正治安岡の執筆一覧

Global Headlines:ウクライナの危機、国際社会の危機

著者: 野上俊明

<はじめに> 第二次世界大戦後の国際秩序についての構想は、ルーズベルトとチャーチルとの巨頭会談で合意された「大西洋憲章」(1941年8月)が最初であった。続いて、カイロ会談、テヘラン会談、ヤルタ会談、ポツダム会談を経てよ

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久しぶりに、地元の9条の会に参加しました~登戸研究所見学を思い起こす

著者: 内野光子

 引っ越しの前後、数か月休んでいましたので、世話人の方たちとは久しぶりでした。会報の編集中で、2月にでかけた明治大学生田キャンパスにある登戸研究所資料館見学の感想集です。私は参加できませんでしたが、皆さんの関心の向けどこ

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ヘーゲル「法(権利)の哲学」研究会から(1)

著者: 野上俊明

 今月で24回目を迎える「ヘーゲル研究会」は、毎月一回、月の最終土曜日の午後行われてきた。「法(権利)の哲学」研究の泰斗である滝口清栄先生にチューターをお願いして、輪読会形式で行なわれている。ドイツ古典哲学のなかでも難解

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中国・アセアンの恥部、広がる魔界のネットワーク

著者: 野上俊明

 タイと国境を接するミャンマー側のミャワディ近郊のシュエコッコという急造都市が、この2月以降国際ニュースの見出しを飾るようになった。話の発端は、中国の映画俳優王星氏が犯罪組織によってタイからシュエコッコ―にある犯罪拠点に

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「新聞歌壇」の選者ということ~馬場あき子の退任をめぐって

著者: 内野光子

  2月25日の朝日新聞は、馬場あき子が47年間務めた「朝日歌壇」の選者を退任すると報じた。半世紀近くも選者であったことに改めて驚いた。97歳、「元気なうちに幕を」と3月をもって引退を決めたとも記事にはあった。そして後任

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第80回 憲法を考える映画の会『ガザからの報告』(2025年3月20日)のご案内 

著者: 憲法を考える映画の会

みなさま お世話になっております。 第80回目になる「憲法を考える映画の会」のご案内をお送りします。 今回は、映画『ガザからの報告』を見て、パレスチナを考え、 さらに、憲法のめざしているものについて考えます。 監督の土井

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【3月29日(土)】第24回「ヘーゲル研究会」のお知らせ

著者: 野上俊明

 近代の市民社会国家の見取り図を描いたヘーゲルの「法(権利)の哲学」において、最も重要な概念は何かというと、それは「自由」であることには何人も異論はないでしょう。たしかに自由という概念の用例は、全編に満ち満ちています。と

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【4月12日(土)】《子安思想史講座の再開のお知らせ》

著者: 子安宣邦

昨年9月に閉じました昭和思想史研究会の市民講座を再開いたします。転居を含む一身上の事情に落着をえたことで一度閉じた講座の再開を思い立つにいたりました。それとわれわれの「霊魂と祖霊」をめぐる問題(儒家的伝統では「鬼神論」と

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【4月5日(土) ー6月29日(日)】東京アートミュージアムより展覧会のご案内です。

著者: 東京アートミュージアム

弊館では「絵画のなかにいる天使をさがしながら」を開催いたします。つきましてはご紹介くださいますようよろしくお願いいたします。 ____________________________________   絵画のなかにいる

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天皇制とは、この世に必要な存在ではない。いや、国民の主権者意識涵養には、まことに有害な存在である。にもかかわらず、この社会の隅々になんと蔓延ってしまった恐るべき存在なのだろう。

著者: 澤藤統一郎

(2025年2月23日) 2月23日、天皇(徳仁)の誕生日。もちろん、とりたてて目出度い日ではない。思惑ある人だけが大袈裟に空虚な祝辞を述べ合う日なのだが、その空虚さにシラける日。そして、国民一人ひとりの主権者意識や、人

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Global Headlines:ミャンマー、学生師団の指導者が決意と展望を語る

著者: 野上俊明

<はじめに> トランプの再登場が引き起こす激震は、大西洋を越えてヨーロッパを直撃し、かつユーラシア大陸を縦断してアジア地域にも及びつつある。就任早々、大統領はアメリカ国内の社会政策関連だけではなく、海外援助に関わる様々な

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ミャンマー、イラワジ・デルタで奮闘する日本人の女医さん

著者: 野上俊明

 内戦が拡大し、いままで平穏だったイラワジ・デルタ地帯にも戦火が及び始めています。4年前から始まった内戦は、抵抗勢力がますます支配地域を拡大し、軍事政権を追い詰めています。なるほど抵抗勢力の前進は歓迎すべきことではありま

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「岩波の本は、返品できないんですよ、いいですね」~歌集『ゆふすげ』をめぐって

著者: 内野光子

 転居先に出入りの本屋さんからの確認の電話だった。やはり、読んでおかねばと、注文した『ゆふすげ』(美智子著 岩波書店 2025年1月)の件である。著者「美智子」は、平成期の美智子皇后、美智子前皇后のこと。苗字のない著者と

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皇室は皇室はもはや「無法地帯」?~皇室における女性の基本的人権は

著者: 内野光子

「皇族は男女平等番外地」(東京都 長谷川節)(朝日川柳 2025年1月31日)  天皇制が憲法の「番外地」というならば、皇族の人権も「番外地」ということになるのだろうか。皇室はもはや「無法地帯」と言っていいかもしれない。

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2.6オンライン被ばく学習会 津田敏秀さん連続講座 その2 100mSv「しきい値の創造」

著者: 温品惇一

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ オンライン被ばく学習会 津田敏秀さん連続講座 その2 100mSv「しきい値」の創造 2月6日(木) 午後7時~10時 講演:津田敏秀さん(岡山大学名誉教授)

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【2月22日(土)】第23回 ヘーゲル研究会のお知らせ

著者: 野上俊明

 前回学んだ、国家と宗教の関係を論じている§270には、次のような文章がありました。「真なるものとは、・・・内なるものが外なるものへ、理性の構想が実在性へと踏み越えてゆく巨大な歩みである。そこにおいて全世界史は孜々として

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Global Headlines:ミャンマー内戦の現状―影の政府の課題はなにか

著者: 野上俊明

<はじめに> 昨年末までに反政府抵抗勢力は、国土の半分以上を制圧した。シャン州の北東部においては、タアン民族解放軍(TNLA)とミャンマー民族民主同盟(MNDAA)が破竹の勢いで進み、中継貿易都市ラショーと北東地域の軍司

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Global Headlines:カール・マルクスとロシア・ウクライナ

著者: 野上俊明

――独裁的なロシアに対するマルクスの批判的な見方について本を書いた、マルクスの専門家ティム・グラスマンへのインタビュー。<はじめに> 「戦争とは他の手段をもってする政治の継続である」とは有名なクラウゼヴィッツの戦争論の要

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風の会・会報「鳴り砂」2025年1月号が発行されました&乾式貯蔵施設に同意するな署名&3.9風の会のつどい明日香壽川氏講演&3.23みやぎ県民集会

著者: 舘脇章宏

風の会のたてわきです会報「鳴り砂」2025年1月号が発行されたので、ご紹介しますhttps://miyagi-kazenokai.com/ (目次はこのメールの最後) 3つのお知らせです (1)東北電力が女川原発敷地内で

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Global Headlines:ビックテックは、ネオファシズムの先導者か

著者: 野上俊明

<はじめに> トランプ政権の始動が近づくにつれ、世界の動きが慌ただしくなってきた。特に耳目を引いたのは、メタ(旧Facebook)の動きである。第三者によるファクトチェックを廃止するという発表は、世界に衝撃をあたえた。今

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『叛乱論』東大集会で知る思想の誕生――21世紀の思想とは何か――

著者: 岩田昌征

 1月12日(土)午後、東京大学本郷の大教室で長崎浩氏の『叛乱論』をめぐって四人の論者が自論を開示する討論集会が開かれた。大教室が満杯であった。大学で授業と試験を通して影響を与えた訳でもなく、人気テレビ討論番組の常連であ

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