正治安岡の執筆一覧

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Global Headlines:ドイツ市民社会における陣取り合戦

著者: 野上俊明

<はじめに> ドイツの極右勢力は、この二十年間ほどで街頭行動やテロを主とする行動的な過激派から、市民社会でヘゲモニーを構築する組織政党へと進化し姿を変えてきた。そのことは特に近年伸長著しいAfD(ドイツのための選択肢)に

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ハロッド中立型技術進歩――マクロ経済学からマルクス経済学への贈り物――

著者: 岩田昌征

 丸山徹慶応大学名誉教授の教科書『新講経済原論』(岩波書店、1997年、2006年)は、「初学の読者を主たる対象とする書物」(初版への序)である。その初版の第15章と第二版の第16章は「経済成長」である。 著者は、国民所

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Global Headlines:AfDのファッショ的攻勢、大学を標的に

著者: 野上俊明

<はじめに> 米トランプ政権が先導するフェイク・ファシズム攻勢は、反知性、反科学、排外主義のイデオロギー的本性をむき出しに、リベラルの本拠地たるハーバード大学やコロンビア大学など有名大学に向かっている。その有様は、195

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拝啓 高市早苗様。日本の鹿にだけでなく、マルタの猫にもご配慮を。

著者: 澤藤統一郎

(2025年10月16日) 私はマルタの一市民です。かつてはマルタ騎士修道会で名を馳せた地中海の島国は、今、猫の島として知られ、島内には人口40万の倍の数の猫がのびのびと暮らしています。この島では、人と共生しているたくさ

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アウンサンスーチーを救出せよ!――次男キム・アリス氏、世界世論に訴える

著者: 野上俊明

アリス氏 DVB(ビルマ・民主の声)  国際通信社ロイターはじめ多くの内外の新聞社が、9月初めにアウンサンスーチー氏にかかわるトピックを久しぶりに報道した。それによれば、2021年2月のクーデタ以来拘束が続いているミャン

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雑誌の廃刊が続く中で(2)『朝日ジャーナル』・『週刊朝日』の廃刊

著者: 内野光子

 『朝日ジャーナル』の創刊は、調べてみると、1959年3月とある。そうだったんだ、とあらためて思い起す。私の学生生活のスタートと重なる。 時を同じくして『少年マガジン』も創刊されている。  59年3月28日には「安保改定

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イスラエルを解体せよ!――「ユダヤ人問題」が生み出した鬼っ子、 ヨーロッパ、米国、ロシアが責任をとれ

著者: 柏木 勉

イスラエル問題をめぐっては諸々の論点がある。だがここではそれらには触れず、問題の根本だけ述べる。諸々の論点をめぐるレトリックではなく、ごくごく単純なことである。 直近の情勢は、実に悲惨きわまりなくはらだたしい。戦争犯罪人

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反動と専制の枢軸同盟に活路を見出すミャンマー軍事政権

著者: 野上俊明

 12月8日にミャンマー軍事政権が強行しようとしている総選挙を前に、中国は「春の革命」――2021年2月のクーデタに対する抵抗運動――を挫折させるべく、政権へのテコ入れを本格化させている。第一に、アセアンからも締め出され

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『比翼の象徴』(井上亮)を手掛かりに<平成流>を考えてみた。

著者: 内野光子

 知人に勧められ、雑誌『反天皇制市民1700』に『比翼の象徴』を手掛かりに、明仁・美智子夫妻による<平成流>の30年余についての拙稿をまとめてみたのが、以下である。この雑誌の由来は、表紙裏の「反天皇制市民1700ネットワ

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【10月25日(土)】第31回 ヘーゲル研究会のお知らせ

著者: 野上俊明

 ヘーゲルは、近代国家を<国家・市民社会>の二重構造よりなるものとして捉えた。同じような見方をアダム・スミスやK・マルクスもしていたといえるが、ただし後者の場合、市民社会は経済社会(経済的土台)とほぼ同一視されていたであ

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Global Headlines:世界同時的ファッショ攻勢に抗して

著者: 野上俊明

<はじめに> ナチズムの運動にヒトラーやゲッペルスという稀代の「雄弁家」、アジテーターが不可欠であったように、今日の世界でも極右運動にはアジテーターは欠かせない。日本でも、かつて石原慎太郎は橋下徹の雄弁さをヒトラー並みと

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映画「国宝」を観る――西暦と元号、在日出身日本国首相誕生の可能性—―

著者: 岩田昌征

 映画「国宝」を観た。今年6月の公開上映以来今日までに観客数は一千万人を超え、興行収入額は百五十億円に達したと言う。 内容は、任侠—―これは美称であり、通称はやくざか博打ち、現代日本市民社会の思い上がった新造差別語では反

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『二十四の瞳』を見た~何年前のことだったか。

著者: 内野光子

 映画サークルの上映会、今月は『二十四の瞳』(木下恵介監督 1954年)だった。たしかに一度はすでに見ている70年以上前の作品だ。私が覚えているシーンといえば、しばらく学校を休んでいた高峰秀子の大石先生を家まで訪ねること

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初めて「敬老の日」らしい?一日でした。

著者: 内野光子

 これまで、「敬老の日」などあまり意識することなく過ごしてきたが、ここ施設ではさすがに、そんなわけにはいかなかった。といっても、とくに誰かがうやまってくれたわけではない。  午後からは、ホールで、ジャスコンサートが開催さ

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