3人の候補者 沖縄の松川正則宜野湾市長急逝に伴う市長選挙が9月1日に告示された。投開票は8日である。候補者は、佐喜真淳氏(60)、桃原功氏(65)、比嘉隆氏(47)の3氏。 比嘉隆氏については情報量が少ない。私が知り
本文を読む宮里政充の執筆一覧
「玉城知事は2年後、立ってられないほど弱っている」か? 沖縄県議選結果について
著者: 宮里政充16年ぶりの逆転 6月16日に投開票された第14回沖縄県議選挙は、定数48人のうち自民党など野党勢力が28人、玉城デニー知事の与党勢力が20人という結果におわった。これで自民党を中心とする野党勢力は、2008年の選挙以
本文を読むチベットから未来を見据える ツェリン・ヤンキー著『花と夢』を読む
著者: 宮里政充4人の女性たち この『花と夢』は今年4月20日、春秋社から「アジア文芸ライブラリー」の第1作として出版されたものである。訳者は東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所の星泉教授。チベット語からの翻訳である。 物語は
本文を読むアイデンティティーを求めて 書評:『チベット女性詩集―現代チベットを代表する7人・27選』(海老原志穂編訳・段々社発行)
著者: 宮里政充7人の詩人たち まず、「チベットを代表する7人」を作者紹介欄から抜粋したい。 ソンシュクキ:十代の終わりから詩作を始める。何冊もの詩集を出版。海外のチベット文学 研究者らの注目を集める。インドへ亡命。現在はオーストラ
本文を読む私は人間であって、国家の付属物ではない 私と日本国家の関係
著者: 宮里政充戦場における殺人は「手柄話」か 私は1960年代のはじめに大学を卒業し、埼玉県北部の県立高校へ就職した。私は沖縄本島の北部に生まれ育っていたので、まわりののどかな環境にはすぐに慣れ、親しい同僚もたくさんできた。なり手の
本文を読むしなやかにそしてしたたかに 玉城・沖縄県知事の中国訪問
著者: 宮里政充玉城知事の動向 沖縄タイムスは7月6日の一面トップで、中国訪問中の玉城デニー・沖縄県知事の動向について次のように伝えた。 「 日本国際貿易促進協会(国貿促、会長・河野洋平元衆議院議長)の訪中団の一員として北京を訪問し
本文を読む沖縄知事選を展望する 票の行方はまだ分からない
著者: 宮里政充1.3人の立候補者とそれぞれの政策の概要 任期満了に伴う沖縄県知事選(8月25日告示、9月11日投開票)には保革糾合の「オール沖縄」が推す現職の玉城(たまき)デニー氏(62)、自民・公明が推す前宜野湾市長の佐喜真淳(さ
本文を読む沖縄県民は「経済」より「反基地」を選んだ 参院選の結果を分析する
著者: 宮里政充7月10日の参院選で沖縄では激戦が繰り広げられた。伊波洋一候補(無所属、オール沖縄推薦)が27,4235票、古謝玄太候補(自民党公認)が27,1347票を獲得。わずか2,888票差で伊波候補が2選を果たした。 この結
本文を読む革命の嵐の中で生き抜いた少年の記録 ナクツァン・ヌロ著『ナクツァン―あるチベット少年の真実の物語』
著者: 宮里政充はじめに この『ナクツァン―あるチベット少年の真実の物語』は、1950年代末に起こったいわゆる「チベット叛乱」を舞台としている。阿部治平氏は「解説―チベットと中国革命」の書き出しで、「本書は、中国革命に翻弄される時代に
本文を読む私たちの未来は……辺野古隠しに騙されてはならない
著者: 宮里政充9月16日、安室奈美恵さんの25年間に及ぶ歌手活動は終わりを告げた。「ネバーエンド、ネバーエンド 私たちの未来は…」と口ずさむぐらいしかできない老人の私ではあるが、彼女のこれまでの生きざまや音楽活動に心から拍手を送りたい
本文を読む翁長沖縄県知事の死去に伴う二つの問題 ――辺野古埋め立ての承認撤回と知事選
著者: 宮里政充埋め立て承認撤回――翁長知事の遺志は受け継がれる 8月8日午後6時43分、沖縄県の翁長雄志(おなが・たけし)知事が膵癌のため、浦添市の病院で死去した。67歳だった。 翁長知事は、死去の直前の7月27日午前、仲井真弘多(な
本文を読む2018沖縄県知事選はどうなる?
著者: 宮里政充翁長知事の苦境――「オール沖縄会議」の退潮と健康不安 翁長県政実現の原動力となった「オール沖縄会議」のホームページには、「辺野古への新基地建設を止めたい―。オスプレイの配備撤回、普天間基地の閉鎖撤去、県内移設断念を求めた
本文を読む名護市長選挙 ―「選挙結果がすべて」ではない
著者: 宮里政充政権与党によるあからさまな利益誘導型の選挙だった 2月4日に行われた沖縄県名護市長選挙は、事実上、辺野古への米軍普天間飛行場移設を推進する安倍政権とそれに反対する翁長雄志沖縄県知事による代理戦争であった。だから菅義偉官房
本文を読むまずは事実を共有して――相次ぐ米軍機事故
著者: 宮里政充またしても米軍機不時着 今年に入って1月6日にうるま市伊計島にUHIヘリが、8日には読谷村の廃棄処分場にAHIZ攻撃ヘリが不時着陸した。沖縄県議会の議員団は22日に在沖縄海兵隊政務外交部長のダリン・クラーク大佐に相次ぐ米
本文を読む沖縄の現実に向き合うこと
著者: 宮里政充ここのところ沖縄米軍機のトラブルが絶えない。東京新聞1月9日付の記事と「沖縄タイムス+ニュース」などを参考にしながら、沖縄における最近の米軍機事故のあとをたどってみる。 2013年5月 28日、沖縄県国頭村沖に米軍嘉手納
本文を読むわれわれには学習する能力がある
著者: 宮里政充9月28日、安倍首相は臨時国会の冒頭に衆議院を解散した。「国難突破解散」なのだという。だが、この「大義」は、もちろん後からとってつけたもので、とても解散の理由にはなりえていない。北朝鮮問題への対応や、憲法改定、消費税増
本文を読む「美しい国」造りにはモラルが必要なのです
著者: 宮里政充1 総裁選で安倍総理が訴えておられたのが「戦後レジームからの脱却」と「美しい国」でした。「戦後レジームからの脱却」とは、日本が敗戦後六年八カ月もの間、連合軍に占領されていた時代にできた憲法を含む体制から脱却して、名実とも
本文を読むこれは単なる思い過ごしなのか?
著者: 宮里政充安倍晋三首相は「日本を取り戻す!」と叫んで第二次安倍内閣を発足させた(2012年12月26日)。彼のいう「日本」がどういうものなのかは閣僚人事やNHK経営委員の人選(いわゆるお友達優遇人事)、安保法制や共謀罪法案の強行
本文を読む新たなヘリパッド建設―なるほど、今度は機動隊500人か
著者: 宮里政充いま日本政府は沖縄で何をしているのか。私はこの数日、「リベラル21」にその様子を書こうとして、思い悩んできた。憤懣やるかたない思いでいっぱいで心かき乱され、書きたいことも山ほどあるが、何をどう順序立てて書けばいいのかま
本文を読む米軍属による女性暴行殺人事件に対する抗議・追悼県民大会 ー 闘いは新しい段階へ ー
著者: 宮里政充4月24日夜、元米海兵隊員で米軍属のケネス・フランクリン・シンザト(旧姓ガドソン・32歳)という男性が、うるま市でウォーキング中だった女性(20歳)を乱暴しようと考え、県道沿いの草むらに連れ込んで暴行し、首を絞め刃物で
本文を読む芥川賞作家・目取真俊氏、埼玉で辺野古新基地建設反対を訴える
著者: 宮里政充1997年『水滴』で第117回芥川賞を受賞した目取真俊(めどるましゅん)氏が、米軍キャンプ・シュワブ沿岸海域の制限区域に入ったとして在日アメリカ軍の警備員によって身柄を拘束されたのは、今年4月1日のことである。氏は8時
本文を読む話にならない
著者: 宮里政充分かりやすく構図を描こう。 仲介者に促され、もめ事は話し合いで解決することを目指すと約束してみせる。だが、舌の根も乾かぬうちに相手方に短刀を突き付け、あるいは足を踏みつけながら、こちらに従えと威圧する。それでいて、世間に
本文を読む壁は乗り越えられるだろうか
著者: 宮里政充普天間代替案はある ドイツの全国紙が電子版で、翁長知事の国連人権理事会演説を紹介し、「(普天間移設問題で)妥協案は東京から出さなければならない」と国の責任を論評している。この明確な主張の意義は小さくない。論評は「辺野
本文を読む辺野古新基地建設が唯一の解決策ではない - 本土移設の可能性は残されている ー
著者: 宮里政充世界は見ている 菅義偉官房長官は8月4日の記者会見で、辺野古新基地建設に伴う海底ボーリング作業を8月10日から9月9日までの1か月間中断し、その期間中に移設問題について沖縄県側と集中協議をおこなう考えを表明した。日本政府
本文を読む「美しく」はなりたくない ―百田尚樹氏らの報道圧力発言について
著者: 宮里政充ことのおこり いま私が腰かけている周りには、沖縄タイムスと琉球新報が積み上げられている。 まず、6月26日(金)付けの両紙に目を通してみる。沖縄タイムスは1面トップに「普天間居住商売目当て」「自民改憲派議員ら会合・百田氏
本文を読む宮里政充著『あれは何の足音だ?』を読む
著者: 阿部治平――八ヶ岳山麓から(150)―― ここに紹介する『あれは何の足音だ?』は、著者宮里政充の、本ブログ「リベラル21」・雑誌『全作家』・郷土誌『越地誌』に寄せたエッセイをまとめた「私家版」である。「まえがき」によれば、彼は安
本文を読む安倍首相は民主主義者ではない ―国会提出2法案撤回の運動を―
著者: 宮里政充安倍政権は5月14日、集団的自衛権の行使容認を含む安全保障関連法案2本(「平和安全法制整備法案」と「国際平和支援法案」)をわずか10分間の臨時閣僚会議で決定し、翌15日に国会へ提出した。言うまでもなく1本目は自衛隊法や武
本文を読む5.17沖縄県民集会 -本土はどう呼応するか-
著者: 宮里政充5月17(日)午後1時から「沖縄セルラースタジアム那覇」で、「戦後70年止めよう辺野古新基地建設! 沖縄県民大会」が開かれた。主宰者側発表で3万5000人が参加した。17日の地元新聞は社説のほか、総合面、地域面、社会面で
本文を読む沖縄はしたたかに、粘り強く抵抗を続ける ―辺野古新基地建設問題
著者: 宮里政充米議会における安倍首相の演説――あまりに自虐的な 安倍首相は4月30日未明、アメリカ議会の上下両院合同会議で演説を行った。スピーチライターとの綿密な打ち合わせの末の原稿であろうが、その内容はアメリカに媚びた、歯の浮くよ
本文を読む辺野古移設が唯一の道ではない -もう一度抑止力神話を問い直す-
著者: 宮里政充辺野古新基地建設問題について「この期に及んで何を文句言うか」、「建設工事は粛々と進めるんだ」など高圧的で問答無用の対応を続けてきた安倍政権は、ようやく翁長雄志(おながたけし)沖縄県知事と菅義偉(すがよしひで)官房長官(
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