評論・紹介・意見の執筆一覧

論壇は国民に影響を与えられるか(1) ― 奥則武著『論壇の戦後史』を読んで ―

著者: 半澤健市

 本書は、早大出身の元毎日新聞記者奥武則(おく・たけのり、1947~)が書いた1940年代から現在までの論壇時評史である。  《論壇史の力作に感じた三つの感想を書く》  論壇とは何か。奥はそれを「国内外の政治や経済の動き

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1890年第1回総選挙での、有権者達の知恵と熱意

著者: 澤藤統一郎

「総選挙はこのようにして始まった 第一回衆議院議員選挙の真実」(稲田雅洋著・有志舎、2018年10月刊)が滅法面白い。知らないことばかりが満載。いや、これまで関心を持たなかったが、なるほどと思わせられる記事で満ちている。

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嗚呼、都教委の思い込み ― 「日の丸・君が代」強制は正しいか

著者: 澤藤統一郎

本日(2月1日)、久しぶりの最高裁庁舎。何度行っても、重苦しい雰囲気。訪ねて楽しいところではない。この雰囲気に慣れることはできそうにない。それでも出かけたのは、東京「君が代」裁判・4次訴訟が係属しているからだ。 東京「君

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SJJA& WSJPO【西サハラ最新情報】301 国連安保理で西サハラ討議進展

著者: 平田伊都子

 2019年1月29日、国連安保理が国連事務総長個人特使ホルスト・ケーラー元ドイツ大統領による西サハラ交渉の経過報告を受け、討議しました。 6年半以上も国連交渉を拒否し続けてきたモロッコを、交渉の席につけた個人特使ホルス

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本間宗究(本間裕)の「ちきゅうブッタ斬り」(215)

著者: 本間宗究(本間裕)

心の謎 私のライフワークは、「お金の謎」と「時間のサイクル」、そして、「心の謎」を考えることにあり、現在では、最初の二つについて、ほぼ納得のいく答えが得られたものと感じている。そして、今後は、「心の謎」に全力を投入したい

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赤池誠章さん、お間違いの訂正を。そして、「日々勉強!」を。

著者: 澤藤統一郎

赤池誠章という参議院議員がいる。自民党の文部科学部会長。文部科学省の陰に隠れて前川喜平攻撃をしたことで、人に知られるようになった。極右の教育を行う日本航空総合専門学校長を務めていたことでも、私のブログに取りあげたことがあ

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トランプ流「アメリカ・エゴイズム」の暴風が今年も吹き荒れる ー カネもヒトも出さなければアメリカの覇権は失墜するが… ー

著者: 伊藤力司

2017年の1月20日に第45代アメリカ合衆国大統領に就任したドナルド・トランプ氏は治世3年目に入った。既にこの2年間「アメリカ・ファースト」という名の「アメリカ・エゴイズム」の暴風が世界に吹き荒れたが、3年目はさらに激

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いまこそことある時なるぞ  死ぬるが臣下のほまれとて をゝしき大和心もて かたみに人の血を流し 獸の道に死ねよかし 

著者: 澤藤統一郎

和歌のジャンルといえば、まずは相聞。そして挽歌。他には叙情・叙景歌。その他は傍流、釣りでいう外道の類。 紀貫之も、古今和歌集の序でこう言っている。 やまとうたは、人の心を種として、万の言の葉とぞなれりける。…生きとし生け

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宗教弾圧の手段とされた不敬罪 ― 天皇の神聖性を擁護するために

著者: 澤藤統一郎

あれからもう40年以上も経っている。私が弁護士になって4年目か5年目ころのこと。どう呼び出されたか記憶にないが、東京弁護士会の談話室で、大阪の弁護士Iさんと面談した。 彼は、「実は、おしえおやが…」と切り出した。「おしえ

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元号を論じる「松尾貴史のちょっと違和感」に、ちょっと違和感。

著者: 澤藤統一郎

毎日新聞日曜版に連載の「松尾貴史のちょっと違和感」。毎回楽しみに目を通している。「ちょっと違和感」とは、政権やこの社会の多数派の俗論へのプロテスト。「断固反対!」ではない「ちょっと違和感」というところがセンスのよさ。論旨

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沖縄全県での県民投票実施見通しを歓迎する。

著者: 澤藤統一郎

辺野古新基地建設に伴う大浦湾埋め立ての是非を問う2月24日沖縄県民投票。ようやく、県内の全市町村で実施される見通しとなった。まずは、安堵の思い。「県民投票」の具体的内容については、県の公報が丁寧に解説している。末尾にこれ

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辺野古新基地建設の強行に反対する憲法研究者声明

著者: 大井 有

2018年9月30日、沖縄県知事選挙において辺野古新基地建設に反対する沖縄県民の圧倒的な民意が示されたにもかかわらず、現在も安倍政権は辺野古新基地建設を強行している。安倍政権による辺野古新基地建設強行は「基本的人権の尊重

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子どもに過酷を強いる汚染地域の家族同居 =政府・自治体は避難家族の帰還を強制するな=

著者: 藏田計成

1. 究極のしきい値論 福島原発事故から8年か経過しようとしている。この期に及んで「100ミリ㏜以下影響なし説」が公然と垂れ流されている。真っ赤なウソをちりばめた復興庁冊子『放射線のホント』、文科省副読本(改訂版)に対し

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SJJA& WSJPO【西サハラ最新情報】300 「植民地主義のフランスを制裁しろ」イタリア副首相

著者: 平田伊都子

 「植民地主義のフランスを制裁しろ!」とは、西サハラ人民のシュプレヒコールではありません。 イタリア副首相兼経済開発大臣が1月18日の演説で繰り返した言葉です。 もう一人のイタリア副首相は、EU脱退と移民追放を叫んでいま

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祝! 「非核市民宣言運動・ヨコスカ」に神奈川県弁護士会人権賞

著者: 澤藤統一郎

毎月、 「非核市民宣言運動・ヨコスカ」から、「たより」が届く。24頁建の立派なもの。やっていることは米軍や自衛隊との対決なのだから深刻なはずなのだが、ゆるーい運動のセンスが、素晴らしい。 本日(1月24日)届いた「たより

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教訓 「アベの言うことだ。信用できるはずはない」

著者: 澤藤統一郎

情報通の友人から、こう聞かされた。 安倍首相は、「衆議院の解散・ダブル選挙など、頭の片隅にもない」と繰りかえしている。しかしあれは、「ダブル選挙は、ワタシの頭の片隅にあるんじゃない。頭のドマンナカにあるんだ」と理解しなけ

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「おや、湯島の天神様、お久しぶり。」「どなたかと思えば、神田の明神様。ご無沙汰ですな。」 ― 神さまの井戸端会議

著者: 澤藤統一郎

天神様は、いまが書き入れ時。さぞかしお忙しいことで。 いやいや、忙しいのは神職や売り子だけのこと。私が忙しいわけではございませんな。 さすがに入学試験の直前。合格祈願の人々が山をなしているじゃないですか。 それが、何しろ

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りそな、核兵器製造企業への融資禁止へ - 大手銀行で初の宣言 -

著者: 岩垂 弘

 新年もはや1月下旬、これまでにさまざまなニュースが報じられたが、私にとって最も印象に残ったニュースは、1月6日付の毎日新聞朝刊に載った記事だった。「これは極めて注目すべきニュースだ」と、その時、私は思ったのだが、私が調

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SJJA& WSJPO【西サハラ最新情報】299 国連崩壊 1930年代の教訓を忘れるな!

著者: 平田伊都子

「国連崩壊」は、国連から不当に追放された国連記者マチュ―・リーの口癖です。  彼はこの言葉を、追放された今は勿論、追放される前にも連発していました。 彼が追放されたのは、国連批判が原因ではありません。 反モロッコ的だと、

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