沖縄の執筆一覧

安倍政権を拒否する沖縄は――時間をかけて独自の道を

著者: 宮里政充

私はふと、こんな情景を想像してみる。ウクライナ危機回避のために集まったあの4首脳会談の席にわが日本国の安倍晋三総理大臣が加わり、日本国憲法第9条を厳かに読みあげたあと、戦争がいかに愚かで悲惨で罪深いものであるかを静かに語

本文を読む

「誇りある豊かさ」追求 恥ずべき日本の糾弾

著者: 河野道夫

 メイン・スローガン「誇りある豊かさ」を考案した翁長さんの解説によると、「誇り」は革新が、「豊かさ」は保守が、それぞれ大切にし、実績を上げてきた価値の象徴。誇りなき豊かさでは、企業や自治体はひたすら利益追求に走り、県政は

本文を読む

誇りある豊かさをめざす沖縄の統一候補は? 総選挙への期待(上)

著者: 河野道夫

 翁長知事の支持母体「ひやみかち・うまんちゅの会[1]」は、12月14日投票の衆院選挙四小選挙区すべてで選挙協力をしています。しかし無所属は、四区の仲里利信氏(元県議会議長)だけで、他の三人はそれぞれ日本の所属政党[2]

本文を読む

自然と人間の精神的な関係 -沖縄のアイデンティティーを探る-

著者: 河野道夫

 10月7日名護市議会(本会議)の一場面。翁長雄志候補のスローガン「誇りある豊かさ」について質問された稲嶺市長は――沖縄の「誇り」は、翁長さんのよく言われる「アイデンティティー」と置き換えてもよいだろう。「豊かさ」は、琉

本文を読む

埋立免許処分の取消・撤回の可否について  -濱 秀和弁護士の解説と助言-

著者: 河野道夫

 第8・9号「新知事が埋立承認を取り消すと?」を読んで下さった行政訴訟のエキスパート濱 秀和弁護士 が、表記題名のもとに、より正確な解説・助言を当研究会の仲井 富さんに送って下さいました。ほぼ原文通りご紹介します。「取消

本文を読む

新知事が埋立承認を取り消すと? 叡智の大結集が必要になる

著者: 河野道夫

 公有水面埋立法における埋立承認基準(環境要件など)の解釈を厳格なものに変更して埋立工事前の状態を復元することは、職権による「取消 」という知事の行政行為です。これに対し国は「取消」の取消を求めて提訴し、環境保全や災害防

本文を読む

沖縄統一地方選挙の結果に注目せよ -知事選・基地問題への影響は?-

著者: 宮里政充

  名護、沖縄、宜野湾、南城、石垣の5つの市議会議員選挙が8月31日に告示された。開投票は9月7日。この選挙は沖縄県内の統一地方選挙の皮切りとなるもので、引き続き2日には本部町、大宜味村、伊是名村の村長選と6町16村の議

本文を読む

辺野古移設計画を断念して普天間飛行場を返還せよ -稲嶺名護市長再選は民主主義の勝利-

著者: 伊藤力司

沖縄から素晴らしいニュースが届いた。名護市辺野古に新しい米海兵隊基地を造るという日米政府の合意に真っ向から反対する稲嶺進名護市市長が、安倍政権や自民党が膨大な交付金を約束して推した基地賛成派の対立候補、末松文信候補を破っ

本文を読む

「辺野古に新しい軍事基地を造ってはならない」 -世界平和アピール七人委員会が訴え-

著者: 伊藤力司

世界平和アピール七人委員会は1月17日、「辺野古に新しい軍事基地を造ってはならない」とする以下のアピールを発表した。 世界平和アピール七人委員会は1955年に、平凡社の下中弥三郎社長、日本初のノーベル賞の湯川秀樹博士、日

本文を読む

沖縄から見た橋下発言(下)-沖縄から(5) -戦争への無知さらけ出す-

著者: 山根安昇

 橋下氏の「慰安婦」「風俗活用」発言について、差別意識の欠落を指摘したが、もう一つ重要な問題点は、「戦争と人間」の関係についての視点の欠落である。ほとんど問題意識を持っていない。軍隊にとって慰安婦は必要だと“軍隊と性”の

本文を読む

沖縄から見た橋下発言(上)-沖縄から(4) -根底に無意識の差別意識-

著者: 山根安昇

 日本維新の会共同代表・橋下徹大阪市長の「慰安婦発言」や「風俗活用発言」が国内外に大きいな波紋を巻き起こしている。なぜそうなったのか、発言の一方の当事者にされた沖縄からその問題点に触れてみたい。  そもそもこの発言は「軍

本文を読む

沖縄の“憲法記念日”-沖縄から(3) ―今なお問い続ける“復帰”の意味

著者: 山根安昇

 戦後日本政治の定点観測地としての沖縄から、本土における憲法改定の揺らぎを見れば、ただならぬ深刻な危機感を覚える。というのも、沖縄での復帰運動の目指したものは「平和憲法下の日本への復帰」にあったからだ。  しかし、沖縄戦

本文を読む

政府の「4.28主権回復の日」式典  沖縄との溝を深める愚挙―沖縄から(2)

著者: 山根安昇

 政府は4月28日、「主権回復・国際社会復帰を記念する式典」を開催した。いま、なぜ記念式典なのか。ほとんどの国民が、この藪から棒の式典の意味を知らない。  同じ日沖縄では、この式典に抗議する1万人集会が開かれ、奄美大島で

本文を読む

新局面を迎えた普天間問題  政府対沖縄の対立構造浮き彫りに― 沖縄から(1)

著者: 山根安昇

「日本政府」は3月22日、普天間基地の移転先として、名護市辺野古沿岸の埋め立て申請を沖縄県知事に提出した。これにより、普天間問題は新たな局面を迎えることになった。それを簡単にいえば、普天間基地の建設は「米軍対沖縄県民の闘

本文を読む

続発する沖縄での米兵女性暴行 -日米安保と米軍基地がある限り-

著者: 安原和雄

またもや沖縄で米兵による女性暴行事件が起こった。沖縄はいうまでもなく、本土でも多くの人が怒っている。こういう悲劇の続発を防ぐためには何が必要か。事件の背景に広大な米軍基地が存在し、それを容認する日米安保体制が存続する限り

本文を読む