米国大使館「日本に旅行する場合の注意」(10月7日)―「80km圏内に1年以上居住する場合は、より高いリスクに晒される」
- 2011年 10月 10日
- 交流の広場
- 安東次郎放射能汚染福島
米国大使館のサイトに、Travel Alert – Japan (Oct. 7) が掲載されている。
http://japan.usembassy.gov/e/acs/tacs-alert20111008.html
この中に次の文言がある。
“The risks may be higher for U.S. citizens who reside for more than one year within 80 km of the Fukushima Daiichi Nuclear Plant.”
(翻訳は以下のサイトに掲載されている。
http://kaleido11.blog111.fc2.com/blog-entry-934.html )
ホットスポットは遠隔地にも存在するから、原発からの距離でリスクを判断するのは、必ずしも妥当ではないだろうが、米国大使館が80キロ圏内の居住についての「より高いリスク」を指摘したことは、何を意味しているのか。
80キロ圏内には福島市や郡山市などがあり、米国大使館の指摘は、これらの都市への居住についての言及となっている。
これらの都市には多くの人たちが住み、したがって多くの子どもたちが住んでいることはいうまでもない。
放射線に「より弱い」子どもたちが、「より高いリスク」に晒されたままでいる。
米国大使館の「日本に旅行する場合の注意」は、この事実をあらためて我々に突き付けるものだ。
(放射線の子どもの発がんとの関係については、小寺 隆幸氏の記事http://chikyuza.net/archives/14615 を、また放射線による非ガン性疾患については、Y・バンダシェフスキーの記事http://chikyuza.net/archives/14692 をご覧いただきたい。)
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