金融政策の執筆一覧

大規模金融緩和政策を検討する(その6) 国債はどのような債券か

著者: 盛田常夫

 大規模金融緩和は、主として、日銀が市場から国債を大量に買い上げる形で実行され、10年の緩和政策の結果、事実上、日銀が財政ファイナンスを行う状況になっている。ところが、先進国の中でも債務上限を課していない日本では、このよ

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大規模金融緩和政策を検討する(その5) GDPが拡大する社会的条件

著者: 盛田常夫

 大規模金融緩和政策を支持するエコノミスト(「学者」と称する人を含め)や政治家は、緩和資金が個人消費を拡大し、それがGDPを押し上げると想定した。その論拠としているのが、「個人消費はGDPの7割を占めるから、個人消費を増

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大規模金融緩和政策を検討する(その3) 緩和資金はどこへ流れたか

著者: 盛田常夫

 大規模金融緩和は低利の資金をふんだんに供給することによって、企業は投資活動を活発化させ、消費者は購入意欲を高めるというのが、この政策の想定だった。しかし、緩和策が実行された10年の間、このシナリオはほとんど機能しなかっ

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大規模金融緩和政策を検討する(その2) 非現実的な仮説にもとづく物価目標政策

著者: 盛田常夫

「消費者は物価目標たいして合理的に行動する」という空想仮説  現在、欧米諸国はインフレ高進を阻止するために、一定の物価目標を決めて、金利を漸次的に引き上げている。インフレが落ち着くまで、この金融政策が取られる。  他方、

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大規模金融緩和政策を検討する(その1) -前提仮説そのものが誤り

著者: 盛田常夫

 「子どもたちの世代にツケを回すなという批判がずっと安倍政権にあったが、その批判は正しくないんです。なぜかというとコロナ対策においては政府・日本銀行連合軍でやっていますが、政府が発行する国債は日銀がほぼ全部買い取ってくれ

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