1989年6月4日、民主化を求めて北京の天安門広場に集まっていた学生たちを、「中国人民解放軍」部隊が銃弾とともに排除して、319人(公式発表)もの死者をだしたあの日から、34年の歳月が流れた。 この一文の(上)では、
本文を読む中国の執筆一覧
「断親」現象にみるいまどきの中国の若者
著者: 阿部治平――八ヶ岳山麓から(430)―― 6月2日、人民日報の国際版「環球時報」が国内社会問題を取り上げた。中国でこのところ話題になっている「断親」現象である。 「断親(親族断絶)」とは、一口でいえば若者が肉親を含めた親族間の
本文を読む日本とNATOの接近を中国はどう見るか
著者: 阿部治平ーー八ヶ岳山麓から(429)ーー ウクライナ戦争勃発後、日本と北大西洋条約機構(NATO)の関係は密接さを増した。 それは今年に入って一層たかまった。 「昨年6月、日本の首相として初めてNATO首脳会議に出席した岸田文
本文を読む「6・4」は遠くなりにけり・・・では簡単すぎる ―歴史はどこで折れたのか? (上)
著者: 田畑光永今年も例年のように、こともなく34回目の「6・4」」が過ぎた。「6・4」とは1989年6月4日、中国の民主化を求めて、この年の4月以来、北京はもとより全国から天安門広場に集まっていた大学生らを軍隊が発砲をともなう実力で
本文を読む海峡両岸論 第151号 2023.6.8発行 - G7、気づいてみれば少数派 「黄昏クラブ」と化した広島サミット -
著者: 岡田 充日本の歴史で最も重要なサミット」 岸田文雄首相が鳴り物入りで意気込んだ主要先進7カ国(G7)広島サミット(5月19~21日)が終わった。「歴史に残る」サミットになったとすれば、それは「核なき世界」を画期したからではない。
本文を読む中国「環球時報」 台湾総統選挙を論じる
著者: 阿部治平――八ヶ岳山麓から(428)―― 台湾の最大野党・中国国民党は5月17日、来年1月13日の総統選挙の公認候補に侯友宜・新北市長(65)を指名した。すでに与党の民主進歩党(民進党)は頼清徳副総統(63)、第2野党の台湾民
本文を読む中国が沖縄県議会意見書を支持する理由
著者: 阿部治平――八ヶ岳山麓から(425)―― (沖縄県議会)当山勝利県議ら県議団は4月25日、外務省に吉川ゆうみ外務政務官、内閣官房に出口和宏内閣審議官を訪ね、2月定例会で賛成多数により可決した対話と外交による他国との平和構築を求
本文を読む人工知能(AI)のもたらす「知能ギャップ」についての中国の主張
著者: 阿部治平――八ヶ岳山麓から(424)―― 4月21日、人民日報国際版の「環球時報」は、人工知能(AI)時代の「知能ギャップ」問題についての論評を掲載した。著者は李艶氏で、中国現代国際関係研究院傘下の中国科技与網絡安全研究所所長
本文を読む海峡両岸論 第150号 2023.5.1発行 - ウクライナ仲介できるのは中国だけ 習・ゼレンスキー電話協議の背景 -
著者: 岡田 充中国の習近平・国家主席がウクライナのゼレンスキー大統領と4月26日電話協議した。(写真=ウクリンフォルム日本語版から=ロシアのウクライナ侵攻後、両氏の協議は初めて。中国は2月にウクライナ停戦・和平案を発表し、仲介役を担う
本文を読む緊張緩和を望む中国?
著者: 阿部治平――八ヶ岳山麓から(423)―― G7広島サミットを前にして人民日報の国際版「環球時報」は、公式的ではあるが比較的冷静、穏健な調子のアメリカ批判の評論を掲載した。鄭帰初著「アメリカ、対中国政策の五つの『迷い』」という。
本文を読むマクロンの味方はいなかった 一夜の夢と消えた「中欧協力してウクライナ和平を」の習提案
著者: 田畑光永17日の本欄で中国の習近平国家主席がマクロン仏大統領に「仏主導のウクライナ和平案」を出してくれれば、中国はそれを支持すると持ち掛けた、ことを紹介した。マクロンが今月五日から七日まで中国を公式訪問した最終日の七日、マクロ
本文を読む海峡両岸論 第149号 2023.4.16発行 - 中国は台湾民衆への「和平攻勢」継続 対米改善の幻想捨て外交攻勢も -
著者: 岡田 充台湾の蔡英文総統が4月5日中米からの帰途、米ロサンゼルスでマッカーシー下院議長(共和)ら米連邦議会の超党派議員と会談した。(写真 会談後記者会見する蔡とマッカーシー)下院議長は米大統領継承第2位で、台湾総統が米台断交後
本文を読む「マクロン主演!」のウクライナ和平への道 ―中国苦心の脚本は出だしで躓き
著者: 田畑光永私は11日の本欄に掲載した「『米中対決』から『米の孤立化』へ 習近平、狙いはマクロン取り込み」という一篇で、仏マクロン大統領が5~7日の中国訪問の後、「台湾問題でヨーロッパは米中の対立に巻き込まれるべきでない」と発言し
本文を読むSJJA& WSJPO【西サハラ最新情報】524 パレスチナ大義復活!西サハラ大義も?
著者: 平田伊都子世界はシーさんのお世話になってます。 シーさんとは、ウクライナ戦争停戦案を掲げロシアを訪問し、サウジアラビアとイランを握手させ、スペイン・サンチェス首相、フランス・マクロン大統領、ブラジル・ルナ大統領、、と。世界の首脳
本文を読むお江戸舟遊び瓦版960号/芦澤礼子『我愛成都』 中国四川省で日本語を教える
著者: 中瀬勝義中国四川省で日本語を教える 芦澤礼子『我愛成都』高文研2001.12.1 を紹介します。 https://chikyuza.net/wp-content/uploads/2023/04/8dfbf9b20a6702f3b
本文を読む「米・中対決」から「米の孤立化へ」 ―習近平、狙いはマクロン取り込み
著者: 田畑光永去る5日の本欄に私は「『手厚いもてなし』と『トラの手下になるな』―対日外交に見る新・習近平政権の2つの顔」という一文を掲載した。主旨はその3日前の今月2日、日本の閣僚としては3年ぶりに訪中した林外相が中国側から手厚い接
本文を読む大がかりな中ロ首脳会談 ―習近平が踏み出した一歩の先は?
著者: 田畑光永先日(3月20~22日)、モスクワで行われた中ロ首脳会談。ロシアのウクライナ侵攻作戦の現状から見て、習近平とプーチンが話し合えば、なにか事態打開の方向性が見えてくるのでは、と注目されたが、結果は見事に裏切られた。 裏
本文を読むSJJA& WSJPO【西サハラ最新情報】521 祝桜開花中国平和外交満開
著者: 平田伊都子ウクライナ電撃訪問をした首相は、G7広島サミットにウクライナを招待しました。 <平和>という慣用語をサミットにも付けたいのなら、ロシアも電撃招待して、ウクライナ戦争に電撃平和をもたらしてください。 平和の使者・中国
本文を読む岸田文雄はモスクワを訪問せよ。プーチンとも会談をすべきだ。
著者: 澤藤統一郎(2023年3月22日) 岸田文雄はウクライナを訪問し、習近平はプーチンを訪ねた。両者ともに安易な訪問先の選択である。本来の外交は、その逆であるべきではないか。 岸田がモスクワに足を運べば、世界を驚かす「電撃訪問」と
本文を読む海峡両岸論 第148号 2023.3.18発行 - 「国共合作」で政権交代狙う中国 習近平が台湾民衆に平和攻勢 -
著者: 岡田 充習近平中国国家主席が2023年初めから、台湾民衆に向けて「両岸は親しい家族」など温和なメッセージを発信し「平和攻勢」を展開している。2月には国民党訪中団を中央と地方リーダーに会談させて厚遇。台湾次期総統選(2024年1月
本文を読む「強国」?「安定」? 亀裂を引きずった中国・全人代 ―大国の土台に“軋(きし)み”はないのか
著者: 田畑光永中国政治の春の大行事、全国人民代表大会が5日から13 日まで開かれた。見慣れた行事ではあるが、今年はどうも例年よりさらに作り物に見えて、見物にも力が入らなかった。 というのはほかでもない、昨秋10月の中国共産党第20
本文を読む「アメリカは台湾を略取しようとしている」
著者: 阿部治平--八ヶ岳山麓から(419)-- 2月25日、人民日報国際版の環球時報は、「米台結託のさらなるレベルアップ、台湾島内は高度の警戒心を持て」という論評を掲載し、アメリカの台湾政策を痛烈に非難した。 直接には、米紙ウォー
本文を読むプーチン「習近平を待っている」・・・しかし、習はモスクワへ行けるか ― ウクライナ戦争1年、両者になにが起こったか?
著者: 田畑光永昨2022年2月4日、北京での中ロ首脳会談は歴史に残る会談であった。終了後、同席した中国のベテラン外交官が記者団に「中ロ関係に上限はない」と叫んだほどに、両国関係の密接ぶり、明るい未来を出席者が共有した時間であった。
本文を読むロシアは中国人観光客を待っている?
著者: 阿部治平――八ヶ岳山麓から(417)―― ロシアがウクライナに侵攻してから、日米欧は経済制裁を科しているが、中国の対ロシア貿易は拡大しつづけている。中国は貿易拡大による日米欧の制裁を警戒しながら、ロシアと一定の距離を置いた関係
本文を読む海峡両岸論 第147号 2023.2.12発行 - 人口減少でも続く「中国の時代」 途上国台頭で半世紀後は多極化 -
著者: 岡田 充14憶人と世界最多の人口を抱える中国で人口減少が始まり、「中国台頭」時代はピークを越えた。少子高齢化が経済低迷につながるのは日本をみても明らかだが、米金融大手は中国が2035年には国内総生産(GDP)で米国を抜き世界1位
本文を読む天上の戦いの時代が始まるのだろうか ―中国は撃墜された気球の正体を明かすべきだ
著者: 田畑光永人間が弓矢を使い始めたのはいつごろか。私にはまるで見当がつかないが、初めて矢に当たった人はどれほど驚いたことだろう。それまでも闘いはたくさんあったはずだが、そこで使われた武器は棒や刃物や、あるいは砕いた岩石なども「飛び
本文を読む中国の人口が減り始めた ―時代は変わった、今、するべきは?
著者: 田畑光永中国の人口が正真正銘、減り始めたことが確認された。去る17日、中國の国家統計局が2022年末の人口は14憶1175万人で、これは前年末より85万人減少した、と発表したのである。 昨年7月11日の世界人口デーに国連が発
本文を読むオヤ!どうした風の吹きまわし? ― 中国が「干天の慈雨」と喜んだのは・・・
著者: 田畑光永西にウクライナあれば、東に台湾海峡で・・・などとなっては大変、というのは、国籍を問わず年頭にあたっての多くの人の思いであったろう。ところが、新年早々の日米首脳会談で「台湾有事」がまるで既定の事実であるかのように、防衛費
本文を読む中国コロナ感染10億人
著者: 阿部治平―八ヶ岳山麓から(412)―― 日本など数ヶ国が中国は新規感染者数の増加が深刻だとみて、中国・マカオからの直行便での入国者に入国前72時間前の陰性証明書、到着時PCR検査を求めるなど水際対策を強化した。これに対して中国
本文を読む中国コロナ感染10億人
著者: 阿部治平―八ヶ岳山麓から(412)―― 日本など数ヶ国が中国は新規感染者数の増加が深刻だとみて、中国・マカオからの直行便での入国者に入国前72時間前の陰性証明書、到着時PCR検査を求めるなど水際対策を強化した。これに対して中国
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