正治安岡の執筆一覧

書評『遠ざかる日々』難波田節子・著 鳥影社・刊

著者: 阿部浪子

 難波田節子の『遠ざかる日々』(鳥影社)は、読者をひきこむ、読ませる小説集だ。自伝的な連作短編ではない。こむずかしいテーマと格闘する小説群でもない。気どりのない文章で描かれた、6編の小説集である。  わたしはいっきに読み

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安倍政治のおぞましさを象徴する河井克行の実刑判決

著者: 澤藤藤一郎

(2021年6月19日) 本日の万能川柳に下記の一句。   佐川さん黒川さんは元気かな (相模原 林ヒロシ) 佐川さんとは元財務省理財局長の佐川宣壽のこと、黒川さんとは「官邸の番犬」こと黒川弘務・元東京高検検事長。なるほ

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「国家の威信を発揚する」五輪だけでなく、「大観衆が一心となってアスリートを鼓舞する」五輪も無用である。

著者: 澤藤藤一郎

(2021年6月18日)  昨日(6月17日)の毎日新聞夕刊。花谷寿人論説委員の連載コラム「体温計」欄に、「祭典は誰のために」という落ちついた一文。「スポーツの祭典は誰のために開かれ、何を残すのか」を問うて、目前の東京五

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コロナ禍中の店仕舞――理不尽に追い詰められた日本常民の切なき怒り――

著者: 岩田昌征

 悲痛な叫びを聞いた。  昨日6月15日午後1時、樺さん追悼南通用門集会にて例年の如く献花し、黙禱し、インターナショナルを斉唱し、61年前の自分をほんの一瞬想い起こした。  その夕辺、私は近所のはんこ屋さんに行って、名刺

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「NHKは、番組制作と経営との分離の垣根を崩してはならない」 ー 東京新聞社説の指摘に同意。

著者: 澤藤藤一郎

(2021年6月17日) 視聴者104名が、NHKと森下俊三(経営委員長)を被告として、文書開示請求を求める訴えの訴状提出が6月14日(月)午前のこと。その提訴を同日の午後、司法記者クラブでの記者会見で報告した。テーマが

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けっして、濠が埋められ落城が近くなったわけではない。 ー 「改憲手続き法」改正成立の意味と今後

著者: 澤藤藤一郎

(2021年6月15日) 先週の金曜日(6月11日)、「改憲手続き法」(メディアは「国民投票法」とも)の改正法が成立した。これまで3年にわたって、8国会で棚ざらしになってきた法案の成立。典型的な不要不急の法案が、コロナ禍

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【6月30日】『動物たちの沈黙 ―《動物性》をめぐる哲学試論』を書いたエリザベート・ド・フォントネを中心に、人間と動物の境界あるいは人間の動物性を考えるオンライン講演会(明治大学大学院・仏文主催)

著者: 村上良太

 人間と動物にはどのような境界があるのか、このことはペットを飼っている人は身近に体験する問いかけではないでしょうか。動物にも心はありますし、いろんな語りかけもしてきます。この問いをフランスでこのテーマで著名な哲学者エリザ

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子どもたちをオリンピック観戦に動員するな!

著者: 澤藤藤一郎

(2021年6月12日) オリパラは完全に堕落した。政権浮揚の道具になり下がったのだ。スポーツにとってもアスリートにとってもこの事態は悲劇であろう。政権は、なりふり構わず開催と盛り上げに狂奔し、いつものとおり提灯持ちの連

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ミャンマー/反クーデタ運動17:「非暴力抵抗運動と武力闘争とのはざまで」再考

著者: 野上俊明

 先月の話になるが、郵便ポストにミャンマーの軍事クーデタへのSNS上での反対署名を呼びかけるチラシが入っていた。おそらく相当な枚数のチラシが、都内で各戸配布されているのであろう、なかなかの組織力と見た。運動の呼びかけ人は

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NHK、ここまでやるのか、五輪開催高揚報道~歌人や短歌まで動員?

著者: 内野光子

NHKテレビのニュース番組の偏向が言われて久しいが、まるで政府の広報番組と化してしまったのではないか。近年ますます顕著になってきた。国会の質疑でも、何を質したかは省略して、首相や担当大臣の答弁の「いいとこどり」の答弁を流

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ここまで来た「DHC包囲網」ー「DHCスラップ訴訟」を許さない・第192弾

著者: 澤藤統一郎

(2021年6月10日) 毎木曜日に配達される「週刊金曜日」。今週(6月11日)号に、岩本太郎記者の「ここまで来た『DHC包囲網』」という記事がある。副題が、「本社前で抗議行動、自治体・企業による関係見直しの動きも」とい

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いったい、誰のための何のための東京五輪なのか。 五輪の原点が問われている。

著者: 澤藤藤一郎

(2021年6月9日) 多様な分野に、それぞれの専門ジャーナリストがいる。政治・経済・司法・外交・軍事・科学・医療・教育・福祉・芸能・芸術・文化・家庭・ジェンダー…。中には、皇室ジャーナリストや、右翼ジャーナリスト、政権

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何のために、子どもたちをオリンピック観戦に動員しようというのか。

著者: 澤藤藤一郎

(2021年6月8日)  明治天皇(睦仁)以来、天皇は精力的に全国の各地を行脚した。 その天皇の行脚には「巡幸」という特別の言葉が使われた。天皇の外出を行幸といい、外出先が複数あれば巡幸というのだという。天皇の身体は玉体

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竹中平蔵よ。絶好のタイミングで、よくぞ本音を語ってくれた。

著者: 澤藤藤一郎

(2021年6月7日)  物語を面白くするには、悪役が必要である。その悪役も、安倍晋三や菅義偉のごとき底の浅い軽薄な悪役だけではストーリー展開に厚味が欠ける。料理に喩えれば、歯ごたえもなく、コクも旨味も出てこないのだ。意

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「Tokyoは犠牲を拒否する」ー 東京五輪を即刻中止とすべき建言の理由13か条

著者: 澤藤藤一郎

(2021年6月5日) いまだ中止の決断ないままの東京五輪開会予定日まで50日に満たない。そして、東京都議選の投開票まではちょうど30日である。東京五輪は中止しなければならない。都議選は、都民の五輪中止の意思表明の場とな

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原発処理水の海洋放出禁止を国際ルールに――中国外相王毅発言に関連して――

著者: 岩田昌征

 福島第一原発処理水の海洋放出方針が日本政府によって決定されると、ただちに韓国から非難の声が上がった。『朝日』(夕刊、6月2日)によれば、中国外相がBRICSのオンライン外相会合で日本の海洋放出問題を国際問題と見て、「利

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「法律あって法治なく、憲法あって憲政なし」ー 天安門事件の日に『08憲章』を読む

著者: 澤藤藤一郎

(2021年6月4日) 6月4日。1989年のこの日の早朝、北京天安門広場とその周辺に集まった無防備・無抵抗の群衆に人民解放軍が襲いかかった。「針一本、糸一筋も盗まない」ことで、人民からの信頼を得てきた中国共産党の武力装

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【 パレスチナ子どものキャンペーンからのお知らせ】  ガザ緊急支援クラウドファンディングご協力のお願い

著者: 特定非営利活動法人 パレスチナ子どものキャンペーン

ガザ緊急支援へのご協力、誠にありがとうございます。 応援メッセージとともに、たくさんの方からご支援が届きつつあります。   今回の空爆被害を受け、ガザの子どもたちに必要物資を届けるために、6月4日からクラウドフ

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日弁連:重要土地等調査規制法案に反対する会長声明(2021.6.2)

著者: 大井 有

タイトル文を以下に紹介します。 ************************************ 重要土地等調査規制法案に反対する会長声明   「重要施設周辺及び国境離島等における土地等の利用状況の調査

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世論の糾弾に屈したか、吉田嘉明ヘイトコメントを削除 ー「DHCスラップ訴訟」を許さない・第191弾

著者: 澤藤藤一郎

(2021年6月2日) DHCの吉田嘉明が、公式ホームページからヘイトコメントを削除した。いかにも、こっそりと、である。昨日(6月1日)の早朝のことか、あるいは5月31日深夜のこと。なぜ削除したか、その動機や理由について

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