脱原発をめざすのか、それとも原発再稼働なのか、その二者択一が問題なのではない。原発再稼働は時代錯誤もはなはだしい所業で、脱原発はもはや自明の理である。日本が今考え、めざすべきことは脱原発後の新しい国造りにどういうイメージ
本文を読む評論・紹介・意見の執筆一覧
袋小路を抜けられぬシリア情勢 -スンニー派対シーア派の対決が絡む-
著者: 伊藤力司昨年3月に端を発したシリアの反体制運動は、1年3カ月の抗争で1万人超といわれる犠牲者を出しながら、まだ決着が着きそうにない。シリアの多数派イスラム教スンニー派を主体とする反体制勢力は、スンニー派が多数派を占める周辺アラブ
本文を読む中国に急所を握られたアメリカ -書評 矢吹晋著『チャイメリカ―米中結託と日本の進路』(花伝社) -
著者: 半澤健市「チャイメリカChimerica」とは「チャイナ+アメリカ」のことである。 ふざけた印象を与える単語だ。しかし実態はふざけたものではない。それを明快に説くのが本書である。 《経済史家の著作に語源》 この言葉の初出は、経済
本文を読む悪いことがなければ、良いことは来ない─バイオリニスト黒沼ユリ子、32年のメキシコ音楽教室を語る
著者: 鈴木顕介メキシコを拠点に活動してきた世界的に知られるバイオリニスト黒沼ユリ子さんが、旭日小綬章受章で来日した機会に7日、日本記者クラブで「囲む会」が開かれた。 話の中心は、受章理由で挙げられた日本メキシコ文化音楽交流振興の舞
本文を読むシドニーで見たもの
著者: 宇波彰去る2012年5月中旬にオーストラリアを訪れた。私は2010年にもオーストラリア西海岸のパース、フリーマントルなどの都市に行ったのだが、今回は東海岸の諸都市を見てきた。オーストラリアは非常に大きな国であるから、東と西では
本文を読む活発化する国際協同組合年にちなむ活動 -協同組合陣営が多彩な計画-
著者: 岩垂 弘今年は、国連が定めた「国際協同組合年」(IYC)。各国政府と国民が協同組合の役割について認識を深め、その発展を促進しようという狙いから設定された国際年だが、それもほぼ半年が過ぎ、日本でもようやくこの国際年にちなんだ活動
本文を読むミュンヘン環境研究所から -広島,長崎,60年.狂気は決して終わらない-
著者: すみ子リヒトナー60 Jahre Hiroshima und Nagasaki: Der Wahnsinn nimmt kein Ende ソ-ス.http://umweltinstitut.org/radioaktivitat/ato
本文を読むドイツ・マックスプランクインスティチュート研究発表「原発大事故は10年ごとに起こる」
著者: グローガー理恵日本では橋下大阪市長が原発再稼動を容認とのニュースがありました。そして、JNNと毎日新聞が行った大阪府内の735人の有権者を対象にした電話調査によれば、49%が橋下市長の再稼動容認を支持する、18%が支持しないという結果
本文を読む明けない夜が果てしなくつづいてゆく、この国は!
著者: 大木 保<個 > としての人間をはずかしめ さげすむ、無礼で不遜なものたちをゆるしてはならない! – さて今回は、詩片とも言いがたいものですが、 こみあげてくる言葉をつむいでみました。–
本文を読む国民を愚弄する談合と詭弁 ~消費税増税法案と原発再稼働をめぐって~
著者: 醍醐聡「解散を確約したら消費税増税法案に賛成する」!? 自民党はこういう物言いで民主党に「話し合い解散」なるものを迫ってきた。しかし、共同通信が5月26、27両日に実施した全国電話世論調査によると、消費税増税関連法案を今国会
本文を読む原爆と原発は人類の過ちである -全廃に向けて猶予は許されない!-
著者: 安原和雄「反原発」の運動や著作は最近増えてきた。このことは歓迎したいが、どこか物足りない印象も拭えない。なぜなのか。それは「原爆と原発」を一体として捉え、論じなければならないという視点が弱いからだろう。その点、最近の著作『原爆
本文を読む脱原発運動の現状と展望
著者: 三上 治(1) 脱原発運動とテント A 君が国会前で座り込みをしているという連絡という通信文を送ってくれたのは何年前だっけ。憲法改正というのはおおごとだから興味もあったが、それでも唐突な印象もあった。今回は経産省の一隅でテントを
本文を読む本間宗究「ちきゅうブッタ斬り」(23)
著者: 本間宗究天地のリズム 老子に「微明」という言葉があるが、このことは、「天地自然のリズム」を表しているとともに、「時代の流れ」や「文明の興亡」までにも応用ができるものと感じている。具体的には、「力ずくで縮めさせたいとするなら、
本文を読む疎通が「公共」である
著者: 姜海守日本語で書いた拙稿「帝国日本の『道義国家』論と『公共性』――和辻哲郎と尾高朝雄を中心に」のハングル訳を終えた。翻訳の過程で、考えるべき文脈が存在することに気が付いた。「公共性」という用語をめぐる問題である。近現代を通し
本文を読むテント日誌 5/23日経産前省テント広場―256日目 ‥ゼロ18日目
著者: 経産前省テントひろば持久戦に入ったテントの日々の中で 昨日は一日雨に降りこめられていた。風情としては嫌いではないといってもやっぱり鬱陶しい。今日は晴れていて風が肌にここちよい。テント前の椅子に座って眺めていると、緑に包まれて先に頭だけ出した
本文を読む青山森人の東チモールだより 第214号(2012年5月27日)
著者:インドネシアの娯楽番組から想うこと 青山森人 e-mail: aoyamamorito@yahoo.com 東チモールとインドネシアの新しい関係を期待する インドネシアの娯楽番組をたまに見ると、昔の日本の雰囲気を感じます
本文を読む「祖国から成る欧州」か「欧州合衆国」か -それとも「南北分裂」か-
著者: 伊藤力司1999年1月に欧州単一通貨ユーロが華々しくスタートしてから13年。ギリシャの債務問題から1年半くすぶり続けてきたユーロ危機は、5月6日の総選挙でギリシャ国民が「緊縮政策ノー」を突きつけたため、一挙に爆発した。この総選挙
本文を読む野坂昭如の「田植え」を読んで -農業を棄てた自分の「今」を想う-
著者: 安原和雄田植えの季節がめぐってきた。野坂昭如の田植え観、さらに農業・製造業論、反原発論はなかなかユニークである。日本は農業を軽視し、棄てたからこそ、製造業も衰退へ向かっているという主張には納得できる。 私自身、農家の生まれであり
本文を読む寅さんは消えてしまったのか(?)
著者: 三上 治寅さんなら『男はつらいよ』の中で生きているよ。葛飾柴又まで出掛けていけば会えるよと言われるかも知れない。確かに、僕の家にも何本かのビデオやDVDもあり、寅さんを見ることは出来る。何かの折に『男はつらいよ』を見ることもある
本文を読む青山森人の東チモールだより 第213号(2012年5月22日)
著者:祝!東チモール民主共和国、独立10周年 青山森人 e-mail: aoyamamorito@yahoo.com 独立10周年……訂正させてください、独立回復10周年 5月17日朝、オーストラリアABCのラジオニュース番組
本文を読む「風景」としての東北を、人を置きざりにするフッコーを拒否せよ
著者: 大木 保おいしい原発漬け中毒症を治す対処法は、漬物タンクの解体にある!– 最近とみに、女性のメイクが過剰になってきたと感じるのはわたしだけでしょうか? みなさんはそれについて、どのようにおかんがえでしょうか? それが
本文を読む二つの40周年から
著者: 三上 治1972年という年はある意味で象徴的な年だった。その後に大きな影響を与えた事件が起こったのである。アメリカのニクソン大統領が訪中をし、米ソ和解がはじまったのもこの年だった。9月には田中角栄が訪中して毛沢東ト会談しアメリカ
本文を読む金融資本支配へのヨーロッパの反乱 ―仏大統領オランドの立候補演説に宿る「精神」―
著者: 半澤健市《我々は市場原理の眼鏡だけでみている》 ヨーロッパの財政危機が続いている。これを書いている時点(2012年5月16日)ではギリシャの新政権発足が失敗して6月に再び総選挙をやるという。昨日は就任直後のフランス大統領フランソ
本文を読む東栄蔵著『信州の教育・文化を問う』を読む
著者: 宇井 宙本書は、教育者で文学研究者である東栄蔵(ひがし えいぞう)の最新著(2012年5月発行)であり、信州の教育や文化・文学に関わる30編の評論・随筆・講演録などが収録されている。全体は3部構成となっており、第1部は高校生へ
本文を読む政治的排除を狙っただけの控訴に反撃を!
著者: 三上 治小沢一郎の「政治資金規正法」事件の一審での無罪判決に対する控訴が行われた。正直いってどこまでやれば気が済むのか、という思いがするが、冷静に考えてみればこれが権力の側の所業といえる。何故なら、この裁判の意図が小沢一郎の政治
本文を読む青山森人の東チモールだより 第212号(2012年5月14日)
著者:東チモールのねじれ国会 青山森人 e-mail: aoyamamorito@yahoo.com まだあった異常気象による災難 今月5日の土曜日から「雨のち曇り」または「曇りのち雨」のどんよりとした天気が始まり、シトシト
本文を読む東電の社外取締役の兼任の撤回を~數土・NHK経営委員長に申し入れ~
著者: 醍醐聡先週末、政府はNHK経営委員会の委員長・數土文夫氏を東京電力の社外取締役に起用する方針を固めたというニュースが流れ、唖然とした。私も共同代表を務める「NHKを監視・激励する視聴者コミュニティ」の運営委員はすぐに、この件に
本文を読む演劇は政治を変えられるか ―新国立劇場で『負傷者16人』を観る―
著者: 半澤健市《パレスチナの闘士とホロコーストのユダヤ人》 新国立劇場小劇場で2012年5月3日に『負傷者16人SIXTEEN WOUNDED』という芝居を観た。 舞台はオランダのアムステルダム。時代は「オスロ合意」前後の1990年
本文を読む個の尊厳と自由の精神に対立する自らの 「国家」という意識(その2)
著者: 大木 保「個の尊厳」にまさるものなどありはしないわけで、世界金融資本にいいように食いつぶされた国家の借財などを負担するいわれはない ・・ ハイパーリラックス(副交感神経亢進)といえば、 大きなとらえかたをすれば、世界中の人たち
本文を読むミャンマー民主化に向かって苦渋の選択 -アウン・サン・スー・チー議員らが初登院-
著者: 伊藤力司ミャンマーの民主化運動のリーダーで、先の補欠選挙で下院議員に初当選したアウン・サン・スー・チー氏は5月2日、自らが率いる国民民主連盟(NLD)の当選者37人とともに下院に初登院、正式に議員に就任した。これより先4月23日
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