、無謀で無益な戦争がようやく終熄して旧天皇制国家が事実上崩壊した。そして、まったく新たな原理に基づく新生日本が誕生した。「戦前」が終わって「戦後」が

本文を読む
New!

『神近市子の猛進』を読む、神近は短歌も詠んでいた(2)神近市子、波乱の生涯

著者: 内野光子

   神近市子は、長崎県出身、父と兄を幼少時に亡くし、姉二人との母子家庭で貧しかったが、読書する文学少女で,活水女学校を経て、津田梅子の女子英学塾で学ぶ。在学中に『青鞜』に参加、1913年女子英学塾卒

本文を読む

『神近市子の猛進』を読んだ、神近は短歌も詠んでいた(1)神近市子の短歌

著者: 内野光子

・ひとり居て思うことあり 嬉しきは孤独に生きる力もつこと   神近市子が、このような短歌を詠んでいることを、石田あゆう『神近市子の猛進 婦人運動家の隘路』(創元社 2025年3月)で知った。なるほど、神近らしい

本文を読む

「ボスニアの不安定化と欧州」によせて—―『朝日新聞』紹介記事への疑問 (その二)—―

著者: 岩田昌征

  『朝日新聞』(2025年・令和7年7月18日・金、第24面)、ボスニアのボシニャク人(ボスニア・ムスリム人)政治学者論文「ボスニアの不安定化と欧州」の田島知樹氏要約紹介記事より前回拙論引用と重なる個所を再引用する。「

本文を読む

「ボスニアの不安定化と欧州」によせて—―『朝日新聞』紹介記事への疑問 (その一)—―

著者: 岩田昌征

 『朝日新聞』(2025年・令和7年7月18日・金、第24面)にイスメット・ファティフ・チャンチャール氏の論文「ボスニアの不安定化と欧州」が紹介されていた。推薦した論壇委員は庄司香学習院大学教授である。要約紹介者は、田島

本文を読む

「コメ クエ コメ クエ」の稲文字を偲ぶ~減反政策に一貫して反対し続けた人

著者: 内野光子

   私たち家族が千葉県佐倉市のニュータウンの一角に転居してきたのは、1988年秋であった。家が建つまで、田んぼをまたぐ橋の上から見えた稲文字「コメ クエ コメ クエ」がめずらしく、見おろしながら渡っ

本文を読む

8月2日、「こうの史代展」オープン、行ってきました。

著者: 内野光子

会場近くのロビーでの公刊された作品集展示。  佐倉市立美術館で今日オープンした「こうの史代展」に出かけた。こうの作品は、「この世界の片隅に」の映画(2016年)を、しかもテレビ見たくらいで決して読者とは言えない。この展示

本文を読む

【10月4日(土) ー12月14日(日)】高山夏希個展 「まだかたちのない景相体」

著者: 大井 有

東京アート・ミュージアムは、高山夏希による個展「まだかたちのない景相体」を開催いたします。高山は、これまで、アクリル 絵具を流れる粒子のように物質的な状態として扱い、積層して彫刻刀やカッターの刃などを用いて削り出すなど、

本文を読む

【8月30日(土)】第29回 ヘーゲル研究会のお知らせ

著者: 野上俊明

 ヘーゲル国家論の中枢をなす立憲君主制という概念。ヘーゲルは、若き日の「ドイツ憲法論」において立憲君主制をもって市民社会成熟の頂点に立つものとしたが、この立場は終生変わっていないのではなかろうか。のちのマルクス的見地――

本文を読む

Global Headlines:世界政治の危機、地球環境の危機

著者: 野上俊明

<はじめに>  ウクライナ戦争やガザ紛争、トランプの第二期目政治などのもたらす負の影響は、直接的破壊はもとより、人道的危機および環境危機をもとめどなく深刻化させている。かつてであれば、曲がりなりにも国連や大国が介入したり

本文を読む

政治家への道~女性アナウンサー、タレント、元アスリートたち

著者: 内野光子

 今回の参院選でも、アナウンサー、タレント、アスリート、テレビコメンテイターたちの立候補が目立った。そして、多くの人たちが当選した。とくに、「女子アナ」と呼ばれる人たちが多かった。 見落としがあるかもしれないが

本文を読む

民主主義が正常に機能するための条件整備が必要なのだ。いかに迂遠であろうとも。

著者: 澤藤統一郎

(2025年7月21日) 惨憺たる参院選の開票結果である。なんとも虚しい限りの民主主義。社会が壊れかけている感がある。この世の行く末を案じざるを得ない。  参院は、良識の府ではなかったか。選挙は、その良識を具現する手続で

本文を読む

参政党・神谷宗幣の演説に見える《歴史修正主義・反共主義・國體擁護、陰謀論、そして教育への介入願望》

著者: 澤藤統一郎

(2025年7月19日) 第27回参院選投票日を明日に控えた本日、毎日新聞夕刊社会面トップの下記の見出しが目に飛び込む。 《史実無視「陰謀論」の典型》《参政党の歴史認識 演説を識者と検証》《「被害者意識」膨らませる手法》

本文を読む

黙っていてはいけない。声をあげよう、後悔しないように。排外主義は、あらゆる差別の引き金になる。そして、平和と国際協調を危うくする。

著者: 澤藤統一郎

(2025年7月17日) 最近、マルティン・ニーメラーの警句の引用が、あちこちに目につく。不気味なことだが、そういう時代の空気なのだ。 「ナチスが最初共産主義者を攻撃したとき、私は声をあげなかった。私は共産主義者ではなか

本文を読む

「自党ファースト」の参政党が、TBS『報道特集』に偏向報道攻撃。これは、排外主義批判報道の萎縮を狙った不当な選挙戦術ではないか。

著者: 澤藤統一郎

(2025年7月16日) 参院選の投票日が間近である。選挙情勢の分析やら予測やらの報道がしきりである。前回参院選は2022年7月10日だったが、当時とはまったく様変わりの選挙情勢だという。 3年前の選挙直前の7月8日、安

本文を読む

Global Headlines:アジアにおけるトランプ政権の貿易戦争

著者: 野上俊明

<はじめに>  トランプ米大統領は7月9日、貿易相手国に新たな課税措置を通知する書簡を送付した。アセアン地域と日韓の新たな関税率は以下のとおり(かっこ内は4/2発表された関税率)。 ――タイ 36%(36%)、ベトナム

本文を読む

ミャンマー、著名な活動家が警鐘 NUG(国民統一政府)には人民革命を勝利に導くために必要な指導力が欠けている、手遅れになる前に行動を!

著者: 野上俊明

<はじめに>  2021年2月1日のクーデタの直後、ミャンマー全土は凍り付いたように沈黙が支配した。民主的な政治指導者の多くが囚われ、町々にはためらいが支配していた。しかし恐怖に金縛りになっていたのではない、誰かが鬨(と

本文を読む

Global Headlines:狂気の世界に対抗する新しいカリスマ登場?

著者: 野上俊明

11月のニューヨーク市長選に向けた民主党の予備選で、ゾーラン・マムダニ州下院議員が、番狂わせで本命と見られていたクオモ前州知事を抑えて勝利した。民主社会主義者を自称するマムダニ氏は、ウガンダ生まれのインド系移民でイスラム

本文を読む