<福沢諭吉の「学問のすゝめ」> 日本の文明化の障碍になっているものについて、諭吉はなお突っ込んで論じます。これは諭吉独特の見解といっていいのですが、諭吉によれば「官」の優勢な気風―官尊民卑―が、逆にいうと民間の力の弱さ
本文を読む正治安岡の執筆一覧
近代の夜明けー大分県人(賢人)の事績に触れて(5)
著者: 野上俊明<福沢諭吉の「学問のすゝめ」> 福沢諭吉は、大分県人というより近代日本の代表的人物といえます。つまり啓蒙思想家として天賦人権論を紹介したという意味でも、また日本国の独立と国民一人ひとりの独立自尊を促したという意味でも、県
本文を読む近代の夜明けー大分県人(賢人)の事績に触れて(4)
著者: 野上俊明<諭吉と「蘭学事始」> 杉田玄白著「蘭学事始」という書物の運命について、書誌的に興味ある事実が福沢諭吉によって明治半ばに明らかにされました。(以下、岩波文庫改訂版の解説で紹介されている諭吉の言による) 「蘭学事始」という
本文を読む正月NHK 西高東低
著者: 岩田昌征今年の正月、一日に上野の東照宮、二日に地元の代田八幡、四日に明治神宮に初詣をした。願い事の主筋は、以下の腰折れ二首に示されている。 冬牡丹元和偃武の神柱烏露のいくさを止めさせ給へ 木漏れ
本文を読む近代の夜明けー大分県人(賢人)の事績に触れて(3)
著者: 野上俊明梅園の経済書「価原」を読む 三浦梅園の「価原」(1773年)をはじめてひも解きました。三枝博音 (さいぐさ・ひろと)教授の編集になる岩波文庫版で、昭和 42年発行のものです。注釈もほとんどなく、現代語訳なしの読み下し文
本文を読む近代の夜明けー大分県人(賢人)の事績に触れて(2)
著者: 野上俊明三浦梅園(1723~1789)について(テキストとしては、梅園哲学入門 ともいうべき「多賀墨郷君にこたふる書」や「手びき草」など、岩波文庫版 「三浦梅園自然哲学論集」に編まれている諸論文を扱います) 近代初頭の科学と哲
本文を読む近代の夜明けー大分県人(賢人)の事績に触れて(1)
著者: 野上俊明<はじめに> 1998年3月、初めてミャンマーの地に降り立ちました。それから数か月たったころでしょうか、或る人から現地で日本語の通訳ガイドをしているチョーソーさんという青年を紹介されました。チョーソーさんは京都の大学に留
本文を読む【1月25日(土)】第22回 ヘーゲル研究会のお知らせ
著者: 野上俊明明けまして、おめでとうございます。 本年もよろしくお願いします。 2025年 元旦 先の研究会では、Gesinnungというドイツ語の訳をめぐって少し議論をしました。日本の翻訳文化のレベルの高さはつ
本文を読む歌壇時評を書きました。
著者: 内野光子『ポトナム』2025年1月号に「歌壇時評」を書きました。短歌総合誌の『短歌研究』と『現代短歌』が、来年から、その出版形態を大きく変えるということです。この時評を執筆時には、『短歌研究』が隔月刊になることしか知らなかったの
本文を読むミャンマー、うち続く国軍の戦略的敗北――シャン州に続き、ラカイン州でも地域司令本部陥落
著者: 野上俊明8月にシャン州にある北東司令本部が陥落したのに続き、この12月20日、ベンガル湾に面するラカイン州にある西部司令本部が陥落した。ラカイン州で国軍が支配するのは、州都シットウェイ周辺と中国が巨額の投資をして石油や天然ガス
本文を読むGlobal Headlines:戦争は地球環境への最悪の負荷
著者: 野上俊明<はじめに> ウクライナ戦争とガザ戦争は、地域紛争の枠を超えてユーラシア大陸東西にわたる地政学的な緊張を高めたという意味で、2024年の重大な政治トピックであり続けた。しかし戦争のもたらす被害は、人的物的な直接的な損耗に
本文を読む大嘗祭違憲訴訟の東京高裁での陳述書が掲載されました
著者: 内野光子11月12日、大嘗祭違憲訴訟の控訴審、東京高裁に提出した私の陳述書が「即位・大嘗祭違憲訴訟の会NEWS」24号に掲載されました。この陳述の概略については、以下の当ブログ記事に書きましたが、今回は、提出した陳述書全文が収
本文を読む【2025年1月11日(土)】全造船関東地協労組旗開きのご案内
著者: Oidon1903年(明治36年)生まれの亡母は何がしたかったのだろう~わずかに残されていた敗戦直後から晩年の婦人雑誌(2)
著者: 内野光子晩年に購読していたらしい、二・三の雑誌 1955年10月号の『婦人公論』は創刊四十周年記念特大号とある。目次で執筆者を一望すると、当時の女性作家、女性論者が総動員されていて、中央公論社時代の面目躍如の感があり、壮観で
本文を読む1903年(明治36年)生まれの母は何がしたかったのだろう~わずかに残されていた敗戦直後から晩年の婦人雑誌(1)
著者: 内野光子敗戦直後の雑誌2冊 長兄の代になって実家が小さなビルに建て替えるとき、屋根裏の物置から母の遺品を持ち出したのだろう。12月の母の命日は過ぎてしまったのだけれど、手元に何冊か半端に遺された「婦人雑誌」を記録にとどめておき
本文を読む第113回「NO WAR! 八王子アクション」アピール決議
著者: 戦争をさせない八王子市民集会実行委員会サザエさん健在!長谷川町子美術館に行ってみたい!
著者: 内野光子数年前も、なかなか処分できず、しまい込んでいた『サザエさん』第一巻から八巻(1949~1952年)と、『町子たんぺん傑作集』(1950年)『似たもの一家』第一集(1950年)の10冊を前に、どうしたものだろうと考えあぐ
本文を読むGlobal Headlines:トランプの再登場とウクライナ戦争
著者: 野上俊明<はじめに> シリアのアサド政権の崩壊は、ウクライナ戦争にほとんどの戦争資源をつぎ込んで、シリアの面倒を見切れなくなったロシアの窮状を表しているようです。ルーブル価値の暴落とインフレの悪化、さらなる金融制裁は、プーチン
本文を読む中国の内政干渉―高まる本気度、主権侵害へ
著者: 野上俊明ミャンマー内戦は、11月時点で、総じて反軍抵抗勢力が着実に勝利を拡大し、軍事政権はヤンゴン・ネーピドゥ・マンダレーという大都市とそれをつなぐライン上の中央平原地帯に勢力圏を縮小しつつある。ミンアウンフライン政権は、クー
本文を読む【12月28日(土)】第21回 ヘーゲル研究会のお知らせ
著者: 野上俊明今日の日本の民主主義の状況は、かつてなく悪化している。ドイツほどではないにせよ、右派ポピュリズムの跳梁や、与野党問わず政党、労働組合などの中間団体の衰退は目を覆うばかりである。ヘーゲルは普通選挙権を社会進歩の表徴とはみ
本文を読む「吉本」と「三島・森田」の両集会で感じた(大)事――露烏戦争の空気の中で――
著者: 岩田昌征11月23日(土)、超満員の集会「いま、吉本隆明を問う」に参加した。 集会のテーマの本筋ではない二つの軽い発言が気になった。現在進行中の露シア烏クライナ戦争に触れて、評論家甲氏は、プーチンとトランプの名を挙げたが、バ
本文を読むGlobal Headlines:ファシズムに囚われたヨーロッパ
著者: 野上俊明<はじめに> 不安が全世界を包みつつある。東アジア、ウクライナ、中東―どこもかしこも権威主義体制の抬頭に既存の西側的秩序が対応できなくなっている。そしてとどめは、アメリカにおけるトランプ政権の再登場。価値判断の基準を唯
本文を読むあの頃の大学歌人会~風前の灯だった中に岸上大作も
著者: 内野光子いま、各地で大学歌人会が立ち上げられ、隆盛を極めているようだ。老舗の京大短歌会、早稲田短歌会など、現在は、学生であれば、在学大学にこだわらないかなり自由な短歌会のように見受けられる。その大学歌人会同士の交流はどうなって
本文を読むGlobal Headlines: 死せるスターリン、生けるプーチンを走らす
著者: 野上俊明<はじめに> 最初に表題に関して一言。これは、中国の「死せる孔明、生ける仲達を走らす」という故事成句をもじったものである。そもそもの意味は、優れた人物は死んだ後もなおその威光は衰えず、生きる者を怖れさせるというものであ
本文を読む風の会・会報「鳴り砂」2024年11月号が発行されました&11.27女川原発再稼働差し止め裁判控訴審にご参集下さい
著者: 舘脇章宏風の会のたてわきです 会報「鳴り砂」2024年11月号が発行されたので、ご紹介します https://miyagi-kazenokai.com/ (目次はこのメールの最後) ☆裁判のご案内です (添付「原告団ニュース
本文を読む「再稼働の女川原発で父娘半世紀の闘い」を見ましたか
著者: 内野光子今日の「報道特集」の<特集・再稼働の女川原発で父娘半世紀の闘い>は、女川の原発反対運動を半世紀以上も続けてこられた故阿部宗悦さんと娘の阿部美紀子さんに焦点をあてたものだった。2016年、旅の途中ながら、知人から紹介された
本文を読む図書館への本の寄贈は迷惑?
著者: 内野光子断捨離のさなか、図書や資料の処理に苦慮している。必要に迫られて購入した図書や雑誌、いただいた図書や雑誌、コピー資料などがあちこちから出て来てしまって、始末に困っている。図書館勤めが長かった習性か、たんなるズボラか、その
本文を読む絶対的真実:誰かの黒字は誰かの赤字 誰かの支出は誰かの収入 ――頑迷ドイツの石頭をすげかえよ!――(その三)
著者: 柏木 勉◆皆がドイツになったら?――緊縮は世界経済を不安定化、緊張状態に ドイツは外需依存に傾斜して、国内は長期にわたって民間設備投資は低水準、公共投資は抑制され、個人消費は停滞した。また海外直接投資も増大していった。この極端
本文を読む中国のミャンマー内戦介入/毒喰わば皿まで
著者: 野上俊明かつて旧日本軍の侵略に対し、反封建的な国内の革命闘争と組み合わせた「人民戦争」戦略をもって闘い抜き、最終的に勝利したのは、毛沢東率いる中国共産党・人民解放軍であった。遊撃戦と機動戦を巧みに使い分け、農村から都市を包囲す
本文を読む第112回「NO WAR! 八王子アクション」アピール決議
著者: 戦争をさせない八王子市民集会実行員会https://chikyuza.net/wp-content/uploads/2024/11/IMG_20241117171705.pdf
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