正治安岡の執筆一覧

“若い人”の歌集から~戸惑いながら刺激を受ける

著者: 内野光子

 私のような高齢者に、ときどき、若い人の歌集が舞い込んだりする。「若い」といっても歌集をお送りくださる方たちの大方は私より若いわけなのだが、子ども世代、孫世代にもあたる人たちの歌集には、戸惑うことも多いが、刺激を受けるこ

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Global Headlines:ドイツ、戦争準備へ大いなる転換? 

著者: 野上俊明

<はじめに> いま、ドイツが激しく揺れている。ウクライナ戦争とトランプ政権の登場が、戦後の西欧の安全保障体制の根幹を揺るがしているからだ。つまり、プーチン・ロシアによるウクライナへの侵略戦争のただなか、国内の極右政党Af

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「マルクスの五感論、・・・そして邦楽の運命」補足――コロンビア商人と「吉原雀」――

著者: 岩田昌征

 ニコラス・タンコ・アルメロなるコロンビア商人が1871年12月24日(明治4年陰暦11月13日)に横浜上陸、一ヶ月間滞在。後に『コロンビア商人がみた維新後の日本』(寺澤辰麿訳、中央公論新社、2019年)をスペイン語で出

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宮城晴美さん講演を聴いた~沖縄における門中制度の遺制

著者: 内野光子

沖縄における「集団自決」についての記事を書くにあたって、以下のような「沖縄タイムス」の記事を知った。 「男性だけの家族で『集団自決』は起きていない」 沖縄女性史家・宮城晴美さん調査 犠牲者の8割超…(『沖縄タ

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震災後のミャンマー、拡大する中国、ロシアの影――アジア外交戦略不在の日本政府

著者: 野上俊明

 中国の「裏庭」化しつつある東南アジアにあって多くの人々は、ウクライナ戦争においてロシアが勝利することの危険性をひしひしと感じている。特に内戦のさなかにあり、中国とロシアに支えられているミャンマー軍事政権と戦う抵抗勢力に

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4月29日は祝日だった~「昭和の日」はどのようにして決まったのか。

著者: 内野光子

   連休も後半に入るが、この頃、休日や曜日の感覚がわからなくことがあって、これでは認知症の検査もおぼつかないかもしれない。4月29日などは、忘れて郵便局に出かけたりして、あとから「天皇誕生日」だった

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貿易赤字の解消は、トランプ自身と仲間への大打撃に――帝国循環の崩壊へ

著者: 柏木 勉

赤字だから悪い? 貿易赤字・経常赤字なくして基軸通貨ドルはない トランプは米国の貿易赤字削減・解消をめざして関税引き上げを乱発し、各国との「ディール」にのりだした。だが、ここで述べたいのはトランプ関税をめぐる目先の動きに

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Global Headlines :トランピズム、世界の分断/ファシズム/戦争

著者: 野上俊明

<はじめに> トランピズムとは、一部で譲歩しつつも世界の覇権的支配は維持し、かつ傘下にある諸国の安全保障のコストと責任は基本的に負わないという身勝手極まりないものである。このような極端な自己中心主義では、西側同盟国を束ね

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反トランプ関税――自由貿易の推進? 貿易の不利益はどうする?

著者: 柏木 勉

 トランプ関税に対しては「自由貿易の擁護、自由貿易体制の堅持」が掲げられ、反トランプ側のスローガンになっている。このスローガンは大統領選の勝利のあと、大合唱となって洪水のごとくあらゆるメディアで流されてきた。まるで自明の

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Global Headlines:トランプは世界を道連れにどこへゆく

著者: 野上俊明

<はじめに>  第二期目のトランプを見てなによりも驚かされたのは、アメリカ大統領の権限の大きさである。世界の多くの人々が、民主主義の手本としてきた三権分立によるチェック・アンド・バランス。ところが、次々と思うがままに大統

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女性天皇・女系天皇に期待する人たちへ、その先を考えてみたい。

著者: 内野光子

  4月11日の『東京新聞』の社説の一つが「皇位継承を巡る議論 安定的な継承のために」と言うものだった。国会での議論がなかなか決着を見ない中、社説は、「世論調査では女性天皇を容認する人は約9割、女系天皇は約8割に上る」と

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Global Headlines:1968年5月の英雄「赤毛のダニー」、生涯を語る

著者: 野上俊明

<はじめに>  いまさら私ごときが総括的な言明することに意味があるのかという気もするが、過去への責任という意味で、日本型「新左翼」運動について若干回顧してみたいと思います。具体的な運動論戦術論というより、主に社会学的哲学

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マルクスの五感論、軍楽隊・軍歌、そして邦楽の運命――マルクス哲学者田上孝一と音楽史家千葉優子――

著者: 岩田昌征

 田上孝一氏は、自著『これからの社会主義入門 環境の世紀における批判的マルクス主義』(あけび書房、2023年)において、若きマルクスの定言「五感の形成はこれまでの全世界史の一つの事業である。」(『経済学・哲学草稿』)を完

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ミャンマー、余りに情けない日本政府の対応

著者: 野上俊明

 3月28日、内戦による殺戮と破壊で人道的危機状態にあったミャンマーを、未曽有の大災害が追い打ちをかけた。詳しい論評は後日を期したいが、ここでは一点、日本政府の対応に警鐘を鳴らしたい。 大地震後、中国とシンガポール、ロシ

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4月7日、天皇が硫黄島訪問~石破総理は明日29日、日米合同慰霊祭に参列~

著者: 内野光子

  トランプと石破について、もはや語るのも忌々しいし、斉藤某知事の無表情な往生際の悪い顔は見たくもない。一方で、マス・メディアやネット上では、皇室ネタというか若い皇族ネタがあふれ、笑顔が振りまかれている。 &n

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風の会・会報「鳴り砂」2025年3月号が発行されました&3.23集会・デモ報告の紹介

著者: 舘脇章宏

会報「鳴り砂」2025年3月号が発行されたので、ご紹介します (目次はこのページの最後) また、3月23日には「女川を核のゴミ捨て場にするな! 女川原発を廃炉に!さようなら原発宮城県民集会」が開催されました 400人以上

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“安定的な”皇位継承というけれど・・・会議はどうなる?

著者: 内野光子

 秋篠宮家の長男は  3月3日、昨年の12月11日に筑波大学への進学も確定し、高校生活も終わろうとしたタイミングなのか、秋篠宮家の長男が成人になったとして、初めての会見がおこなわれた。肉声が公けになるのは初めて

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Global Headlines:ウクライナの危機、国際社会の危機

著者: 野上俊明

<はじめに> 第二次世界大戦後の国際秩序についての構想は、ルーズベルトとチャーチルとの巨頭会談で合意された「大西洋憲章」(1941年8月)が最初であった。続いて、カイロ会談、テヘラン会談、ヤルタ会談、ポツダム会談を経てよ

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久しぶりに、地元の9条の会に参加しました~登戸研究所見学を思い起こす

著者: 内野光子

 引っ越しの前後、数か月休んでいましたので、世話人の方たちとは久しぶりでした。会報の編集中で、2月にでかけた明治大学生田キャンパスにある登戸研究所資料館見学の感想集です。私は参加できませんでしたが、皆さんの関心の向けどこ

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