正治安岡の執筆一覧

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政治家の言葉(2)~「戦略」と「見直し」の虚実

著者: 内野光子

 高市首相の「台湾有事」発言が中国を刺激してしまったのだ。少なくとも歴代内閣が抑制していた部分の一線を超えたのが高市発言だった。さまざまな政策で内実の伴わない「力強さ」だけを強調した一面が露呈したのだ。中国の大阪の総領事

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ソロー残差、全要素生産性、ハロッド中立型技術進歩の三位一体

著者: 岩田昌征

 京都の同志社大学で11月8日(土)と9日(日)に開催されたロシア・東欧学会大会で「ウクライナ侵攻後にロシアから移動したタタール人は何をもたらしたか―アルマトゥのタタール人社会に見る危機、移動、記憶」研究等々の生々しい現

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【12月5日(金)】令和7年度 武蔵野母の会 ドキュメンタリー映画 上映会トーク

著者: 大井 有

日 時 :令和7年12月5日(金) 午後1時30分~午後3時30分(開場1時)  場 所 :武蔵野芸能劇場 2階 小ホール(三鷹駅北口 徒歩1分)  テーマ   : 『隣(とな)る人の贈り物 ~ 共に寄り添う』  定 員

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反体制派の百科全書たる役割:白川真澄「脱成長のポスト資本主義」(社会評論社2023年)読書のお薦め

著者: 野上俊明

 ちきゅう座の何かの記事で、白川真澄という名前をみたとき、50数年前の記憶が少し心の痛みをともなって甦ってきた。70年安保を少し過ぎた頃だったか、旧構造改革派で、学園紛争中に過激派路線に転向した――当時「一周遅れのトップ

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【11月29日(土)】第32回 ヘーゲル研究会のお知らせ

著者: 野上俊明

 現代の強い課題意識をもって、ヘーゲルの「法権利の哲学」を読み込んだ秀作といえる福吉勝男「現代の公共哲学とヘーゲル」(未来社 2010年)。氏はヘーゲルの「法権利の哲学」のテーマを、達意の一文で次のようにまとめている。「

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Global Headlines:ドイツ市民社会における陣取り合戦

著者: 野上俊明

<はじめに> ドイツの極右勢力は、この二十年間ほどで街頭行動やテロを主とする行動的な過激派から、市民社会でヘゲモニーを構築する組織政党へと進化し姿を変えてきた。そのことは特に近年伸長著しいAfD(ドイツのための選択肢)に

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ハロッド中立型技術進歩――マクロ経済学からマルクス経済学への贈り物――

著者: 岩田昌征

 丸山徹慶応大学名誉教授の教科書『新講経済原論』(岩波書店、1997年、2006年)は、「初学の読者を主たる対象とする書物」(初版への序)である。その初版の第15章と第二版の第16章は「経済成長」である。 著者は、国民所

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Global Headlines:AfDのファッショ的攻勢、大学を標的に

著者: 野上俊明

<はじめに> 米トランプ政権が先導するフェイク・ファシズム攻勢は、反知性、反科学、排外主義のイデオロギー的本性をむき出しに、リベラルの本拠地たるハーバード大学やコロンビア大学など有名大学に向かっている。その有様は、195

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拝啓 高市早苗様。日本の鹿にだけでなく、マルタの猫にもご配慮を。

著者: 澤藤統一郎

(2025年10月16日) 私はマルタの一市民です。かつてはマルタ騎士修道会で名を馳せた地中海の島国は、今、猫の島として知られ、島内には人口40万の倍の数の猫がのびのびと暮らしています。この島では、人と共生しているたくさ

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アウンサンスーチーを救出せよ!――次男キム・アリス氏、世界世論に訴える

著者: 野上俊明

アリス氏 DVB(ビルマ・民主の声)  国際通信社ロイターはじめ多くの内外の新聞社が、9月初めにアウンサンスーチー氏にかかわるトピックを久しぶりに報道した。それによれば、2021年2月のクーデタ以来拘束が続いているミャン

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雑誌の廃刊が続く中で(2)『朝日ジャーナル』・『週刊朝日』の廃刊

著者: 内野光子

 『朝日ジャーナル』の創刊は、調べてみると、1959年3月とある。そうだったんだ、とあらためて思い起す。私の学生生活のスタートと重なる。 時を同じくして『少年マガジン』も創刊されている。  59年3月28日には「安保改定

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