歴史認識の執筆一覧

えっ? 「沖縄全戦没者追悼式」での平和の詩に「令和時代」?

著者: 澤藤統一郎

昨日(6月23日)は、「沖縄・慰霊の日」。本土決戦の時間稼ぎのためとされる旧日本軍の組織的戦闘が終結した日である。これで戦争が終わったわけではない。多くの悲劇がこのあとに起こる。沖縄県民にとっは、新たな形の悲劇の始まりの

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映画「主戦場」の異例のヒットを喜ぶ

著者: 澤藤統一郎

私は未見なのだが、映画「主戦場」が大きな話題となっている。2019年4月20日公開で、その2か月後の興行成績を朝日新聞は、「東京の映画館では満席や立ち見状態になり、上映後には拍手が起きる『異例のヒット』」と報じている。全

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益子・「朝露館」(関谷興仁陶板彫刻美術館)で聴き入る石川逸子の詩

著者: 澤藤統一郎

本日(6月16日)初めて、益子に「朝露館」を訪ねた。13名の小さなグループの一員として。そこで、関谷興仁・石川逸子ご夫妻に、展示内容の説明を受けた。 関谷興仁とは何者か、彼の陶板彫刻美術とは何か。丸木美術館のホームページ

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金時鐘「朝鮮と日本に生きる―済州島から猪飼野へ (岩波新書)」を読む

著者: 澤藤統一郎

巻を措く能わずという形容のとおり、読み始めたらやめることができず、一気に読み通した。もう4年前に出た本。その前には、岩波の『図書』に連載されていたものというから、もっと早くに読めたのにようやく今ごろ…。もっと早く、読んで

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「法と民主主義」4月号特集『日韓関係をめぐる諸問題を検証する』ご案内

著者: 澤藤統一郎

日本民主法律家協会の機関誌・「法と民主主義」4月号【通算537号】は、来週中に発刊となる。特集の総合タイトルが、「日韓関係をめぐる諸問題を検証する」というもの。発刊に先だって、そのリードをご紹介する。  時あたかも「3・

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本日、東京大空襲の日。10万の犠牲者の無念に合掌。

著者: 澤藤統一郎

3月10日。胸が痛む日。74年前の今日、東京大空襲で一夜のうちに10万人の命が失われた。その一人ひとりに、個人史があり、思い出があり、夢があり、親しい人愛する人がいた。自然災害による被災ではない。B-29の大編隊が、東京

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益子・「朝露館」(関谷興仁陶板彫刻美術館)ご案内

著者: 澤藤統一郎

石川逸子さんのお宅を訪問したのが、朝鮮の「独立運動」記念日に当たる3月1日。先週の金曜日のことだった。そのとき、石川さんの夫君(パートナーというべきか)関谷興仁さんともお目にかかった。石川さんへのインタビューの後、関谷さ

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「3・1独立運動」は、現代の韓国民主化にどうつながっているだろうか。

著者: 澤藤統一郎

昨日(2月22日)の夜、韓国から帰国。日本平和委員会が企画した「韓国ピースツアー・2019」に参加して、4泊5日の旅程が有意義に終了した。 この企画に初参加した昨年は、大きなカルチャーショックを禁じえなかった。韓国はすご

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元徴用工の新日鉄住金に対する請求権は、「消滅していないが、法的に救済されない」

著者: 澤藤統一郎

河野タロウでございます。 日韓請求権・経済協力協定の理解に関して、ミスリーディングなニュースや解説が流されています。まことに遺憾なことで、この機会に丁寧な説明をしておきたいと思います。 しんぶん赤旗電子版は、2018年1

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「1941年12月8日未明」と、「2018年12月8日未明」と。

著者: 澤藤統一郎

12月8日である。1941年の本日早朝、全国民がNHKの臨時ニュースに驚愕した。「大本営陸海軍部、12月8日午前6時発表。帝国陸海軍は本8日未明、西太平洋においてアメリカ、イギリス軍と戦闘状態に入れり」というのだ。 77

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戦後処理を正しく行わなければ、何年たっても真の友好は生まれない

著者: 澤藤統一郎

本日は、小平での吉田博徳さんの朝鮮史の講義。講義のタイトルは、「日本と朝鮮の2000年」。2000年の日朝関係史を2回で語ろうという。壮大な企画。 前回が朝鮮の誕生から幕末まで。そして第2回の本日が、我が国の明治維新から

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被害者本人を抜きにした国家間の協議と妥協では真の解決になるはずがない

著者: 澤藤統一郎

ときどき吉田博徳さんから電話をいただく。たいていの場合、「サワフジさん、教えていただきたいことがあるんですが」という言葉から始まる。私は緊張して、次の言葉を待つ。さて、今回は何のことだろうか。 吉田さんは、私より22歳も

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控訴審では真っ当な判決で悪夢を晴らそう ー 植村勝訴の逆転判決を

著者: 澤藤統一郎

植村隆元朝日新聞記者が、無茶苦茶なバッシングを受けて、やむにやまれずの提訴に踏み切った2件の名誉毀損損害賠償請求訴訟。1件は札幌地裁、もう1件は東京地裁係属事件。いずれも、「私は捏造記者ではありません」と、痛切な声を上げ

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徴用工訴訟・韓国大法院判決に真摯で正確な理解を(その3) ― 弁護士有志声明と判決文(仮訳)全文

著者: 澤藤統一郎

10月30日韓国大法院の徴用工訴訟判決が、原告(元徴用工)らの被告新日鉄住金に対する「強制動員慰謝料請求」を認容した。この判決言い渡し自体は「事件」でも「問題」でもない。主権国家である隣国司法部の判断である。加害責任者は

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徴用工訴訟・韓国大法院判決に真摯で正確な理解を(その2)

著者: 澤藤統一郎

10月30日韓国大法院(最高裁に相当する)の徴用工判決。原告である元徴用工の、被告新日鉄住金に対する「強制動員慰謝料請求」を認容した。 この判決に対する日本社会の世論が条件反射的に反発しあるいは動揺している事態をたいへん

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「10・23通達」発出のこの日に、「明治150年記念式典」

著者: 澤藤統一郎

1868年10月23日、150年前の今日。「明治改元の詔」なるものが出たのだという。「それがどうした?」「だからなんだ?」「改元が目出度いか?」と言いたいところだが、政府は8月10日の閣議で、政府主催の記念式典を行うこと

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東京都知事は、熊谷市の爪の垢を煎じて飲むべし。

著者: 澤藤統一郎

毎日新聞・9月12日(水)夕刊の「特集ワイド」は、「関東大震災から95年 虐殺された朝鮮人の遺族来日」と題する文字通りワイドな記事。毎日は、いま日本のメディアがなすべき仕事をよくしていると思う。 中見出しに、「否定の動き

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都の6人の教育委員全員、「客観的に正しい歴史認識は無い」!? 28日、都教委糾弾ビラまき

著者: 増田都子

 2010年の都教委糾弾「ビラまき納め」! を28日(火)8:00~9:00、都庁第2庁舎前で行います。厳寒のみぎり朝早くから恐縮ですが、ご都合のつく方は、どうぞ、ご参加ください。ご都合のつかない方には情報として受け取っ

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