評論・紹介・意見の執筆一覧

原発ゼロは福島の人びとの真情 -世界平和アピール七人委員会が南相馬市で講演会-

著者: 伊藤力司

世界に向かって「核兵器廃絶」「原発ゼロ」を訴えている「世界平和アピール七人委員会」は11月10日、東電福島第一原発事故の被災地福島県南相馬市で「福島の人びとと共に」と題する講演会を開いた。今年の文化功労章を受章したばかり

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お金の流れを変えて実体経済を活性化させよう

著者: 藤崎 清

お金というものは物の生産と流通やサービスの授受を促して経済活動を盛んにし、人々の生活を豊かにするために生まれてきたものであろう。そして、経済活動とは本来は物やサービスを生み出して社会に経済的な価値の増加をもたらす活動(実

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『情況別冊』「思想理論編」発刊にあたって

著者: 長崎 浩

言説において政治的であることが見失われて久しい。 もとより、政治的発言がないのではない。内外ともに多事多難なこの時代に、政治的言論もまたかまびすしい。であれば、今日流布している政治的言論にたいしてとりあえずはネガティブに

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対米従属にどっぷり浸かって中国と対決することは可能か

著者: 阿部治平

――八ヶ岳山麓から(50)―― 10月末、中国に10日ほど滞在した。この間尖閣諸島の領有権をめぐってはテレビと新聞で厳しい日本批判をほとんど毎日見てきた。だが帰国して、あらためて日本のメディアも偏狭な民族主義を煽る傾向が

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子安宣邦 on Twitter 10月12日〜11月2日…歎異抄の近代」、清沢満之、20世紀的国家主義の亡霊、『日本人は中国をどう語ってきたか』、井上究一郎

著者: 子安宣邦

11月2日 私は無理だと思われるような問題を自分にあてがい、走り出しながら読み、読みながら書き、書きながら問題を再発見し、再構成していく。それはしんどいが、スリルに富んだ作業である。そのようにして国家神道論も、近代の超克

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93蘭嶼(らんゆ)島の放射性廃棄物問題、台湾の“公聴会”にて 【台湾訪問記 その3】

著者: 青山森人

低レベル放射性廃棄物が高線量地点の原因か 台湾環境保護連盟(TEPU)の活動家たちと一緒にわたしが「核一」敷地内に建設中の使用済み燃料乾式貯蔵施設と「核二」の低レベル放射性廃棄物貯蔵施設を見学した9月29日の前日、立法院

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『縮小社会への道』が訴えること -いのち尊重、脱原発、脱経済成長を-

著者: 安原和雄

経済は常に拡大・発展していくものだと思い込んでいる政・財界人や経済学者たちからみれば、21世紀は経済が縮小していくほかない時代だという問題提起は驚愕に値するかも知れない。しかし考えてみれば人間の一生も同じではないか。成長

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「時間文化集団」から考える「年号」尊重論

著者: 岩田昌征

二昔前ある旧帝大系研究所で研究者総会が開かれた時、議長を務めていたリベラル文化人の所長が「諸氏は世界に開かれる市民社会をとよく言われるが、学内の文書で年号を抵抗なく用いているではないか」と多くのリベラル的・左派的研究者の

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クルーグマンの「財政緊縮狂」批判 ―現代のケインズに学ぶべきものは何か―

著者: 半澤健市

 2008年のノーベル経済学賞受賞者であるアメリカの経済学者ポール・クルーグマンが、「国家債務危機」と「財政緊縮時代」に抗して、現代のケインズらしい論陣を張っている。2012年9月30日の「ニューヨーク・タイムズ」のコラ

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これが[唯一の被爆国]の政府か。メディアか!

著者: 関 千枝子

10月23日の毎日新聞夕刊で見逃せない記事を見た。国連総会第一委員会で、核兵器の非人道性を訴え、核使用を国際法上非合法にする努力をするよう各国に求める声明を、スイス、ノルウエー、タイなど30か国以上が合同で発表したが、日

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賢治作品の魅力は「くり返し」と「二面性」 -川村光夫著『宮沢賢治の劇世界』を読む-

著者: 岩垂 弘

 宮沢賢治ブームである。昭和初期の東北冷害に際し賢治が農民たちに献身的に奉仕したことが、東日本大震災を機に改めて多くの人々の関心を引いているからだろう。それに応えて賢治に関する情報を発信しようと、賢治の出身地の岩手県花巻

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台湾「核一」、使用済み燃料乾式貯蔵施設の建設現場 【台湾訪問記 その2】

著者: 青山森人

台湾でも「中間貯蔵」のごまかし 9月29日11時20分ごろ、われわれを乗せたバスは「核二」の敷地から出て「核一」に向かった。バスはすぐ町のなかに入って、そして11時45分ごろ「核一」の門の前に到着した。「核一」と「核二」

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青山森人の東チモールだより 第222号(2012年10月24日)

著者: 青山森人

チモール海の攻防 孤軍奮闘ではなく、団結を 「共同開発区域」の天然資源開発をめぐる問題について、もう少し話を続けたいと思います。 東チモールの国家経費の90%以上をチモール海からの収入に依存しています。つまり東チモールが

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台湾「核二」の低レベル放射性廃棄物施設 【台湾訪問記 その1】

著者: 青山森人

台湾原発の概観 この9月下旬から10月初旬にかけて台湾を訪問し、反核団体と地元活動家に原発のある町や放射性廃棄物場を案内してもらう機会に恵まれた。 尖閣諸島(台湾名は釣魚台)の領有権をめぐって台湾と日本の巡視艇が放水しあ

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