正治安岡の執筆一覧

Global Headlines :トランピズム、世界の分断/ファシズム/戦争

著者: 野上俊明

<はじめに> トランピズムとは、一部で譲歩しつつも世界の覇権的支配は維持し、かつ傘下にある諸国の安全保障のコストと責任は基本的に負わないという身勝手極まりないものである。このような極端な自己中心主義では、西側同盟国を束ね

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反トランプ関税――自由貿易の推進? 貿易の不利益はどうする?

著者: 柏木 勉

 トランプ関税に対しては「自由貿易の擁護、自由貿易体制の堅持」が掲げられ、反トランプ側のスローガンになっている。このスローガンは大統領選の勝利のあと、大合唱となって洪水のごとくあらゆるメディアで流されてきた。まるで自明の

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Global Headlines:トランプは世界を道連れにどこへゆく

著者: 野上俊明

<はじめに>  第二期目のトランプを見てなによりも驚かされたのは、アメリカ大統領の権限の大きさである。世界の多くの人々が、民主主義の手本としてきた三権分立によるチェック・アンド・バランス。ところが、次々と思うがままに大統

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女性天皇・女系天皇に期待する人たちへ、その先を考えてみたい。

著者: 内野光子

  4月11日の『東京新聞』の社説の一つが「皇位継承を巡る議論 安定的な継承のために」と言うものだった。国会での議論がなかなか決着を見ない中、社説は、「世論調査では女性天皇を容認する人は約9割、女系天皇は約8割に上る」と

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Global Headlines:1968年5月の英雄「赤毛のダニー」、生涯を語る

著者: 野上俊明

<はじめに>  いまさら私ごときが総括的な言明することに意味があるのかという気もするが、過去への責任という意味で、日本型「新左翼」運動について若干回顧してみたいと思います。具体的な運動論戦術論というより、主に社会学的哲学

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マルクスの五感論、軍楽隊・軍歌、そして邦楽の運命――マルクス哲学者田上孝一と音楽史家千葉優子――

著者: 岩田昌征

 田上孝一氏は、自著『これからの社会主義入門 環境の世紀における批判的マルクス主義』(あけび書房、2023年)において、若きマルクスの定言「五感の形成はこれまでの全世界史の一つの事業である。」(『経済学・哲学草稿』)を完

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ミャンマー、余りに情けない日本政府の対応

著者: 野上俊明

 3月28日、内戦による殺戮と破壊で人道的危機状態にあったミャンマーを、未曽有の大災害が追い打ちをかけた。詳しい論評は後日を期したいが、ここでは一点、日本政府の対応に警鐘を鳴らしたい。 大地震後、中国とシンガポール、ロシ

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4月7日、天皇が硫黄島訪問~石破総理は明日29日、日米合同慰霊祭に参列~

著者: 内野光子

  トランプと石破について、もはや語るのも忌々しいし、斉藤某知事の無表情な往生際の悪い顔は見たくもない。一方で、マス・メディアやネット上では、皇室ネタというか若い皇族ネタがあふれ、笑顔が振りまかれている。 &n

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風の会・会報「鳴り砂」2025年3月号が発行されました&3.23集会・デモ報告の紹介

著者: 舘脇章宏

会報「鳴り砂」2025年3月号が発行されたので、ご紹介します (目次はこのページの最後) また、3月23日には「女川を核のゴミ捨て場にするな! 女川原発を廃炉に!さようなら原発宮城県民集会」が開催されました 400人以上

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“安定的な”皇位継承というけれど・・・会議はどうなる?

著者: 内野光子

 秋篠宮家の長男は  3月3日、昨年の12月11日に筑波大学への進学も確定し、高校生活も終わろうとしたタイミングなのか、秋篠宮家の長男が成人になったとして、初めての会見がおこなわれた。肉声が公けになるのは初めて

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Global Headlines:ウクライナの危機、国際社会の危機

著者: 野上俊明

<はじめに> 第二次世界大戦後の国際秩序についての構想は、ルーズベルトとチャーチルとの巨頭会談で合意された「大西洋憲章」(1941年8月)が最初であった。続いて、カイロ会談、テヘラン会談、ヤルタ会談、ポツダム会談を経てよ

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久しぶりに、地元の9条の会に参加しました~登戸研究所見学を思い起こす

著者: 内野光子

 引っ越しの前後、数か月休んでいましたので、世話人の方たちとは久しぶりでした。会報の編集中で、2月にでかけた明治大学生田キャンパスにある登戸研究所資料館見学の感想集です。私は参加できませんでしたが、皆さんの関心の向けどこ

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ヘーゲル「法(権利)の哲学」研究会から(1)

著者: 野上俊明

 今月で24回目を迎える「ヘーゲル研究会」は、毎月一回、月の最終土曜日の午後行われてきた。「法(権利)の哲学」研究の泰斗である滝口清栄先生にチューターをお願いして、輪読会形式で行なわれている。ドイツ古典哲学のなかでも難解

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中国・アセアンの恥部、広がる魔界のネットワーク

著者: 野上俊明

 タイと国境を接するミャンマー側のミャワディ近郊のシュエコッコという急造都市が、この2月以降国際ニュースの見出しを飾るようになった。話の発端は、中国の映画俳優王星氏が犯罪組織によってタイからシュエコッコ―にある犯罪拠点に

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「新聞歌壇」の選者ということ~馬場あき子の退任をめぐって

著者: 内野光子

  2月25日の朝日新聞は、馬場あき子が47年間務めた「朝日歌壇」の選者を退任すると報じた。半世紀近くも選者であったことに改めて驚いた。97歳、「元気なうちに幕を」と3月をもって引退を決めたとも記事にはあった。そして後任

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第80回 憲法を考える映画の会『ガザからの報告』(2025年3月20日)のご案内 

著者: 憲法を考える映画の会

みなさま お世話になっております。 第80回目になる「憲法を考える映画の会」のご案内をお送りします。 今回は、映画『ガザからの報告』を見て、パレスチナを考え、 さらに、憲法のめざしているものについて考えます。 監督の土井

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【3月29日(土)】第24回「ヘーゲル研究会」のお知らせ

著者: 野上俊明

 近代の市民社会国家の見取り図を描いたヘーゲルの「法(権利)の哲学」において、最も重要な概念は何かというと、それは「自由」であることには何人も異論はないでしょう。たしかに自由という概念の用例は、全編に満ち満ちています。と

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【4月12日(土)】《子安思想史講座の再開のお知らせ》

著者: 子安宣邦

昨年9月に閉じました昭和思想史研究会の市民講座を再開いたします。転居を含む一身上の事情に落着をえたことで一度閉じた講座の再開を思い立つにいたりました。それとわれわれの「霊魂と祖霊」をめぐる問題(儒家的伝統では「鬼神論」と

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【4月5日(土) ー6月29日(日)】東京アートミュージアムより展覧会のご案内です。

著者: 東京アートミュージアム

弊館では「絵画のなかにいる天使をさがしながら」を開催いたします。つきましてはご紹介くださいますようよろしくお願いいたします。 ____________________________________   絵画のなかにいる

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天皇制とは、この世に必要な存在ではない。いや、国民の主権者意識涵養には、まことに有害な存在である。にもかかわらず、この社会の隅々になんと蔓延ってしまった恐るべき存在なのだろう。

著者: 澤藤統一郎

(2025年2月23日) 2月23日、天皇(徳仁)の誕生日。もちろん、とりたてて目出度い日ではない。思惑ある人だけが大袈裟に空虚な祝辞を述べ合う日なのだが、その空虚さにシラける日。そして、国民一人ひとりの主権者意識や、人

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