泉 康子(9条改憲阻止の会 連帯・共同ニュース168号 2011年10月10日) ■ 時間を越えるその記録映画が幕を閉じた時、期せずして拍手が湧き上がった。監督鎌仲ひとみがルポルタージュ的手法で、島民に分け入り問いかけ
本文を読む評論・紹介・意見の執筆一覧
「自然の世」を希求する「安藤昌益=狩野亨吉=鈴木正」 ― 鈴木正『狩野亨吉と安藤昌益』を読んで ―
著者: 内田弘(発行「安藤昌益と千住宿の関係を調べる会」、2011年) ひごろ考え主張していることが根本的に自分の具体的な生き方に如何につながっているのか。それを如何に支えているのか。本書はこう問いかける。 厳しい問いある。しかし、問
本文を読む対米戦に勝利した総司令官100歳に -新しい平和(=非暴力)観を求めて-
著者: 安原和雄ベトナム解放戦争の総司令官だったあのボー・グエン・ザップ将軍が健在で、100歳を迎えたというニュースがインターネット上で飛び交っている。ザップ将軍は私(安原)にとって実は忘れがたい思い出がある。ベトナム戦争中、私は経済記
本文を読む書評:高橋順一『吉本隆明と共同幻想』
著者: 小林敏明高橋順一の頭の抽斗のなかには何でも入っている。大げさに言えば、そのなかにはただ「知らない」という言葉が入っていないだけである。だが、それがこれまで彼の書き物を不幸にしてきたことも確かな事実であると思う。しかし、本
本文を読む世界の経済的危機と日常生活の危機 《その参》
著者: 三上治10月7日 アメリカではウォール街に対する若者たちの行動が全米に拡大している様相が伝えられる。アメリカ経済は脱出路なき袋小路に追い詰められている。この根本にあるのは第二次産業経済後への産業経済構造の転換の失敗であ
本文を読む■樋口健二講演会「原発労働と差別問題」のお知らせ ・・・・人のいのちをないがしろにしてきた原発の本質・・・・
著者:【講演演目】 1)原発産業の構造はどうなっているのか 2)原発は差別の上に成り立っている 原発下請け労働者の構造/元炭鉱労働者の悲劇/少年被爆労働者の実態など 3)闇に消された被爆労働者 4福島第一原発事故による原発労働
本文を読む本間宗究「ちきゅうブッタ斬り」(9)
著者: 本間宗究無制限の資金供給 今回の「ギリシャ危機」に関しては、「大混乱の始まり」を意味しているようだが、それにしても、「1年国債の金利が、短期間のうちに、140%台にまで急騰した」という事実には、世界中の人々が、心の底から、
本文を読むドイツ便り:電力の偽り 原子力の偽り
著者: グローガー理恵ドイツの反原発グループ ”Ausgestrahlt” のサイトに記載されていたニュース(9月20日付)「Stromlüge Atomlüge」という記事を見つけましたので、その概要をお知らせしたい
本文を読むやはりおかしいよね、この裁判は
著者: 三上治10月4日 はじめから結論は出ていればそれを理屈づけることはどうにでもできる。日常的によく見られることだ。そうなるんじゃないかと予想していた。いくらか手の込んだ演出《検事側の証拠不採用》をしただけに余計に後味も悪
本文を読む世界の経済的危機と日常生活の危機 《その弐》
著者: 三上治10月4日 ギリシャの財政破綻によるユーロの危機は依然として続いており、これはユーロに対する円高として現象している。アメリカの経済的な危機も去ったわけではなく、その現象はいろいろ現れている。ウォール街占拠に繰り出した人
本文を読む性を売る女性たちと東電OL女にかかえられた心の病理(その3)
著者: 大木 保時代の抑圧と乳児期の母子関係の屈折から、人は心の闇を負わされる さて前回は、「女性たちの性の商品化の果て」について、また この時代がそれだけではたりず、「出会い系サイトへのなだれ込み」を迫ってきたことについてふれました。
本文を読むマルクス主義をプロデュースしたフリードリヒ・エンゲルス
著者: 浅川 修史世俗に生きる人間の理想型 マルクス主義を単純化しすぎて(弁証法的唯物論など)後世に伝えたと、一部の識者から批判されているフリードリヒ・エンゲルス(1820年から1895年)。エンゲルスはマルクスのパトロンとして終生支え
本文を読む今日的視点からみた官僚制の思想史 -書評 野口雅弘著『官僚制批判の論理と心理―デモクラシーの友と敵』(中公新書) -
著者: 半澤健市《誰がやっても同じか》 2009年9月に「政権交代」があった。2年が経過したいま、民主党政権―正確には民主党主導政権―は、完全に官僚に取り込まれた。「官僚主導から政治主導へ」のスローガンはどこへ消えたのか。これが大方の
本文を読むクルマが「敵」になった若い女性 「貧乏道」を究める男性 資本主義への根底的なレボルト?
著者: 浅川 修史クルマ、持ち家、ブランドもの、高級レストランなど高価な消費財に関して、若者の○○離れが指摘されている。国内の新車販売はバブル期に比べて激減した。今や日本の自動車メーカーは海外で稼いでいるのが実情である。クルマはたんなる
本文を読むドイツの青年がつくった党(「海賊党」)とドイツの教育について
著者: すみ子リヒトナー( 1)PIRATEN党について。 http://www.welt.de/politik/deutschland/article13621815/Jeder-fuenfte-Deutsche-liebaeugelt-mi
本文を読む<読書ノート>樋口陽一『いま、憲法は「時代遅れ」か』を読んで
著者: 宇井 宙本の帯に「もう一つの「憲法」入門――個人と国家にとって、この天災と人災の時代を生き抜くために、いま、何が必要か?」とある。仙台ご出身の樋口氏は、本書の校正刷に朱を入れて返そうとした矢先に3.11大震災に遭遇されたとまえ
本文を読むノーベル平和賞のマータイさん逝く -「モッタイナイ」を国際語に育てる-
著者: 安原和雄ノーベル平和賞受賞者のワンガリ・マータイさんが亡くなった。マータイさんは2005年に初めて来日したとき、日本語の「モッタイナイ」に出会って、感激し、早速地球規模で普及に努め、今では「MOTTAINAI(もったいない)」
本文を読む日本人の「責任」―徐京植「フクシマを歩いて」にふれて
著者: 松元保昭徐京植さんのルポルタージュ「フクシマを歩いて」にふれて考えた拙文です。 「こころの時代 シリーズ・私にとっての3・11 フクシマを歩いて 徐京植」 きょう:アンコール再放送(地上波・Eテレ) 10月1日(土)13:00~
本文を読む兄弟で王位を継承するサウジアラビア 国王の高齢化が進み、体制維持に不安も
著者: 浅川 修史サウジアラビアの王位継承は、日本や欧州と異なり、父から子、孫という直系継承ではなく、兄弟間で継承する。皇太子時代から、名君の誉れ高いアブドラ国王(1922年あるいは1924年生まれ)は、第6代国王だが、初代イブン・サウ
本文を読む問題だらけの法科大学院は速やかに廃止せよ
著者: 宇井 宙1.はじめに 法科大学院がスタートして今年で8年目、新司法試験は6年目を迎えた。新司法試験開始後、移行期間の暫定措置として縮小しつつ併存していた旧司法試験も昨年度で終了した(ただし今年は、昨年の第2次筆記試験合格者に
本文を読むアブドラ国王、サウジ女性の運転に理解?
著者: 浅川 修史男性が妻たちの買い物という苦役から解放される日は来るのか。 サウジアラビア王国は内部ではスンニ派の一派であるワッハーブ派を国教としながら、対外関係では、その安全保障を米国に委ねる多面的な社会である。国内の石油開発や国家
本文を読む時代は性の商品化から出会い系サイトへ(その2)
著者: 大木 保心の闇にねざした自傷行為としての性 — さてAV市場でデフレ化したとされる女性たちの<性> にたいして、前回の末尾に、 “ するとここでは「商品」を購買する側である男性の動向が相対的な意味をもっ
本文を読む本間宗究「ちきゅうブッタ斬り」(8)
著者: 本間宗究2001年と2010年 この10年間を振り返ってみると、「節目の年」として「2001年」、「2008年」、そして、「2010年」が挙げられるようだ。具体的には、「2001年の9・11事件」が、「世界的な金融戦争の始ま
本文を読む世界の経済的危機と日常生活の危機 《その壱》
著者: 三上治今年の台風は変だ。変だと言っても上手く説明がつかないのだが、従来の台風とはどこかが違う。台風は日常を超える自然の動きで被害をもたらすにせよ、どこか人々を興奮させる所がある。台風の後の落ち葉の中をさまよい、水たまりに
本文を読む経済産業省の古賀茂明氏辞任問題に絡んで見えるものは?
著者: 半田一麿書評:古賀茂明著『官僚の責任』(PHP新書) 古賀茂明氏の「官僚の責任」(PHP新書/720円)には、ムダな規制、ムダな予算、税金のムダ遣い団体の”霞が関”は人材の墓場であり、日本のガンであること
本文を読む一歩手前でとどまった「名著」
著者: 阿部治平――八ヶ岳山麓から(3)―― 1988年公務派遣の日本語教師として中国へ行って以来ついこの間まで、断続しながらほとんど13年を中国で過ごした。この間もっとも気になったのは、日中両国間の日中戦争についての見方、感じ方の違
本文を読む気がついてみればすでに後期高齢者 -「覚老」(自覚した老人)をめざして-
著者: 安原和雄あわただしく我が人生を生きながらえて来て、ふと気がついてみれば、すでに後期高齢者(75歳以上)の域に脚を踏み入れている。来し方を振り返るのはほどほどにして、ただいま現在の「今」をどう生きるかを考えないわけにはいかない。世
本文を読む育鵬社教科書等、都教委の噴飯ものの回答!?
著者: 増田 都子添付回答は全く、吹き出してしまうシロモノです。どうぞ、嘲笑(わら)ってやってください。こんな連中に「不適格公務員」と言われるヒトが「本当の適格公務員」なんじゃないでしょうか?(笑) 最後の6,7だけは以下に載せておき
本文を読む本間宗究「ちきゅうブッタ斬り」(7)
著者: 本間宗究崩壊を始めた信用本位制 現在の金融混乱は、「1971年のニクソンショック」に根本的な原因が存在するということは、世界中の人々が認識を持ち始めたようだが、残念ながら、「過去40年間の通貨制度」については、全く理解が進
本文を読む9・11日を契機したアメリカの戦争と日本の選択
著者: 三上治アメリカの二つの戦争について多くの論評が出ているが、現在でも続いているこの歴史的な愚行を日本の選択の問題と関係させて明瞭に論評しているものには残念ながら出会わなかった。日本では3月11日の大震災があり人々の意識や視線が
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