正治安岡の執筆一覧

初めて「敬老の日」らしい?一日でした。

著者: 内野光子

 これまで、「敬老の日」などあまり意識することなく過ごしてきたが、ここ施設ではさすがに、そんなわけにはいかなかった。といっても、とくに誰かがうやまってくれたわけではない。  午後からは、ホールで、ジャスコンサートが開催さ

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9月6日、皇族の成年式、めでたいのはだれ?!皇室報道はこれでよいのか

著者: 内野光子

 「十日の菊」と言われるかもしれないが、秋篠宮家長男の成年式についての感想である。  9月6日、秋篠宮家長男の成年式というのが、おこなわれた。18歳のときは、受験期と重なったので一年後の誕生日に執り行われたという。よそ様

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今どきの中学生が出会う短歌~国語教科書に登場の歌人たち、その作品は(3)

著者: 内野光子

 各社の中学校国語の二年生の教科書を中心に調査した結果であり、わかる範囲で、一年・二年生教科書にも触れている。二年生教科書の短歌の収録状況は以下の手順で示している。短歌作品の作者は、作品に続いて(  )で示し、さらに、前

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「ボスニアの不安定化と欧州」によせて—―『朝日新聞』紹介記事への疑問 (その三)—―

著者: 岩田昌征

  『朝日新聞』(2025年・令和7年7月18日・金、第24面)の記事——「火薬庫」爆発前に「西側」は行動を――に「ドディックがボスニア中央政府の司法や警察の管轄をそごうとするなか、ボスニアの裁判所は今年、禁固刑と公職追

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【9月27日(土)】第30回 ヘーゲル研究会のお知らせ

著者: 野上俊明

ヘーゲル「法・権利哲学(要綱)」中の立憲君主論は、おそらく評価が幾重にも分かれるであろうことは、門外漢の私にも想像しうる。詳細は他日を期したいが、同一著書においても立憲君主制の意義や役割についての叙述に、アクセントやニュ

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今どきの中学生が出会う短歌~国語教科書に登場の歌人たち、その作品は(2)

著者: 内野光子

光村図書出版『国語2』  この教科書は、中学3年間で、古典の和歌、近・現代短歌への格別の配慮がみられる。詩については1年生で、短歌については2年生で、俳句と古典和歌について3年生でという学習指導要領に従い、基本的には各社

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今どきの中学生が出会う短歌~国語教科書に登場する歌人たち、その作品は(1) 

著者: 内野光子

   2025年4月から中学校の教科書が新しくなった。2016年から採用の中学校の国語教科書、2年生で扱われる「近・現代の短歌」について調べたことがある。この10年間にもう一回の検定を挟むが、今回の検

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Global Headlines:忘却にあらがう記憶の文化

著者: 野上俊明

<はじめに>  旧西ドイツは、戦後ナチの蛮行の記憶を風化させないために、自覚的に「記憶の文化」を構築し、有形無形のモニュメントを造り上げてきた。日本の8月に限っての年中行事とちがって、ドイツのメディアは、たえずナチ的過去

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8月15日、天皇と首相の「言葉」の過大評価を考える

著者: 内野光子

天皇の「語り継ぐ」とは  8月15日、「全国戦没者追悼式」に臨んだ天皇の「おことば」の「戦中・戦後の苦難を今後とも語り継ぎ、私たち皆で心を合わせ、将来にわたって平和と人々の幸せを希求し続けていくことを心から願います。」の

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貴重な戦後80年の継続である。けっして、再びの戦前としてはならない。

著者: 澤藤統一郎

(2025年8月15日) 戦後80年目の8月15日である。80年前の今日、無謀で無益な戦争がようやく終熄して旧天皇制国家が事実上崩壊した。そして、まったく新たな原理に基づく新生日本が誕生した。「戦前」が終わって「戦後」が

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『神近市子の猛進』を読む、神近は短歌も詠んでいた(2)神近市子、波乱の生涯

著者: 内野光子

   神近市子は、長崎県出身、父と兄を幼少時に亡くし、姉二人との母子家庭で貧しかったが、読書する文学少女で,活水女学校を経て、津田梅子の女子英学塾で学ぶ。在学中に『青鞜』に参加、1913年女子英学塾卒

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『神近市子の猛進』を読んだ、神近は短歌も詠んでいた(1)神近市子の短歌

著者: 内野光子

・ひとり居て思うことあり 嬉しきは孤独に生きる力もつこと   神近市子が、このような短歌を詠んでいることを、石田あゆう『神近市子の猛進 婦人運動家の隘路』(創元社 2025年3月)で知った。なるほど、神近らしい

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「ボスニアの不安定化と欧州」によせて—―『朝日新聞』紹介記事への疑問 (その二)—―

著者: 岩田昌征

  『朝日新聞』(2025年・令和7年7月18日・金、第24面)、ボスニアのボシニャク人(ボスニア・ムスリム人)政治学者論文「ボスニアの不安定化と欧州」の田島知樹氏要約紹介記事より前回拙論引用と重なる個所を再引用する。「

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「ボスニアの不安定化と欧州」によせて—―『朝日新聞』紹介記事への疑問 (その一)—―

著者: 岩田昌征

 『朝日新聞』(2025年・令和7年7月18日・金、第24面)にイスメット・ファティフ・チャンチャール氏の論文「ボスニアの不安定化と欧州」が紹介されていた。推薦した論壇委員は庄司香学習院大学教授である。要約紹介者は、田島

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「コメ クエ コメ クエ」の稲文字を偲ぶ~減反政策に一貫して反対し続けた人

著者: 内野光子

   私たち家族が千葉県佐倉市のニュータウンの一角に転居してきたのは、1988年秋であった。家が建つまで、田んぼをまたぐ橋の上から見えた稲文字「コメ クエ コメ クエ」がめずらしく、見おろしながら渡っ

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8月2日、「こうの史代展」オープン、行ってきました。

著者: 内野光子

会場近くのロビーでの公刊された作品集展示。  佐倉市立美術館で今日オープンした「こうの史代展」に出かけた。こうの作品は、「この世界の片隅に」の映画(2016年)を、しかもテレビ見たくらいで決して読者とは言えない。この展示

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【10月4日(土) ー12月14日(日)】高山夏希個展 「まだかたちのない景相体」

著者: 大井 有

東京アート・ミュージアムは、高山夏希による個展「まだかたちのない景相体」を開催いたします。高山は、これまで、アクリル 絵具を流れる粒子のように物質的な状態として扱い、積層して彫刻刀やカッターの刃などを用いて削り出すなど、

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【8月30日(土)】第29回 ヘーゲル研究会のお知らせ

著者: 野上俊明

 ヘーゲル国家論の中枢をなす立憲君主制という概念。ヘーゲルは、若き日の「ドイツ憲法論」において立憲君主制をもって市民社会成熟の頂点に立つものとしたが、この立場は終生変わっていないのではなかろうか。のちのマルクス的見地――

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