上野千鶴子の執筆一覧

「老い」を生きるー上野千鶴子『アンチ・アンチエイジング』を読みながら

著者: 池田祥子

 私は小学校1年の3学期から、家庭の都合で、母方の祖父母の家で暮らすことになった。弟は、父の姉夫婦に連れられて、田川の炭鉱地帯へ、まだ3歳少し前の妹は、母とともに山口県に移り住んだ。いわゆる「一家離散」である。父はその頃

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私が会った忘れ得ぬ人々(6) 上野千鶴子さん ――私は育ちが悪いの

著者: 横田 喬

 初対面は今から丁度三十年前の平成元年(一九八九)のこと。彼女は当時四十一歳、フェミニズム(女性解放論)切っての論客として売り出し中。富山県出身で京大文学部大学院修了。社会学・文化人類学・記号学などを専攻し、肩書は京都精

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